玉村本店・志賀高原ビール「志賀高原IPA」通販で買ってみた

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志賀高原ビール「志賀高原IPA」
玉村本店の志賀高原ビール「志賀高原IPA」を通販で買ってみました。志賀高原ビールの看板商品ですがこのIPAは本当においしいのでしょうか?ビールソムリエの私が試してみますね!

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玉村本店 「志賀高原IPA」の基本情報

銘柄(商品名):志賀高原IPA
醸造所名:玉村本店
原産国:日本 長野県
アルコール度数:6.0%
原材料:麦芽、ホップ
ビールスタイル:IPA
内容量:330ml
カロリー:記載なし
参考価格:548円


玉村本店 「志賀高原IPA」の味や風味

<外観>
玉村本店 「志賀高原IPA」の味や風味
白濁の強い麦色です。
いつものようにグラスに注ぎましたがあまり泡立ちませんでした。

<飲む前の香り>
柑橘類が入ってる?と感じるくらいシトラスフルーティ!
グレープフルーツの酸味と、渋みを含んだ甘さが混ざった心地良い香りをいつまでも感じていたいです。

<飲んだ時の香り>
グレープフルーツ香に、IPAの醍醐味である苦味が少し混ざります。
しっかり香りを感じようとするとコクのある甘さもわかります。

<志賀高原IPAの味>
IPAらしい強い苦味とホップの香りを感じますが、この見た目からちょっと想像できないくらいボディはクリーン。
アルコールをしっかり感じるので、軽いと言うと言いすぎかもしれませんが、どっしりした飲みごたえではなくわりとサラッと飲めるタイプのIPAだと思います。

<志賀高原IPAの飲みやすさ>
苦味やパンチだけでなく、無ろ過の酵母を含んだまろやかな味わいもあるので、IPAの中では飲みやすい方だと思います。

<志賀高原IPAに合いそうな料理>
今回はパプリカの肉詰めと一緒にいただいてみました。
志賀高原IPAに合いそうな料理
これくらいボリューミーなものにもしっかりと応えてくれましたが、志賀高原IPAの香りを楽しむなら同じお肉料理でもチキンソテーレモンソースなどのどちらかというと爽やかなソースを使ったものの方が良いかもしれません。

<総合評価>
★★★★☆


玉村本店・志賀高原ビール 「志賀高原IPA」のレビュー

志賀高原ビール 「志賀高原IPA」のレビュー
玉村本店の志賀高原IPAは、たった今果汁を搾ったかのような香りが特徴的なIPAです。
高いアルコール度数と苦味はしっかりIPAなのですが軽やかさがあるんです。

無ろ過の複雑な味わいとIPAの香り、そしてクリーンな喉ごし、このバランスはかなり独特で、他に無いIPAなのではないでしょうか。

同じインディアペールエールスタイルのインドの青鬼(ヤッホーブルーイング)と飲み比べてみたところやっぱり違います。



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まず見た目から全く違いますが、どこまでもどっしりした飲みごたえと甘さを感じるコクがあるインドの青鬼に対して、志賀高原IPAからは植物の蔦などのグリーンを感じます。
飲み比べてみると、志賀高原IPA独特の瑞々しさがよくわかります。

金棒を持って大地にドシッと構える青鬼と大空を軽やかに翔ける大蛇?面白いですね~!

とにかくIPAの持ち味であるパンチがお好みの方にはこの軽やかさは物足りないかもしれませんが、普段から日本の食卓にのぼるような料理と一緒にいただくなら、これくらいの方が組み合わせを選びません。おにぎりにも合うIPAだと思います!

ラベルに、濁り沈殿物は酵母中の中身成分であり品質に問題はありませんと記載があります。
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舌で感じるほどではありませんが、本当にやや多めの沈殿物がありました。これが無ろ過のビールなんですね。

原材料が麦芽・ホップとシンプルなだけに、ビール本来の味わいとIPAの魅力が本当によくわかります。

わたしは冷蔵庫から出して7分くらい室温に出しておいてからいただきました。これくらい待つと口に含んだときのヒエヒエは穏やかになりますが、かなり香りがたちます。
志賀高原IPAの本当のおいしさを味わうなら、キンキンに冷やさずに10度程度まで温度を上げてから飲まれることをオススメします。

IPAの苦味や独特のえぐみ(これも旨み)は、松ヤニに例えられることがありますが、志賀高原IPAにはこの松ヤニっぽいところが少なく、柑橘類のフルーティさを味わえます。
玉村本店さんのビール作りは常に向上心を持って変化を続けていて、来年にはまた違う志賀高原IPAを楽しめるはずです。

真剣に酒造りに向き合っている職人さんの心意気をしっかり受け止めながら味わいたい1本です。


志賀高原ビールの無ろ過へのこだわり

玉村本店さんの志賀高原ビールは、仕込みに志賀高原の湧き水を使って、無ろ過、熱処理をしない製法で自分たちが本当に飲みたい製品へのこだわりを持って醸造されています。
生きた酵母をそのまま味わえるIPAは珍しいのではないでしょうか。

国内外で様々なブルワリーがIPAを醸造していますが、志賀高原IPAは特にグレープフルーツのような柑橘類の香りをしっかり感じられるIPAだと思います。

これまでのIPAよりもホップの効きを強めて作られているそうで、たしかにグラスを傾けたときに鼻に飛び込んでくる香りは素晴らしいです。


志賀高原IPAの印象的なラベルデザイン

志賀高原IPAのラベルデザイン
たくさんのビールが並んでいるお店の冷蔵庫の中でもパッと目を引くこのラベルの大蛇は、志賀高原の守り神でもある伝説の大蛇。
大蛇の背景のブルーは、大沼池の深いコバルトブルー。
毎年8月には大蛇祭りも開催されます。

ラベルには志賀高原IPA情報やラベルデザインの意味などの文字情報も書かれていますので、飲みながらじっくり読んでみてくださいね。


玉村本店の歴史と挑戦

玉村本店の初代喜惣治氏が志賀高原に創業したのは1805年(文化2年)。200年以上の歴史を持つ酒蔵で、元々の生業は日本酒作り。

100年前に創られた酒蔵を利用して「酒蔵美術館・ギャラリー玉村本店」も運営しています。
おもしろいことに、美術館に展示されている絵画などは、お酒が縁となって志賀高原を訪れた大家のものばかりなのだそうです。

1階には玉村本店の地酒『縁喜』の蔵出し試飲、2階からは仕込み蔵の見学もできます。

玉村本店さんはビール醸造を始めて志賀高原ビールの発売を開始したのが2004年。
1994年の酒税法改正以降、ビール作りに乗り入れる蔵元が日本中から誕生した中で、玉村本店さんは自他共に認める後発組みです。

「とても緊張しながら発売を開始した」と、謙虚なコメントが蔵元だよりに掲載されていました。

伝統と歴史を大切にしながらも、2006年からはホップの栽培を開始して、仕込み当日に収穫した自家栽培生ホップを使った限定ビールを醸造したり、ノースアイランドビールさんと共同でコラボビールを作ったりと新しいことにも取り組んでいます。

小さな挑戦の結果を積み上げて、何年か後の玉村本店ならではのビールに繋げたいと語っていたのが2005年です。

このコメントから10年経った今、志賀高原ビールは日本中で指名買いされるまでに成長し、クラフトビールの書籍でも見開きで名を連ねています。
正に有言実行。現在でもその挑戦は続いているのではないかと思います。

長野県は観光名所やウマいモノがたくさんあり、訪れるたびに新しい発見がある土地ですが、玉村本店酒蔵見学も大変興味深いですね。
これからの挑戦も非常に楽しみな醸造所のひとつです。

Juneやよい

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