フルーツビール「ティママンクリーク」を飲んだ感想
わたしたちが知っているビールとは全く異なる華やかな見た目ですが、ティママンクリークは「フルーツビール」に分類されます。
香りや味は日本でも昔からあるアレに似ています!
ティママン 「ティママン・クリーク」の基本情報
醸造所名:ティママン醸造所
原産国:ベルギー
アルコール度数:4.0%
原材料:麦芽、ホップ、小麦、糖類、酸化防止剤(ビタミンC)、エルダーベリー果汁、チェリー果汁、香料
ビールスタイル:ランビック
内容量:250ml
カロリー:記載なし
参考価格:470円
フルーツビール 「ティママン・クリーク」の味や風味
<外観>
透明度の高い琥珀色がとても美しく、細身のグラスがよく似合います。
泡もうっすらとピンク色です。
泡立ちはよいですが、持ちはそこまで良くありません。
シャンパンの泡のようにしゅわしゅわと消えていきます。
グラスの底から立ち上る泡と消えていく泡、変化を見ていると楽しくなります。
<飲む前の香り>
スモモのような酸味を感じます。
どことなく梅っぽい、ちょっと懐かしい感じがするのは気のせいでしょうか。
<飲んだ時の香り>
梅やアメリカンチェリーのような酸味が詰まっています。
ホップやモルトの香りはほぼ感じられません。
<ティママン・クリークの味>
やさしい苦さとすっぱさが爽やかです。
この味、おばあちゃんが作ってくれる紫蘇ジュースに似ています。
試しにシソジュースを知っている人に何も言わずに飲んでみてもらったところ、「シソジュースの炭酸割り?」とのことでした。
1度そう感じてしまったら、もうシソジュースとしか思えなくなってしまいました!
<ティママン・クリークの飲みやすさ>
ビールらしい苦さよりもチェリーの酸味がしっかり感じられるので、とても飲みやすいです。アルコール度数も低いので、これならビールが苦手な方でも飲めると思います。
<ティママン・クリークに合いそうな料理>
味わいがハッキリしているビールなので、食事なしでも楽しめます。食前酒にかなりピッタリです。
食事と一緒に楽しむなら、タコや白身魚のマリネなどサッパリしたものが良いと思います。
わたしはチョコレートと一緒にいただきましたが、マカダミアナッツ入りのようなものよりも、チョコレートそのものの風味を楽しむようなものが相性良しだと思います。
★★★★☆
フルーツビール 「ティママン・クリーク」のレビュー
最初にシソジュースと感じてしまってからは、もうそれ以外に思えなくなってしまったティママンクリークですが、ランビックという伝統的な手法で作られている世界でも唯一と言って良いビールなんです。
ティママンクリークからもっともしっかり感じるのは果物の酸味です。
フルーツの酸味といってもレモンやオレンジなどの柑橘類もあれば、ブルーベリーのような甘さを含んだものもありますが、ティママンクリークの酸味は実がギュッと詰まった小粒の果物特有のもの。口の中がキュ~っとなる酸味です。
全体から感じられる酸味と一緒に楽しみたいのが泡です。
口の中に入ったときにはしっかり泡を感じるのですが、やわらかく消えていきます。
温度が上がってもあまり風味に変化がないので、最初のひと口の印象がそのまま続くタイプのビールですが、珍しいというだけでなく伝統的なビールとしてしっかり味わえます。
1本250mlという小さめサイズなので、普段ビールを注いでくれる優しい彼女や奥様へのプレゼントなどにも良いと思います!
ティママン・クリークってどんなビール?
日本人の感覚だとこの色でビールと言われるとビックリしてしまいますが、世界中で愛されているビールです。
酒税法の関係で、日本では発泡酒として販売されていますが、ティママン・クリークはランビックスタイルのフルーツビールになります。
ランビックスタイルは醸造の工程で酵母を添加せずに、野生酵母や微生物による自然発酵させることで作られるビールです。
ベルギー ブリュッセル近郊で行われている伝統的な醸造法で、スッキリした酸味とフルーティーなフレーバーが特徴です。
ティママンクリークは、数ヶ月もの間オーク樽の間で熟成させ、そこにさくらんぼを漬け込んでさらに数ヶ月発酵させて作られます。
果汁が加えられていますがジュースのように濃い甘さはではなく、キリッとした微炭酸が食前酒に最適な味わい。
とても繊細なこの泡には華奢なグラスが似合います。
1本250mlという量もビアグラスよりはシャンパングラス向きかも?
ビアフルートグラスも良さそうですね。
ラベルにはヒゲがたくましい屈強な男性が印刷されていますが、この色や風味はやはり女性向き。
ビールが大好きでゴクゴク飲むタイプの男性はやや物足りないかもしれませんが、自然発酵のランビックはビール好きとして知っておきたいスタイルです。
ティママン・クリークの入手難易度
ティママンクリークは、残念ながらどこのお店でも販売しているというわけではありません。確実に入手したいなら、ネット購入がいちばんオススメです。
amazonでも販売しています。
ティママン醸造所のフルーツビールには、ティママンピーチ、ティママンストロベリー、ティママンフランボワーズなどいくつか種類があるので、比較してみてくださいね!
ティママン・クリークは甘いものとの相性が良い!
キリッと冷やして飲むのがおいしいティママンクリークですが、冬にチョコレートやアイスと一緒にいただくのも最高です。
寒い季節になるとやや重めのチョコレートが販売されますが、こういったチョコレートとの相性が素晴らしく良いんです!
アイスはシャーベットなどのフルーツテイストのものでも良いですが、ハーゲンダッツのチョコブラウニーやラムレーズン、冷凍フルーツと練乳がおいしい「しろくま」も実力者!
スイーツと合わせるなら、チョコレートケーキのオペラも良いですし、手軽なところでシュークリームも◎
フルーツテイストで飲みやすくアルコール度数も低いので、平日夜などいつものビールの時間だけでなく、お休みの日の日中にも楽しむのも良いですね。
軽いお酒を気持ち良く飲みたいときなどにピッタリです。
ティママンクリークは毎日をちょっと幸せにしてくれるビール
わたしは、伝統的を通り越して古典的、古代の製法とも言える作り方をしているランビックスタイルのビールが大好きです。
気持ち良いすっぱさや炭酸も好みなのですが、なによりもこのビールを初めて飲んだときに、世界の広さを痛感しました。
最近は少なくなったと思いますが、「とりあえずビール」は日本に確実に根付いていた文化で、ランビックのような珍しいビールが楽しめるお店はまだまだ多くありませんが、これから増えてくれると本当に嬉しいです。
2020年オリンピックに向けて「ピルスナーは苦手だけど、ランビックとかヴァイツェンなら大好きです♪」と、それぞれが好きなビールを楽しめる環境や、ビールを選ぶ自由があるお店が増えてくれないかな~と期待しています。
ルビーレッドが美しいティママンクリークは、ビールの奥深さや楽しさを改めて分からせてくれる素晴らしいビールです。
お取り寄せしてでも飲む価値が高い逸品ですよ!