クローネンブルグ・ブランの味や香りをレビュー
ふっくらした泡とやさしい濁りが美しいこのビールは、クローネンブルグ 「クローネンブルグ・ブラン」です。
フランスのビールであるクローネンブルグ 「クローネンブルグ・ブラン」の味や香り、泡立ち、飲みやすさ、苦み、合うお料理などレビューしたいと思います。
クローネンブルグ 「クローネンブルグ・ブラン」の基本情報
醸造所名:クローネンブルグ(日本総代理店:日本ビール株式会社)
原産国:フランス
アルコール度数:5.0%
原材料:大麦麦芽、小麦麦芽、ホップ、糖類、着色料(カラメル)、香料(レモン)、オレンジピール、コリアンダー
ビールスタイル:ベルジャンスタイルホワイト
内容量: 330ml
カロリー:記載なし
参考価格:377円
クローネンブルグ 「クローネンブルグ・ブラン」の味や風味
<外観>
小麦ビールらしい優しい白濁があります。
とっても明るいゴールデンカラーと濁りがグレープフルーツジュースそっくりです。
泡立ちがとても良く、白いクリーミーな泡がいつまでもグラスに残ります。
見た目がすでにおいしそうです!
<飲む前の香り>
オレンジとレモンがやさしく香りますが、絞り立てのキュッとした酸味を含む感じではなく、グラスからふわっと香る感じの穏やかさ。
オレンジの香りはやや甘めなのですが、コリアンダーが香りを締めています。
<飲んだ時の香り>
オレンジ、レモンの香りをややしっかり感じます。コリアンダーがほんの少し強くなり、シャープ感がプラスされて、飲む前よりもスッキリです。
<クローネンブルグ・ブランの味>
大変まろやかで、ほぼ苦みはありません。泡にも苦みがなくかなり飲みやすいです。
ほんの少し酸味を感じますが、オレンジやレモンのおいしさのひとつとして感じる種類の酸味で、女性が好みそうなタイプの味だと思います。
モルトのコクは穏やかですが、甘さがあるので飲み応えはわりとしっかりしています。
炭酸は少なめですが、けっこうおなかにたまりやすいビールだと思います。
<クローネンブルグ・ブランの飲みやすさ>
ジュースを多めに使ったビアカクテルのようで、抜群に飲みやすいです!
桃が入っているわけではないのですが、なぜか桃ジュースのネクターピーチのような味もしますよ!バナナのような濃厚さもあります。
これはぜひ女性に飲んで欲しいです!
<クローネンブルグ・ブランに合いそうな料理>
風味としては食前酒向きだと思うのですが。おつまみなしで飲んでもすぐにおなかいっぱいになってしまったので、食前酒にするならほんの少々で十分!
フルーツの甘さと酸味がおいしいビールなので、食事中というよりも食後にレモンケーキやアイスクリームと一緒にいただきたくなりました。
それから、ハーブが効いたソーセージも良いと思います。
爽やかな食事との相性が良さそうです。
★★★★☆
クローネンブルグ 「クローネンブルグ・ブラン」のレビュー
今回購入したクローネンブルグ・ブランは瓶ではなく缶です。
缶パッケージにピンとこなくても、瓶を見たら「あー!あれか!」と思う方もいらっしゃると思います。
瓶パッケージはこんな感じ。
http://www.nipponbeer.jp/lineup/iview.php?pvw=dt&pid=35
なぜ今回、缶で購入したのかというと、安かったから!
例えば、カクヤスさんの瓶の価格は454円ですが、わたしが購入した缶のクローネンブルグ・ブランは同じ量で377円。
セコい話で恐縮ですが、毎日飲むビールに80円近くの差があるのはけっこう大きい!
それから、前に飲んだときは瓶だったので記憶を頼りに飲み比べてみようとも思いました。
結果から言うと、瓶も缶もどちらもおいしい♪
白ビール独特のフルーツを思わせる甘さや香りなどは缶入りでもしっかりと味わえますので、よほどのこだわりがなければ缶でも全然問題ありません。
ただし、どちらもグラスに移してからいただきましょうね。
クローネンブルグ・ブランは白ビールの中でも風味が強く、特徴がはっきりとわかるビールだと思います。
そのため、やっぱりビールは麦芽・ホップ・酵母のシンプルな原材料のものが好きという愛好家の方にとっては、クローネンブルグ・ブランの良い特徴が裏目に出てしまうかも。
それから、甘めのビールが苦手な方も口に合わないかもしれません。
ちょっと違うかなーと感じたら、表面のわかりやすい風味だけでなく、小麦のふくよかなコクや香りなど、このビールの土台にある風味を感じてみてください。印象が変わってくると思いますよ。
このまま飲むのもおいしいのですが、クローネンブルグ・ブランでビアカクテルを作ると、同じレシピでもひと味違ったものができると思います。
わたしがやってみたいと思ったのは「パナシェ」です。
パナシェはフランス語で「混ぜ合わせた」という意味。
ビールとレモネード(レモンソーダ)を1:1グラスに注げば出来上がり。
柑橘類と炭酸が効いた夏においしくいただけそうなさっぱりとしたカクテルですが、冬場のお風呂上がりにも良さそうです。
クローネンブルグ・ブランは、ビールの概念にとらわれずに自由な飲み方をしてみたくなる面白い1本だと思いました。
クローネンブルグ・ブラン「1664」の意味
クローネンブルグ・ブランのラベルには大きく1664と描かれています。
これは醸造所を設立した年でありクローネンブルグブランドが生まれた年でもあります。
クローネンブルグはフランスではかなり人気のビールメーカーで、フランス国内で生産されるビールの40%を占めているのだとか。
日本ビール株式会社さんが輸入しているクローネンブルグブランドのビールは、今回ご紹介した「クローネンブルグ・ブラン」と「クローネンブルグ1664」があります。
飲み比べてみると350年以上も愛されている理由がわかるかも?
<缶ビールはマズい?>
少し話がそれますが、ビール愛好家さんの中には缶ビールよりも瓶ビールの方がなんとなくおいしい気がするとか、缶ビールは金気(かなけ)がするという方もいらっしゃると思います。
論争になりやすい話なので、あくまでも私見として断定はせずにおきますが、わたしは缶ビールでも十分ウマいと思っています。
極端な話ですが一般的にビールを作る釜は金属なので、瓶ビールでも全く金属に触れていないわけではないんですね。
たしかに、今よりも質の悪い缶を使っていた頃は、金気を感じられたのかもしれませんが現代は材質も技術も向上しているので、缶によるビールの劣化はありえないという意見もあります。
ビールの味を衰えさせる原因のひとつが光による劣化です。
「日光臭」といって、ビールを日光にさらすと苦み成分のイソフムロンが光分解してしまい、日光臭のするビールになってしまうんです。
この現象は太陽光だけでなく蛍光灯の下にビールを置いておくだけでも起こります。
特に瓶ビールはご注意を。
この日光臭は瓶よりも缶の方が起こりにくいと言われていて、缶の方が劣化に強いという見解もあります。
じゃあなぜ、瓶ビールの方がおいしいと感じるのかというと、理由はいくつかありますが、だいたいの場合、瓶ビールはグラスに移して飲むからではないでしょうか。
温度やグラスの状態、注ぎ方もビールのおいしさに影響するのですが、そもそもグラスに移すということが缶から直接飲むよりもビールをおいしくする行為なのです。
缶ビールってつい缶をプシュッと開けたらそのままグビーッとやりたくなりますが、毎回グラスに移して味わいながら飲むと「缶ビールだからこの程度…」といった見方をしなくなると思います。
ビールを飲むときは、グラスに移す!これだけで全く味わいが変わりますのでぜひやってみてくださいね!
クローネンブルグ・ブランも、瓶でも缶でも小麦の豊かな風味がしっかりわかるビールです。
柑橘類の香り、濃厚なフルーツのようなコク、麦の味わいをぜひ堪能してくださいね。