ビールのアルコール度数の基礎知識と主要銘柄の度数比較
ビールを選ぶ時、アルコール度数を目安に考える方も多いでしょう。
少量で気分よく酔いたい時には度数が高めの銘柄・友達同士の集まりがあり長時間ほろ酔いでいたいなら低い度数。
場に応じたビールを選択できると、よりスマートにお酒が楽しめます。
ここでは、ビールのアルコール度数についての基礎知識・主要銘柄の度数比較・お酒が弱い方のためのノンアルコール・ローアルコールビールの銘柄を紹介します。お酒の場の失態は、大人として避けたいところ。酔いやすさの判断基準にもなるアルコール度数の基礎知識、できる大人のマナーとしてぜひ目を通しておきましょう。
平均的なビールの度数は、4.5〜5%くらいです。
ワインだと10〜15%、シャンパンだと10〜12%、ウイスキーやブランデーだと30%を超える銘柄も多数。
ビールは他のアルコール類と比較すれば、かなり控えめな度数であることが分かります。
なお、平均値だけでなく商品ごとの細かな度数を把握したい方のため、代表的なビールに関してメーカー公表度数をまとめたものが以下になります。
主要ビールのアルコール度数一覧 ※100mlあたり・各メーカー公表値
キリンクラシックラガー 4.5%
キリン一番搾り生ビール 5.0%
キリン一番搾りスタウト 5.0%
アサヒスーパードライ 5.0%
アサヒスーパードライブラック5.5%
サントリーモルツ 5.0%
サントリープレミアムモルツ 5.5%
サッポロ生ビール黒ラベル 5.0%
サッポロラガービール 5.0%
サッポロクラシック 5.0%
エビスビール 5.0%
プレミアムモルツや黒ラベルなど、ご褒美系ビールはやや度数が強め。
他の主要商品は、5%前後とほぼ横並びです。
体質や体型・その日のコンディションで個人差はありますが、ほろ酔いで留めるためには純アルコール量約20gを超さないことが重要。
純アルコール量は、お酒の量(ml)×度数×0.008で計算します。
5%のビールなら、500ml×5%×0.008でちょうど20g。
なんとなく明るく楽しい気持ちになる状態で留めたいなら、大缶1本が一つの目安と考えましょう。
日本人の30%以上は、先天的にお酒に弱いと言われます。
さらに、5%程度は、全くお酒を受け付けないようです。場の雰囲気をしらけさせないようにと気遣って、無理してお酒を飲むのは非常に危険。
最悪、急性アルコール中毒を起こすリスクがあります。
そこで、ぜひ試してほしいのが、ノンアルコール・ローアルコールのビールです。ノンアルコールとは、アルコール分1%未満の飲料のこと。
酒税法の分類上、お酒には該当しません。アルコールが完全にゼロではないものを指し、ローアルコールビールとも表現されます。
日本ではアルコール度数完全ゼロが一般的で、ローアルコールビール飲料はほとんど見ません。海外ブランドにまで視野を広げると、有名なものはいくつかあります。
普通のスーパーでの取り扱いは稀なので、輸入品を扱っているスーパーや通販サイトでの購入が一般的。
参考までに、国内で購入可能なローアルコールビールをいくつかご紹介いたします。気になる銘柄があれば、発売先を探してみましょう。
国内で購入できるローアルコールビール例
ウエストエンド エキストラライト
オーストラリア産の輸入飲料。ビールと同じ製法で作った後、急速に冷やすことで度数1%未満に抑えています。ローアルコールながら、ビールに近いクリアな味わいが自慢。のどごしが良くさっぱりしていて、ごくごく飲めるタイプのビールテイスト飲料。
ブローリー プレミアムラガー
南オーストラリアで作られる度数0.9%のローアルコールビール。麦芽・ホップだけを原料にしていて、豊かな香りが自慢。
人工甘味料不使用で、素材そのものの味を引き立てます。
ローアルコール飲料とは言え、濃い黄金色と苦みはビールさながら。ビール好きの人が飲んでも、比較的抵抗が少ないと思われる飲料です。
テキサスセレクト ノンアルコールビール
アメリカ原産のビールテイスト飲料。ノンアルコールとは言うものの、度数0.5%と微量のお酒が含まれます。
コレステロールゼロ・脂肪分ゼロ・100mlあたりのカロリーは16.1kcal。
やや強い甘みが特徴で、ビールをイメージして飲むと少し違うと感じるかもしれません。
比較的安価で売られているお酒なので、毎晩の晩酌を安くすませたい方は試してみる価値があります。
自宅での集まりなら、自分の分だけノンアルコールをついでも、不自然さはありません。
お店で飲む時でも、あらかじめ店員さんに頼んでおくと、通常ビールと同じグラスで提供してもらえるケースがあります。
無理してアルコール度数高いビールを飲むより、自分を守る術を身につけること。臨機応変に対応できると、お酒の場がもっと楽しくなるはずです。
アルコール度数に関する知識を味方に、より充実したビールライフをはじめましょう。