ビールに含まれる防腐剤は危険?安全?

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ビールに含まれる防腐剤は危険?安全?
ビールの原材料表記を見ると、防腐剤のようなものが書かれていることはありません。
ビールに防腐剤は使われていないのでしょうか?

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ビールの添加物に表示義務はない?

防腐剤などは食品添加物に入ります。
そして、食品添加物には表示のルールがあります。
ビールに影響している表示義務のない定義をご紹介します。

■加工助剤
1.完成前に除去されるもの
2.その食品に通常含まれる成分に変えられ、その量を明らかに増加させるものではないもの
3.食品に含まれる量が少なく、その成分による影響を食品に及ぼさないもの。

■キャリーオーバー
原材料の加工の際に使用されるが、次にその原材料を用いて製造される食品には使用されず、その食品中には原材料から持ち越された添加物が効果を発揮することができる量より少ない量しか含まれていないもの。

※「厚生労働省:食品添加物の表示について」より引用
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/03/s0323-3e.html


防腐剤は体に影響はないの?

日本の食品添加物の規定は諸外国よりも厳しく、当然ながら体に悪影響があるものは使用してはいけないことになっていて、使用が許可されているものは厳しい検査をクリアしたものだけです。

本来なら心配する必要はないのですが、ビールやワインを飲んだら頭が痛くなるなどの実感がある方もいます。

本当にあった例ですが、ワインを飲んだあとにひどい喘息の発作が出た男性がいました。
しばらくの間はアルコールが原因かと思われていたのですが、喘息発生から1年たってようやく本当の原因がわかりました。

彼が喘息になってしまった原因は、ワインに含まれていた防腐剤の亜硫酸だったのだそうです。

亜硫酸アレルギーという症状があるのですが、一般的に知られているアレルギーではありません。喘息の発作は亜硫酸アレルギーの代表的な症状なのですが、原因究明が遅れたのは正しい知識を持った医師が少なかったからなのだそうです。

わたしたちはこういうニュースを見るとつい、「亜硫酸って怖い物質なの??」と不安になってしまいますが、万人に必ず出る症状ではないことは明確ですし、亜硫酸が喘息の発作を引き起こすアレルゲンであることを知っておけば、怖がる必要は無いのではないでしょうか。


ビールの防腐剤の役目

ビールの亜硫酸(防腐剤)は、アルコール発酵を止めるために添加されます。

発酵を止めないと最終的にはお酒じゃなくなってしまうので、生ビールのように熱処理をしていないビールの場合、なんらかの添加物によって発酵を止めることが多いのです。


自然発生する亜硫酸

亜硫酸は、添加しなくても発酵の工程で自然発生する物質でもあります。

自然発生するのにさらに添加するの?と、なんとなく怖い気もしますが、亜硫酸(防腐剤)が無かったら長期保存のヴィンテージワインも存在しませんし、食品の保存期限はとても短いものになっているはずです。


防腐剤無添加のビール

防腐剤無添加のビールももちろん存在します。

特にクラフトビールは無添加であることにこだわっているメーカーも多く、ネット通販で購入できるものもあります。


細川酒造株式会社「上馬ビール」(三重県)

上馬(あげうま)ビールはドイツから直輸入した有機ホップと有機無農薬麦芽だけを使用した所謂オーガニックビール。
60日以上も長期熟成させて完成されます。
上馬ビール「ヘレス」上馬ビール「ドゥンケル」の2種類あります。


宮崎ひでじビール株式会社「ひでじビール」(宮崎)

本格的なジャーマンピルスナーから、宮崎で収穫される日向夏、柚子、きんかんなどのフルーツにこだわったフルーツビールまで揃っています。
エール系のクラフトビールが多い中、自家培養した酵母と行縢山の天然水を使ったラガーで勝負し続けるブルワリーです。


石垣島ビール「石垣島地ビール」(沖縄県)

石垣島に行ったら誰しもが飲みたくなる石垣島地ビール。
ドイツのヴァイツェン酵母を石垣島で仕立てた「ヴァイツェンビール」のほか、シュヴァルツ、ヘルスがあります。


防腐剤にこだわりすぎないで

食品添加物問題は消費者と製造者の間で見解の違いがあったり、メーカーからの公開が無いとわたしたちには知ることができない情報もありますが、一部で言われているように食品添加物=全てが身体に悪いという見方は正しくありません。

防腐剤を危険視する姿勢は間違っていませんが、そもそも日本では安全性が低い防腐剤を使うことはできません。

長期間摂取し続けていても影響はないと思われるものだけに認可が下りているのです。

防腐剤などの添加物は肝臓で分解されて体外に排出されます。
闇雲に不安にならないでくださいね。

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