ALE HOUSE加美屋(エールハウスカミヤ)に行った感想
今回はALE HOUSE加美屋(エールハウスカミヤ)さんにお邪魔しました。
居酒屋キャッチのお兄さんお姉さん達の制止を振り切り、梅田東通り商店街を少し入った地下へと続く階段を下りると、総合格闘技のTV番組が静かに流れるこじんまりとした居心地の良い空間ALE HOUSE加美屋へ到着です。
カウンター、テーブル席、お座敷。店内は広くないながらも、日本の居酒屋とアイリッシュパブが合わさったような、和風な雰囲気の落ち着ける空間が現れます。
平日の19時前後に訪問しましたが、この日は学生さん達のグループからお仕事帰りの外国人のおじさま達まで、それぞれわいわい楽しくおいしいビールを片手に過ごされているようでした。
しかし、決してうるさい雰囲気ではありません。グループのお客さんが出て行ったかと思えば、ふらりと1人飲みのお客さんがやって来る。そうして、入れ代わり立ち代わり、お客さんが入ってくるような印象を受けました。
なかなか繁盛しているお店のようです・・・!
さて、昨今、日本のクラフトビールや外国のクラフトビールが人気ですが、やはり日本の“クラフトビール”人気の先駆け的なビールは軽井沢に本社を置くブルワリー、ヤッホー・ブルーイングの“よなよなエール”ではないかと思います。
なんと、こちら加美屋はそんな“よなよなエール”をハンドポンプの生で頂ける、大阪では稀有なお店なのです!
よなよなエールを知らない方のためにご紹介すると、よなよなエールとは、長野県のブルワリー(=クラフトビールメーカー)「ヤッホーブルーイング」の人気エールビールのこと。
もともとは星野リゾートの社長星野佳路氏が起業製造したブルワリーで、日本のクラフトビール業界では最大手、ビール業界全体を見ても大手メーカーの次に位置するブルワリーなのです。
ブルワリーという言葉も聞きなじみがあまりないかもしれませんが、ワインの醸造所をワイナリーというように、ビールの醸造所をブルワリーといいます。ちなみに英語圏では、日本の酒蔵もブルワリーと表現されます。日本ではヨーロッパというとワインのイメージも強いですが、アメリカやイギリスなどでは、ワインよりもビールが身近な存在だということが言葉からも現れていますね。
さて、よなよなエールについてですが、日本で一般的に飲まれている低温で発酵したラガービールに対して、常温での発酵から生まれるフルーティーでさまざまな香りを楽しむことができるエ-ルビール。そんな中でも、ホップの香りと苦味の中にエールビールのフルティーな香りと味わいが加わったものが、よなよなエールのようなアメリカンスタイルのペールエールビールなのです。
さらに、よなよなエールは世3大ビール品評会のインターナショナル・ビア・コンペティションで8年連続金賞を獲っており、ビールの本場であるヨーロッパや北米の富裕層にも人気のクラフトビール。そう聞くと、興味をそそられる人もきっと多いはず。最近は通販だけでなく、コンビニなどでも気軽に購入できるので、もし見かけられたらまずは一杯!をおすすめします。
また、クラフトビールは一般的に多く流通しているビールに比べて高価なイメージを抱いてしまいがちです。実際そんなに安くもないのですが、本場に負けないクラフトビール作りにこだわっているブルワリー、そして、そんな貴重なクラフトビールを提供してくれるお店にはたくさんの「おいしい」がつまっているように感じます。外国のクラフトビールや、手軽に買えるビールもいいですが、特別な時にはぜひ日本のものづくり精神に触れる一杯を飲まれてみてはいかがでしょうか。
写真右側:よなよな“リアル”エール(ヤッホー・ブルーイング―)ハーフパイント(300ml)600円
写真左側:東京ブラック“リアル”エール(ヤッホー・ブルーイング)テイスティング(200ml)400円
よなよなリアルエール
まずは最初の一杯。相方はよなよなリアルエールを!
リアルエールとは、イギリスの伝統的なエールビールのこと。香りや味を損ねないために余計なものを取り除かない、余計なことを一切しない無ろ過・非加熱の状態で、木樽で二次発酵させたビール本来の味を味わえるなんとも贅沢なビールです。
生きた酵母そのまま入っているよなよなエールの最上級品、とのうたい文句なだけに本当に澄んだフルーティーな味わいです!こちらはなんと賞味期限が4週間だそうです。「生きている」、鮮度の良いビールとはこういうことか!と思わず唸る、ほのかに甘く香る中にホップの香りや少しの苦味が絡んでいくような、すっきりとしたのどごしのビールです
東京ブラック リアルエール
わたしは、よなよなエールと同じブルワリー・ヤッホーブルーイングの“黒ビール”を!“黒ビール”というと、黒い色だからかより苦味が増し、上級者好みビールだと思われている方も多いかもしれませんが、こちらの“黒ビール”は一味違います。深く、炒ったような味わいはまるで香り高いコーヒーのようなのです!
まだ、試されたことない方にはぜひ飲んでいただきたいビールです。一口飲むと、本当にコーヒーみたい!?とびっくりする気持ちが分かるはず。
こちらのビールの種類はロブスト・ポーター。焙煎した茶色麦芽を使った、エールビールの一種です。ほぼ黒に近いこっくりした色が特徴です。ロースト麦芽の、焦がしたような香りがなんともたまりません。
ビールというと暑い夏の仕事終わりのきりっと冷えた一杯を想像してしまいますが、こちらは秋から冬にかけて寒い季節にじっくりゆっくり味わいたい一杯です。ココアやチョコレートのような、よくローストされた香りは冷たく澄んだ空気によく香ります。炒った香りを嗅ぐと、ほっと心が休まるような気持ちになりますよ。
そんなこちらのビールは、ブルワリーが新鮮でおいしい本当のポーターを飲ませてあげたい!という強い気持ちから作られました。ヤッホーブルーイングのどのビールからも伝わってくるのは、世界には色んなビールがあって、本場ビールは本当においしい!
そしてそれを皆さんに飲んで欲しい!!という強い強い気持ちです。“ビール”への強いこだわりをうかがうことができますね。こんなにおいしいビールを飲ませてくれてありがとう!まさにビール愛ですね!!
おいしいクラフトビールに合う、加美屋さんのおつまみは・・・
ALE HOUSE加美屋で注文したおつまみ
おつまみ「白ネギと梅干のマリネ 350円」
白ネギと梅干?と思われるかもしれませんが、しっかりくったりマリネされた白ネギは梅干と合わさって、一口食べるごとに、俄然食欲が沸いてきます。
奈良漬のポテトサラダ 350円
奈良漬とポテト、ありそうでない組み合わせですが、これがどうしてなかなか合うのです!ポテトのぽくぽく感と、奈良漬の香りが合いますね!
それにしてもどうしてポテトサラダとビールという組み合わせはこんなにおいしいのでしょうか。まさしくビールがススむ味です。カリカリパンにのっけてぺろりと完食したら、もっともっとと食べたくなること間違いなしです。
加美屋式からあげ 2P 350円
ごろんと大ぶりで、油もたっぷり、ぷりぷりのTHE からあげ!です。たっぷりついてきたタルタルソースとよく合います。男性が好きそうな味ですね。
牛“ランプ”肉(100g) 700円
美しいお肉!加美屋さんはお肉のメニューが豊富なのも、肉食系には嬉しいところ。スペア“ベイビー”リブ(2本700円)や骨付きラム肉(1本1,000円)などのグリルメニューの他にも、自家製のハムやソーセージなど、気になるメニューが目白押しです。
そして隣の学生グループが注文していた「自家製ビールソーセージ(ポテト&ベイクドビーンス付き)1,000円」がとってもボリューミーでめちゃくちゃおいしそう!
今回は諦めましたが・・・。1,000円前後のこのソーセージやハンバーグ等のガッツリ肉プレートや、2,500円の肉盛りメニュー等、かなりがっつり“肉”メニューが揃っています。けっこう量もあるので、女性ならぜひグループでの訪問・注文をおすすめします!たくさん食べたい男性にも十分満足していただける量です。
インドの青鬼(ヤッホー・ブルーイング―)マグ(450ml)800円
IPAが本当に大好き!な相方の2杯目はこちら。
苦い!!けれど、IPAらしくフルーティーなお味です。アルコール度数7.0%というハイアルコールの独特の味わいが特徴です。とっても苦味の効いた、本当に辛口のビールです。
それにしてもマグサイズだと、とても大きく、量も多く見えますね。テイスティングよりもハーフパイントで飲むのがお得で、ハーフパイントよりもマグで飲むのがお得で、とビール好きならついつい欲張って大きなサイズで注文してしまいそうですね。
ハードサイダー テイスティング(200ml)500円
わたしの2杯目のはこちら。
甘すぎず、辛すぎず。すっきりとしたリンゴジュースをいただいているような、とてもおいしいシードルです。
シードルなのでアルコール度数は高いのですが、そんなことは全然感じさせない、ノンアルコールジュースのようにぐびぐび飲めてしまう危険な味です。
ビールやお酒が苦手という方にも、ビールとビールの間の休憩にも気軽においしくいただけます。また、加美屋はビール以外のお酒も数多く揃っており、ビール割のカクテルメニューやウィスキーもおいしそうでした。
ビールがあまり得意でない方にも、ビール以外も飲みたくなる方にも飽きずに楽しめるお店です。
〆はALE HOUSE加美屋「ラム肉のカレー」800円
本日の〆はラム肉のカレーです。
ラムの独特の香りと、カレー。かなりがつんとくる味です。加美屋さんのフードメニューはビールに合うようにか、全体的にかなりしっかりした味付けになっています。はっきりした味の食べ物と、ビールの苦味はとても合いますね。こちらのカレーはライスが古代米なところも女性には嬉しいポイントですね。
フードメニューは他にも、「ビール仕込みの自家製バケット」(ローストビーフサンド&チップス1,000円がとてもおいしそうです!)や「ガーリックライス」(卵のせ500円が気になります)などなどおいしそうなメニューが揃っています。
野菜のメニューがサラダだけという強気ながっつり肉押しラインナップになっています。クラフトビールとお肉を十分に堪能した後は、一駅分歩くなど、積極的に運動しないと良心が痛みそうです・・・!!
お会計
お会計は、4,850円でした。
ごちそうさまでした!
エースハウス加美屋さんの特徴としては、お会計が「ノーチャージ・キャッシュオン」なところがポイントです。注文したら、飲み物・食べ物と料金が引き換えになるシステムです。あまり飲めない人も、たくさん飲む人もそれぞれ個別に払えば、割り勘損しませんね。
お会計を注文した分だけその都度細かく払うので、不思議と安く上がった気分にもなれるお得なシステムです。また、その時飲む分・食べる分だけで注文するようになるので、ペース配分できて飲みすぎ、食べ過ぎ予防にも良いかもしれません!
さらに、ALE HOUSE加美屋のマスターが総合格闘技をされていた方のようで、店内にはたくさんのポスター、TVには格闘技の試合が流れています。
加美屋さんの店内で格闘技イベントが開催されている日もあるのだとか。格闘技というと、なかなか普段馴染みがないスポーツという人が多いと思いますが、TVから流れる試合を見ていると、真剣さあり、笑いありで、なかなか面白そうでした。もちろん、格闘技が大好き!という方はマスターとクラフトビール片手に深く語り合ってみてはいかがでしょうか。
また、ALE HOUSE加美屋さんでは飲み放題の宴会プランや貸し切りも可能とのことなので、気の置けない友人たちと集まるのも素敵ですね。19時まではハッピーアワーで少しお得にビールを楽しむこともできます。ちょい飲みするもよし、がっつり食べるもよしな、いろんな使い方ができる、クラフトビール、お肉、格闘技好きの方は要チェック!!のお店です。
ALE HOUSE 加美屋(エールハウスカミヤ)お店情報
住所:大阪府大阪市北区堂山町2-10 K1ビルB1
営業時間:17:00~翌7:00(L.O.06:00)
電話:06-6363-0876(予約可)
<最寄りの駅>
阪急梅田駅 徒歩5分
地下鉄谷町線東梅田駅 徒歩5分
阪神梅田駅 徒歩6分
JR大阪駅 徒歩7分
定休日:不定休
喫煙可能(こもりやすい地下にある店内なので、煙が苦手という方は少し注意が必要です)
HP:http://www.beer-kamiya.com/
BLOG:http://ameblo.jp/beerkamiya/