ビアカクテル「カンパリビア」の作り方
ビールの持つ苦味・甘みとカンパリのフレーバーを味わうカクテル、「カンパリビア」の作り方とレビューです。
ハーブが香るイタリアのリキュール カンパリは、ほろ苦いビールが好きな方なら気に入ると思いますよ!
カンパリの量を変えて、2種類のカンパリビアを作ってみました。
カンパリビアの材料と作り方
■材料
・カンパリ:15ml~
・ビール:200mlくらい
■作り方
1.冷やしたグラスにカンパリを注ぎます。
2.ビールを注いでそっとステアします。
これだけ!
グラスにクラッシュドアイスを入れてからカンパリを注ぐ作り方もあります。
しっかり冷えていた方が引き締まった風味を楽しめますが、氷が溶けると味がぼやけがちになるので、お好みでどうぞ。
カンパリビアを2種類のビールで試してみました
カンパリビアはビールとカンパリを合わせるだけのカクテルなので、使用するビールや割合によってかなり味わいが変わります。
今回は入手しやすい国産ビール代表のサッポロ黒ラベルで、カンパリの量を変えて2パターン作ってみました。
サッポロ黒ラベル200ml:カンパリ30mlのカンパリビア
<外観>
ものすごく鮮やかなルビーレッド!
本当に宝石のようです。
サッポロ黒ラベルの白い泡にカンパリレッドが混ざって、泡は明るいピンク色です。
<飲む前の香り>
カンパリの香りをワイルドに感じます。
サッポロ黒ラベルの麦と米の優しい甘さを含んだ香りは陰を潜めています。
<飲んだ時の香り>
少しだけホップ由来の苦味を含んだ香りを感じますが、かなり弱いです。
やはりカンパリの薬草っぽい香りが強いです。
<カンパリ30ml サッポロ黒ラベルカンパリビアの味>
オーソドックスというか、カンパリのビターオレンジ、ハーブ感と甘さにビールのほろ苦さがプラスされた複雑な風味。
最初に感じるのはカンパリの強烈な薬草感と甘さですが、後をおって苦味と炭酸がやってくるのを口の中と喉で楽しめます。
<サッポロ黒ラベルカンパリビアの飲みやすさ>
お店でいただくカンパリビアの濃さはこんな感じの仕上がりだと思います。
あえてパワフルな特徴が無いビールを使って、カンパリの持ち味を活かすようなレシピです。
万人に好まれそうなカンパリビアという意味ではとても飲みやすいです。
サッポロ黒ラベルカンパリビアのレビュー(黒ラベル200ml:カンパリ30ml)
このカンパリビアの割合はカンパリ30ml:ビール200mlです。
色がとにかくキレイです!
サッポロ黒ラベルの透明度の高いゴールドにカンパリのルビーレッドがあわさるとこんなにも美しい色になるのか~と、見ていて飽きないカクテルになりました。
カットオレンジを添えたくなります。
カンパリの味とサッポロ黒ラベルの味を知っている方なら、恐らく想像通りの風味だと思います。
カンパリの甘み・苦味・ハーブ感はしっかりありますが、ビールの風味はほとんど無いので、苦めのカクテルは好きだけどビールが苦手という方は好きな味だと思います・・・と思っていたのですが、グラスを傾けるうちに味がどんどん変化してきました。
最初に感じたのはカンパリの風味だったのですが、しばらく口の中で転がすとホップの苦味も顔を出します。
あれ?と思いつつさらに飲み進めると、カンパリよりもビール感が強く感じられるようになりました。口が慣れたのか混ざってなかったのか?
サッポロ黒ラベルのようなキレの良いビールを使って、もっとビールが強調されるカンパリビアを作るなら、カンパリの量を少なめにすると良いと思います。
わたしはもう少しビールをしっかり感じたいので、次はカンパリの量を半分の15mlに減らしてみます。
カンパリ15mlのサッポロ黒ラベルカンパリビア
作り方は同じですが、カンパリの量を15mlに減らしました。ビールは200mlです。
<外観>
さきほどよりもルビー色が落ちついていますが、やっぱりとてもキレイ!
アンバーっぽい色になりました。
泡はやや薄めのピンクですが、さきほどよりは白に近いです。
<飲む前の香り>
カンパリの香りが穏やかになってサッポロ黒ラベルの麦の香りがします!
カンパリ独特のあのハーブ香がフワーっと広がる感じがありません。
<飲んだ時の香り>
どちらかというとモルトを感じます。
黒ラベルのふくよかなモルトの中にカンパリのハーブが溶け込んだ印象です。
<カンパリ15ml サッポロ黒ラベルカンパリビアの味>
スッキリしています。
カンパリのやや粘度を含んだ甘さがグラス全体に行き渡っているのですが、ビールの苦味とキレが甘さを上手にまとめています。
モルトのコクとホップの苦味とカンパリハーブが本当においしい!
口の中に残るビールとカンパリそれぞれの苦味の余韻がかなり大人のテイストです。
チョコレートが欲しくなります!
<カンパリ15ml サッポロ黒ラベルカンパリビアの飲みやすさ>
カンパリ30mlのときに感じた最初のひと口の甘さがほぼありません。
スッキリしてかなり飲みやすくグイグイ飲めます。
程よい炭酸とビールの苦味、キリッとした喉ごしがカンパリの甘さと特徴的なクセをまとめて、スッキリ飲める爽やかさすら感じる1杯になりました。
サッポロ黒ラベルカンパリビアのレビュー(カンパリ15ml )
個人的な好みですが、わたしはカンパリ15mlとビール200mlの方がかなり好きです!
もともとカンパリもビールも好きなのですが、カンパリのあの特徴的な苦さと甘さをビールがキリッと引き締めて、自宅で簡単に作れるビアカクテルとしてはかなり本格的だと思います。
ビールよりもカクテル好きさんはもっと甘いほうが良いかも知れませんが、スッキリしたフルーツビールっぽいテイストがすごく良いです。
カンパリビア 総合的な感想と作り方の注意
カンパリはビールの苦味との相性がかなり良いですね。
最初はカンパリの印象が強いのですが、飲み進めるうちに苦さがカンパリからビールに変わってきます。
カンパリ30mlの最初のひと口は甘いカクテルだなーと思いましたが、グラスを傾けるほどにビールの苦味をしっかり感じられるようになりました。
カンパリ15mlは最初からビールの風味がわかりやすいカクテルです。
カンパリの薬草のような風味とビールのホップが持つ苦味が軽やかに混ざり合って、そこに優しい甘さが追加されることで、軽快で清涼感のある1杯になりました。
ビールの炭酸もカンパリを飲みやすくスッキリさせてくれます。
夏場はカンパリ少なめでキリッとレモンを絞って、冬場はカンパリを多めにして酸味が穏やかでフルーティな甘さもあるオレンジ添えるなどレシピを変えても良いと思います。
カンパリビアの注意点は、グラスをよく冷やしておくこと(グラスに氷だけを入れてステアしてもOK)、炭酸を保つためにステアするときに混ぜすぎないことです。
アルコール度数はカンパリが25%、サッポロ黒ラベルが5%。アルコール同士のカクテルなので、酔いが回るのがやや早いことにも気をつけて。
カンパリのハーブのような味わいとビールのサラッとした飲み応え、そして軽い炭酸は食前酒にもかなり最適です。
食前酒にカンパリビア、食事中はビールをいただきたくなりました!
泡も含めて色がとても美しいのでガラス製のグラスで見た目も楽しんでくださいね。
ビールとカンパリだけで作ることができる手軽さも良いですし、双方ともに元々それだけでいただける完成したお酒なので、本格的な味わいなのがさらに嬉しいところです。
カンパリは200mlの小さいサイズも販売していますので、まずは1杯楽しんでみてください。