軽井沢産ヤッホーブルーイング インドの青鬼レビュー
今日ご紹介するビールは今わたしがハマりまくっているインディアペールエールスタイルの「インドの青鬼」です。
このセンスあるネーミングは実は2代目。
避暑地でお馴染みの軽井沢で作られる強烈なビール、ヤッホー・ブルーイング「インドの青鬼」の魅力をレビューします。
ヤッホー・ブルーイング 「インドの青鬼」の基本情報
醸造所名:ヤッホー・ブルーイング
原産国:日本 長野県軽井沢町
アルコール度数:7.0%
原材料:麦芽、ホップ
ビールスタイル:インディア・ペールエール
内容量:350ml
カロリー:記載なし
参考価格:267円
ヤッホー・ブルーイング 「インドの青鬼」の味や風味
<外観>
たっぷりと使われているモルトの琥珀色が美しいです。
ほんの少しだけ泡も淡いオレンジ色です。
グラスを眺めているだけで鼻がホップの香りをキャッチします。
<飲む前の香り>
ホップ!ホップ!ホップ!とにかくホップ!
ここにハマるんです!
ブリュードッグブルワリーの「パンクIPA」がお好きな方はほぼ100%大好きになると思いますので、ぜひお試しを!
期待を一切裏切らない仕上がりですよ。
<飲んだ時の香り>
ホップ!ホップ!ホップ!とにかくホップ(笑)
上品に表現すると「思い切り良くホップを使用した爽やかな柑橘類の香り」ですが、ホントのところは「これでもか!というほどにホップを使用した攻撃的な柑橘類の香り!」という感じです。
ホップの瑞々しさとオレンジの皮や白い部分のピリッとした香りが鼻をビシビシ刺激します。
<インドの青鬼の味>
インドの青鬼公式サイトではひと口目の風味を「ニガッツ!」と表現されていますが、声を出して笑ってしまったくらい、正にこれ!ニガッツ!です。
口に含む前に感じるホップの爽やかすぎる香りは罠だったの!?と思うくらいの柑橘系の風味と香り、そして苦さが口中に広がり、喉まで続きます。
そしてこの風味は魔力のように続き、気がついたらグラスは空になっています。
何杯飲んでもこの繰り返しです。やみつきになります。
<インドの青鬼の飲みやすさ>
高アルコールビールであることと、ニガッツ!であることから、飲みやすいとは言えませんが、このビールに飲みやすさを求めてはいけません。
そこが魅力なのです。
<インドの青鬼に合いそうな料理>
わたしはほぼ毎晩インドの青鬼を飲んでいるので、普段の食事と一緒にいただいていますが、いまのところコレは合わないなぁと思ったものはありません。
相性が良いと思ったものは、やっぱり餃子!
焼き餃子はもちろん、水餃子ともピッタリでした。
焼き餃子のタレのラー油のピリッとした刺激、水餃子の黒酢のコクのある酸味、どれをとってもインドの青鬼とピッタリでした。
★★★★★(星5つ)
ヤッホーブルーイング 「インドの青鬼」のレビュー
好きすぎて、何から書けばいいのやら・・・という感じですが、公平性を持ってレビューします。
まず、先ほどから香りのインパクトを強調していましたが、インドの青鬼にはホップの瑞々しさ、爽やかさもあるんです。
「爽やか」という言葉には、鼻先をくすぐる風のような軽やかさを感じますが、インドの青鬼の香りには、この爽やかさもちゃんとあります。
何度香りを確かめても最初は本当に爽やかなんです。まぁこれは鬼の甘い誘惑なんですけど!
香りに誘われてひと口飲んだが最後、気がつけばアルコール度数7.0%のビールが空になっているはずです。
言わずもがなではありますが、この香りと苦味の犯人は一般的なビールの1.5倍も使われているホップ。
しかし、ホップだけが強烈なビールだったら、ここまでハマっていなかったと思います。
インドの青鬼のもうひとつの特徴は重たくないのに深みのあるモルトの味わいです。
このホップに負けないように、これでもか!と3倍も使われているのです。
深い・苦い・何度でも確かめたくなる香り!
インドの青鬼の魔力に魅了されているのは決してわたしだけではないはずです。
ただひとつだけ、難点というか難クセをつけるとしたら、インドの青鬼が強烈においしすぎて、次に飲む1杯を物足りなく感じてしまうこと。
その結果、わたしはインドの青鬼を箱買いしてしまいました。
それくらいハマり度が高いので、覚悟を決めていただきましょう!
インドの青鬼 ネーミングの由来
インドの青鬼はもともと「18世紀のインディアペールエール」という商品名でした。
インドの青鬼を製造しているヤッホーブルーイングは、超高級リゾート施設の星野リゾートのグループ会社で、商品名の変更にあたって、社長のGOが出るまでにかかった期間はなんと1年!
青いホップたっぷりのインディアペールエール&鬼のような風味の強さを合わせて「インドの青鬼」になったのだそうです。
たしかに、「18世紀のインディアペールエール」と言われてこのビールを手に取る人はインディアペールエールを既に知っている人や、ふと興味が沸いた人に限られるような。
ネーミングって大切ですね。
インドの青鬼をコンビニで購入するならローソンが狙い目?
ヤッホーブルーイングとローソンは「僕ビール、君ビール。」というクラフトビールを共同開発しています。これらの企業努力により、ローソンではヤッホーブルーイングの商品はもちろん、他社のクラフトビールも売上げが8割もアップしたのだとか。
インドの青鬼はコンビニの巨大冷蔵庫でも目を引きますし、わたしが初めてこのビールを買ったのも確かにローソンでした。
ビールの陰に企業の苦悩と思惑ありだったんですね!
こういうタッグは大歓迎です。おいしいクラフトビールがコンビニで気軽に購入できるようになるとますます嬉しいです!
インドの青鬼を最高においしく飲むには?
香りを楽しみたいビールなので、缶から直接飲むのはゼッタイにダメです!
インドの青鬼は上面発酵のエールビールで、適温は13度くらいなので冷やしすぎるのもダメ。
香りがしっかり立つように、少しぬるいくらいのインドの青鬼をグラスに注いだら、まずは色を楽しんで。
なんとも言えない小麦の琥珀色にまずはウットリしましょう♪
次は鼻で楽しみます。
オレンジと生き生きと成長するリーフのような力強い植物の香りに、頭がクラッとするような刺激を感じてください。
そして、舌で味わいます。
最初は少しだけ口に含んでみて。
苦味の中の甘み、コク、インドの青鬼の全てを舌で堪能してください。もちろん鼻も目も総動員して!
口の中に広がる香り、鼻に抜ける香りもおいしさです。
最後は喉でインドの青鬼の滝の流れを感じましょう。
喉を鳴らす必要はありませんが、喉に集中してみてください。
苦味と炭酸の刺激がピリピリくるのが気持ち良いはず。
インドの青鬼は価格も魅力
インディアペールエールというスタイルは、18世紀のイギリスで生まれたとされています。
当時イギリスの植民地であったインドで生活する英国人のために作られたのです。
ホップをたっぷり使ったのは、イギリスからインドに輸送する途中の劣化を防ぐため。ホップには殺菌作用があるんです。
初めて飲んだIPA(インディアペールエール)がブリュードッグのパンクIPAという方も多いと思います。
ブリュードッグは英国のブリュワリーで、パンクIPAの参考価格は386円。一方、インドの青鬼参考価格は267円です。
毎日飲む?ビール選びにおいて、価格も重要ですよね。
インドの青鬼をわたしが気に入った理由は、このクオリティでこの価格!というところでもあります。
安いしウマイ。これってサイコーじゃないですか?
インドの青鬼をローソンで見たことあるけど、まだ飲んだこと無いというあなたは、ぜひ1本購入してみてください。
そして、丁寧に味わってみてください。
思わず「ウオッ!ニガッツ!」と青鬼のような声が出るかも?