ベアードブルーイング[やばいやばい ストロングスコッチエール]レビュー
ベアード・ブルーイングの「やばいやばい ストロングスコッチエール」は、季節限定!
肌寒い季節に飲んでも身体がポカポカと温まってくるような高アルコールビールです。
この「やばいやばい ストロングスコッチエール」の味は?香りは?合う風味は?
ベアード・ブルーイングの「やばいやばい ストロングスコッチエール」を飲んだ感想を書きます。
「やばいやばい ストロングスコッチエール」の基本情報
醸造所名:ベアード・ブルーイング
原産国:日本 静岡県伊豆市
アルコール度数:8.0%
原材料:麦芽、大麦、ホップ、糖類、酵母
ビールスタイル:ストロングスコッチエール
内容量:330ml
カロリー:記載なし
参考価格:550円
ベアード・ブルーイング 「やばいやばい ストロングスコッチエール」の味や風味
<外観>
深いブラウンです。無ろ過のビールなので酵母による濁りがあるはずなのですが、よく見ないと濁りがわからないくらい濃い色です。
泡は最初からほぼありませんでした。
シュワーっと立ち上るそばから消えていきます。
<飲む前の香り>
バナナなどのトロッとしたフルーツとプルーンや干ぶどうをあわせたような厚みのあるフルーティな香りがします。
この甘さの中に若干の酸味もあります。
かなり複雑な香りで、このビールはいったいどんな味なんだろ?早く飲んでみたい!とワクワクします。
<飲んだ時の香り>
ひと口飲んだあとにふぅっと安堵すると、フルーツ香と一緒にモルトの香ばしさも鼻から抜けていきます。
濃厚フルーティな香味が強いのですが、モルトの存在感もしっかりあります。
<やばいやばい ストロングスコッチエールの味>
口に含んだだけで、アルコールでカーッと熱くなってきます。
モルトがもたらすほんの少し苦さを含んだ香ばしい甘さはあるのですが、あれだけ感じていたフルーツの香りから想像できる甘さはほぼありません。
炭酸が少なめでほんの少し酸味があり、甘すぎないけど深いコクがあります。
ひとことで言うと贅沢♪
<やばいやばい ストロングスコッチエールの飲みやすさ>
見た目の濃さからは想像できないくらい喉にスルッと入ってきます。
風味が濃厚なのでアルコールの高さも気になりません。飲んだ後にカーッとなって気がつく感じです。
ゴクゴクは飲めませんが、クセの強い味わいというほどでもなく、全てがまとまっていて「あぁ、おいしいなぁ~」と感じます。
ホッピーなビールと違って、魔力があるとかハマるという感じではなく、時間をかけて好きになるような魅力があります。
<やばいやばい ストロングスコッチエールに合いそうな料理>
この濃厚な飲み口に応えてくれるのはチーズのような乳製品や、ローストビーフ、牛肉の赤ワイン煮のようなドスン!とした料理だと思います。
ただ、このビールは、ホッピーなビールよりも、炭酸が強いビールよりも、早くおなかがいっぱいになるような気がしました。
女性だったらメインと一緒にいただくとすぐに満腹になってしまいそうです。
おなかにたまらないおつまみが良ければレーズンも良さそうです。
やばいやばい ストロングスコッチエールの深さに、レーズンの酸味と甘みがピッタリだと思いますよ!
★★★★☆
ベアード・ブルーイング 「やばいやばい ストロングスコッチエール」のレビュー
モルトの甘みと一緒に高アルコールならではの熱さが口の中いっぱいに広がって、ひと口目からとにかくパワフル!
何度かグラスを傾けないと、力強さしか感じられないかもしれませんが、余韻もぜひ味わってみてください。
後に残るのはワインのような香りと、心地良い酔いです。
温度が低いとこの香りを十分に楽しむことができません。
このビール「やばいやばい ストロングスコッチエール」を冷蔵庫で何時間か保存しておいたなら、ぜひ5分以上は常温に置いてから飲んでください。
ビールをおいしく飲むには温度も重要ですが、「やばいやばい ストロングスコッチエール」も例にもれず温度をしっかり気にしたいビールです。
低い温度で飲むのはもったいないですよ!
レーズンやプルーンを思わせるようなビールにはたまに出会うことがありますが、これほど贅沢でコクの強いビールに巡り合えるのはとてもラッキーだと思います。
季節限定ビールらしく、330mlビール1本分にしては価格もプレミアム級ですが、本格的な冬を迎える前に味わってみてくださいね。
やばいやばい ストロングスコッチエールの適温
ベアードビールさんのタップルームでは、ビールを約8℃で提供しているそうなので、わたしも8℃の状態を作ってみました。
冷蔵庫から出してすぐのビールの温度は2.5度でした。室温は27度です。
タイマーを3分にセットして、1分経過しました。
写真の2:00は、残り2分の状態です。今思えばストップウォッチにしておけば良かった!
温度は4.3度まで上がりました。
ちょっと飲んでみると、キンキンに冷えすぎているように感じました。これではこのビールの良さがまだあまり良くわかりません。
8度に達するまでにかかった時間は冷蔵庫から出して約6分後でした。
グラスに移したこの量で約6分なので、ボトルごと出しておくならもっと置いておいても良いと思います。
8度がいちばんおいしいの?
ビールに限ったことではありませんが、お酒って今このタイミングがいちばんおいしい!というときがありませんか?
ボトルのビールを全てグラスに移して、いつもどおりビールメモを取りながらゆっくり飲んでいると、とてつもなくおいしい瞬間があったんです。
冷え具合や混ざり具合が絶妙なときに生まれるあの瞬間!
慌てて温度を計ってみると、10.5度でした。
わたしにとってこのビールがいちばんおいしい温度は8度ではなく10度を少し上回るくらいだったんです。
おいしいと感じる温度が人それぞれ違うということが身を持ってわかった瞬間でした。
勉強になりました!
やばいやばい ストロングスコッチエールはこんなビール
このネーミングと版画を思わせる印象的なラベルから、飲んでみたい!と思ってジャケ買いのような形で購入したのですが、飲んでみて良かった~と思えるビールでした。
スコッチエールはスコットランド発祥の、濃厚さとフルーティな気品が特徴のエールです。
苦味が穏やかでモルトの甘さと酸味を持つまさにフルボディなビール。
残念ながら入手難易度はわりと高めで、この「やばいやばい ストロングスコッチエール」も期間限定販売です。
ブルワーのブライアン氏によると
1杯目では秋の肌寒さをやわらげてくれる
2杯目には気持ちよく体が温まっていくのを感じる
3杯目では・・・・やばい!ベアードビール公式サイトより引用させていただきました
http://bairdbeer.com/ja/beer/seasonal_dtl62_yabaiyabaistrongscotchale.html
とのこと。
やばいという言葉は、「あぶない、危険」だけでなく「すばらしい!」という意味を持つようになってきていますが、「やばいやばい ストロングスコッチエール」はその両方を兼ね備えたビール。
高アルコールのアツさにやばくなり、このビールのリッチさは本当にやばい!
苦味が本当に穏やかなスコッチエールもありますが、「やばいやばい ストロングスコッチエール」は苦味をしっかり感じるのにまろやかさもあります。苦味のカドが無いという感じ。
熟したブドウやプルーンのようなフルーツだけが持つ濃厚さをたっぷりと味わえる本当に贅沢な身体を温めてくれるビールです。
香りを楽しむ「やばいやばい ストロングスコッチエール」
お風呂上りに缶から直接グビグビーっと喉に流し込むのがおいしいビールもありますが、「やばいやばい ストロングスコッチエール」は、そーっと静かにグラスに注いで、香りを楽しみながらいただきたいビールです。
うちに常においてあるホッピーでガツンとくる苦味がウマいタイプと飲み比べてみると、やばいやばい ストロングスコッチエールは、まさにモルティで、麦のコクと優しさを感じるビール。
ある意味対照的でどちらも捨てがたい!
やばいやばい ストロングスコッチエールは高アルコールビールなので、香りを邪魔しないようなちょっとしたおつまみがあると良いと思います。
わたしはいつもおつまみなしでビールを飲むのですが、このビールを楽しむにあたって、ブルーチーズとクラッカーを用意してみました。
チーズの程よい塩気とクリーミーさが、やばいやばい ストロングスコッチエールと相性が良く、クラッカーにのせたチーズを少しかじってはビールをちびり、これを繰り返しながら飲みました。
後半は、これにメープルシロップをかけました。
少しの甘みと樹木を思わせるメープルシロップの香味がこのビールの特徴にプラスされて、足し算ではなく掛け算になるような見事な調和を見せてくれました!
今回は温度や香りの話ばかりになってしまいましたが、「やばいやばい ストロングスコッチエール」はそれくらい丁寧に味わいたくビールです。
毎日飲みたいビールというよりは、贅沢なごちそうビールという雰囲気なので、この1杯をいただくときだけはグラスもおつまみも雰囲気も、いつも以上に仕上げてみるも楽しいと思います!