グランドキリン GALAXY HOP(ギャラクシーホップ)
全国のコンビニで販売されている「グランドキリン ギャラクシーホップ」は、7月14日(火)から期間限定で販売されているクラフトビールです。
製造は終了していますが、まだ販売しているコンビニもあります。今しか飲めない限定ビールなので見かけたらぜひお試しを!
キリンビール株式会社 「グランドキリン ギャラクシーホップ」の基本情報
醸造所名:キリンビール株式会社
原産国:日本
アルコール度数:4.5%
原材料:麦芽(大麦麦芽・小麦麦芽)、ホップ
ビールスタイル:セッションIPA
内容量:330ml
カロリー:記載なし
参考価格:255円
キリンビール株式会社 「グランドキリン ギャラクシーホップ」の味や風味
<外観>
透き通った明るい小金色です。
泡立ちは穏やかですが、とてもクリーミーな泡ができます。
<飲む前の香り>
雑味が取り除かれたようなすっきりした柑橘系の香りです。
<飲んだ時の香り>
ホップのシトラス香の中に若干のモルトの香ばしさがあります。
<グランドキリン ギャラクシーホップの味>
スッキリと軽い飲み口で、サラサラと飲めます。
ホップの明るい雰囲気はありますが、土台にはモルトのコクがしっかりと感じられます。
嫌な感じではありませんが温度が上がってくると酸味を感じました。
<グランドキリン ギャラクシーホップの飲みやすさ>
アルコール度数も低めで、本当に軽いビールなのでかなり飲みやすいです。
<グランドキリン ギャラクシーホップに合いそうな料理>
グレープフルーツのような香りはそこまで強くないので、普段の食事と一緒でもまったく問題ありません。
ビールと料理の軽さ同士を合わせるなら、鶏肉の梅しそ焼きなどが良さそうです。
★★★☆☆
キリンビール株式会社 「グランドキリン ギャラクシーホップ」のレビュー
軽い!とにかく軽いです。
ギャラクシーホップという商品名ですが、そこまでホップのパンチがあるわけではありません。
香りや味わいの中にあるホップの軽さと、モルト由来のコクと甘さはある意味対照的で、意見が分かれるところだと思います。
どちらもそこまで主張するキャラクターではないので、感じ方によってはどっちつかずな印象を覚えるかもしれません。
グランドキリン ギャラクシーホップは、正直賛否両論な1本だと思いました。
わりとハッキリと香りがわかりやすいグラスで飲んでみたのですが、IPA独特のシトラス香もそこまで強くありません。グレープフルーツの香りはしっかり感じられるのですが、セッションIPAの中でも穏やかな方だと思います。
IPAが好きな方が試しに飲んでみるのと、IPAを飲んだことがない方が初めて飲む場合では感じ方が大きく違うと思いますが、IPA好きとしてはもう少し香りが立つと良いなぁと思いました。
香りは優しいですが、味にはしっかりとホップからあふれ出る爽やかなハーブを感じます。
明るい飲み口とこの爽やかさは初夏にいただくビールとして最適だったかも?
しかしながら栓抜き不要のイージーオープンエンドの蓋や、ラベル正面を見ただけでスタイル、内容量、アルコール度数などがわかるデザインは消費者意識をしっかり把握している大手ならではの工夫だと思います。
わたしも、商品名の「GALAXY HOP」ではなくその下の「-SESSION IPA-」を見てこのビールを購入しました。
グランドキリンギャラクシーホップは、セッションIPA界の優等生という感じで、外見も中身も上手にまとまったビールだと感じました。
ギャラクシーホップって何?
商品名にもなっているギャラクシーホップは、世界中のホップ生産量のうちたったの0.5%しか作られていない品種で、大変希少なのだそうです。
ギャラクシーホップの特徴は、キラキラとしたパッションフルーツのような香り!
このギャラクシーホップを「ディップホップ」という技法を使ってさらに香りを引き出してあります。
ディップホップは、ホップを通常の仕込み時だけでなく発酵の途中でもさらに加えて香りや風味を引き出すキリン独自の製法です。
ディップホップ製法は、ある意味偶然生まれた技術なのだそうです。
キリンの若い技術者さんがホップの扱いをいろいろと試していたところ、「なぜこうなったのかわからないけれど、スゴい味と香りのビールができてしまった」というのがそもそもの始まりでした。
この技術者さんにとってはなぜできたのかわからない風味でしたが、経験豊富な主任研究員は化学的な根拠がすぐにわかり、その後実験を重ねて科学的裏づけを取り商品化に至ったのだそうです。
大手キリンが作る「クラフトビール」
ディップホップのエピソードでもわかりますが、大手の実験力(そして資金力!)はやはりあなどれないですね。
ギャラクシーホップを含む「グランドキリン」というシリーズは「趣味と呼べるビール」と銘打って、これまでのキリンとは違う個性豊かなビールを様々なスタイルで提案しています。
この秋注目のグランドキリンは「十六夜の月(いざよいのつき)」です。
ビアスタイルはキィウィIPA。苦味とコク、そしてニュージーランド産のネルソンソーヴィンホップのグレープフルーツのような香りを楽しめます。
すでに販売が開始されていて、きのう近所のコンビニで見かけました。
十六夜の月はコンビニ限定販売です。
クラフトビールの書籍などでは各地のマイクロブルワリーが作るビールをクラフトビールとして紹介されていて、大手ビールメーカーが作る各スタイルのビールは触れられていないことが多いですが、グランドキリンシリーズのような大手が作るピルスナー以外のビールはこれからますます増えてくるはずですよ。
IPAとセッションIPA
グランドキリンギャラクシーホップはセッションIPAというスタイルです。
IPAはガツンとくる苦味、柑橘類の爽やかさとビターな香り、そしてアルコール度数の高さが特徴ですが、セッションIPAはIPAを少し穏やかにして、雰囲気はそのままに飲みやすくした感じのスタイルです。
グランドキリンギャラクシーホップはアルコール度数も控え目の4.5%。
強烈なIPAが好きな方がセッションIPAを飲むと肩透かしというか期待以上の強烈な飲み応えは得られないと思いますが、IPAの風味は好きだけどアルコール度数が高いために少ししか楽しめないという方にとっては待望のスタイルだと思います。
醸造所のこだわりによって、ギャラクシーホップのようにIPAのパンチがかなり控え目になっているものもあれば、アルコール度数は低めですがIPAの雰囲気は強く残っているものもあります。
コンビニで気軽に購入できるセッションIPAの種類はまだそう多くありませんが、ちょっと大きな酒屋さんやビアバーでは増えつつあります。
見かけたら1杯味わってみてくださいね。