宮崎ひでじビール「宮崎マンゴーラガー」レビュー

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宮崎ひでじビール「宮崎マンゴーラガー」レビュー
今回はガイド(筆者)の出身県、宮崎県の地ビールレビューをお届けします。
自分の出身県や住んでいる都道府県のビールを味わうことは、クラフトビール(地ビール)の楽しみ方のひとつ!

生まれ育った故郷への愛と恩返しを込めて、ひいきナシの辛口で「宮崎マンゴーラガー」をレビューします。

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⇒宮崎ひでじビールレビュー第2弾「森閑のペールエール」はこちら

宮崎ひでじビール 「宮崎マンゴーラガー」の基本情報

銘柄(商品名):宮崎マンゴーラガー
醸造所名:宮崎ひでじビール
原産国:日本 宮崎県延岡市
アルコール度数:4.5%~5.5%
原材料:大麦麦芽、大麦、宮崎産マンゴー、ホップ、マンゴー酵母
ビールスタイル:フルーツビール
内容量:330ml
カロリー:記載なし
参考価格:616円

宮崎ひでじビール 「宮崎マンゴーラガー」の味や香り・合うおつまみ

<外観>
宮崎マンゴーラガーの外観はほんの少し白濁した黄金色。
宮崎マンゴーラガー外観

香りや風味は全く違いますが色合いはグレープフルーツ果汁と似ています。

泡はほぼ真っ白で、シャンパンのようにシュワーっと泡立ち、静かに消えていきます。

<飲む前の香り>
少し冷やしすぎていたようで、注ぎたてはあまりマンゴーを感じませんでしたが、温度が上がってくるとともに「あ!マンゴーだ!」とわかる香味が漂ってきました。
苦味はほぼありません。

<飲んだ時の香り>
グラスから漂う香りよりも鼻から抜けるときの方が、マンゴー香がわかりやすいです。
南国フルーツ特有の香りがするのですが、しつこくなく意外と上品。

<宮崎マンゴーラガーの味>
宮崎マンゴーラガーはフルーツビールですが、すっきりしています。
ラベルからマンゴージュースのような甘めのフルーツビールを想像していたのですが、かなりお上品。

くどすぎない甘さとほんの少しだけ感じる酸味とのバランスが、喉を潤すビールとしても気持ち良いです。

細身のグラスに注いでいただいても良さそうです。
苦味はほぼなく喉にサラサラと落ちていきます。

<飲みやすさ>
宮崎マンゴーラガーは、温度によってかなり味わいが変わってきます。

冷やしすぎるとかなりフルーツ感が弱くなるので、飲む前に冷蔵庫から出して5分~10分ほど置いておくと良いかも。

温度が上がってくるに従ってマンゴーの香りと甘さが豊かに香ってきます。まるでビアカクテルのようです。

モルトの甘さ・香ばしさというよりは南国フルーツの自然の甘さがあるので、宮崎マンゴーラガーはどちらかというと女性好みと言えます。

<宮崎マンゴーラガーに合いそうな料理・おつまみ>
すっきりと軽いフルーツビールなので、食事と一緒にいただくなら野菜のフリットなどのライトな揚げ物、チーズならモッツァレラチーズなどのクセの少ないもので。

少し酸味がきいた調味料とも合いますので、フリットにはタルタルソースをかけてみて。
小腹が空いているときはコンビニツナサンドも良さそうです。

常温になればなるほどマンゴー感が溢れてくるので、食事の終わりにゆっくりと果物と一緒にいただくのも良いかも。

<総合評価>
★★★☆☆


宮崎ひでじビール「宮崎マンゴーラガー」レビュー

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宮崎マンゴーラガーは、酵母無ろ過のフルーツビール。

無ろ過、フルーツビールといえばエールが多いのですが、宮崎マンゴーラガーはあくまでもラガー。フルーティかつラガーなある意味異色のビールと言えるかも。

グラスに注ぎたてのときは、そこまでマンゴー感が無いように感じていたのですが、室温26度の部屋で15分もたたないうちに、味も香りもかなり変わってきました。

最初は、苦味は弱いもののフルーツの甘さよりもスッキリとしたビールらしい味わいが強かったのですが、温度の上昇とともにフルーツの甘みが強調されて、主張が穏やかなビアカクテルのような味わいに。

トロピカルフルーツを使ってあるドリンクは粘度が高いものが多いのですが、宮崎マンゴーラガーは軽めのボディに仕上がっています。

マンゴーの香味はありますが、香料としてマンゴーを使用していないので、香りにも甘ったるい濃さは全くありません。

フワッと鼻から抜けていくフルーツ由来の吟醸香と軽い口当たりの差が現代的だなぁと感じました。

ビールが苦手な方が、あえてビールに挑戦したい!というときにピッタリの1杯だと思います。それから、フルーティなカクテルがお好きな方や毎日頑張っている自分へのご褒美にも。


糖分1/4 リンゴ酸が豊富で疲労回復にも!

ラベルに、ビールなのに健康飲料っぽい記載が。
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「乳酸の分解を促進し、疲労回復に効果があるとされるリンゴ酸が豊富に液中に含まれています。また、含有当分量が当社比1/4で低カロリー。自家焙煎酵母とともに体にも嬉しい商品です。 」

このあたりも女性向けと言えるかもしれませんね。
たくさん飲んでも美容に良さそうな安心感があります(笑)


宮崎マンゴーラガーは3年かけて作られたビール

宮崎県の特産品として全国で知られているマンゴーですが、宮崎マンゴーラガーはただマンゴーが使ってある話題先行型の地ビールというわけではありません。

宮崎ひでじビールと宮崎大学、そして宮崎県食品開発センターが協力して、科学技術振興機構に支えられながら開発したプロジェクトビールなんです。

開発にかかった期間はなんと3年。
宮崎マンゴーラガーは、まさに宮崎ブランドの顔!

宮崎マンゴーラガーに使われている酵母は、ビール酵母とマンゴーの表皮から採取したマンゴー酵母の2種類です。

ビールにフルーツエキスをプラスしてあるタイプのフルーツビールではなく、酵母、発酵から特産品のマンゴーにこだわった本気の地ビールで、この製法は世にも珍しいと言っても過言ではないくらい他では行われていない方法です。


原材料のマンゴーにも特産品への愛が

宮崎マンゴーラガーに使われているマンゴーは100%宮崎産です。

1玉3,000円以上もする「太陽のたまご」という宮崎のブランドマンゴーがありますが、宮崎マンゴーラガーの原料となるのは、厳しい審査によって惜しくもこの太陽にたまごになることができなかった太陽のたまごの子供たち!

太陽のたまごの子供をビールで味わえる話題性も付加価値のひとつかも。
売切れ御免の夏季限定ビールというところも貴重性を高めています。


マンゴー以外のこだわり

ひでじビールの取り組みのひとつに「日本人の繊細な舌にあうビール作り」があります。

宮崎マンゴーラガーにはフルーツビールの特性としての穏やかさがありますが、主力製品のジャーマンピルスナー「太陽のラガー」にも、キレの中に優しさというかあたたかみを感じました。

ホップやモルトもビールの風味を左右しますが、水も忘れちゃならない存在。
クラフトビールの面白さのひとつが、ブルワリーの水へのこだわりです。

宮崎マンゴーラガーに使われている水は、宮崎ひでじビール工房の裏にある行縢山(むかばきやま)の天然水。

自家培養の酵母(これも大変めずらしい取り組みです)と、口当たりがとても滑らかな天然水から作られるビールは、水の違いがわかる繊細な舌の持ち主さんにこそ味わってみてもらいたいです。


ここが好き!ここが惜しい!宮崎マンゴーラガー

ここからは宮崎出身ガイドの超個人的感想です。
わたしが宮崎マンゴーラガーから受けた全体的な印象は3つ。

1.ボトルやラベルと味のギャップが凄い

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ラベルのデザインはカラフルで可愛らしく、訴求してあるのは南国宮崎やマンゴーですが、中身のビールはちょっと温度が変わるだけで味も香りも変わるくらい繊細で高いクオリティの高い作りになっています。

フルーツビールということで、そもそもジョッキでいただくものではありませんが、3年かけて作り上げたマンゴーラガーだからこそ、この特性を良い風にアピールできたら、気のきいたアペリティフとして、レストランなどでも通用するのでは?と思います。

宮崎マンゴーラガーを楽しむときは、ぜひおうちでいちばんオシャレなグラスでいただいてくださいね!

2.女性、女子会、持ち寄りパーティーに最適・・・だけど

飲んだら感じていただけると思うのですが、宮崎マンゴーラガーは、汗だくで仕事した帰りに喉を鳴らしながらキューっといただくタイプではありません。

どちらかというと、女性の集まりや、休日の昼下がりにゆっくり飲みたいお酒です。
価格を考えても贈答用や特別な日にむいていると言えるのですが、惜しいのはやっぱりラベルです。

ポップで楽しい気持ちになるのですが、テーブルの上にドンと置いておくとちょっと居酒屋っぽい雰囲気になるような気がするんです。
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ご参考までに、となりのボトルは英国発のパンクIPAのボトルです。

このラベルデザインの統一感や質感、エンボスなどの細かいこだわりを秀逸だなーと思うのはわたしだけではないはず!

ラベルひとつで印象がガラッと変わるので、次シーズンに期待です。

宮崎マンゴーラガー、価格面で頑張って欲しい!

宮崎マンゴーラガーの参考価格は616円。
季節限定ということで年に数回味わうには抵抗ナシですが、普段飲み用のビールとして求め安い価格とは言えないと思います。

宮崎マンゴーラガーは決して村おこし感覚のビールではなく、お取り寄せしてでも1度は飲んでみたいクラフトビールですが、価格面でもう少し頑張ってもらえばお取り寄せ頻度も上がると思います。

ぜひ皆さんも地元のクラフトビールを飲んでみてくださいね!

ビールやブルワリーを通して地元の気候、特産、地理を知ることができますよ。

Juneやよい

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