パルクレストラン「ラインアウエ」と併設のビアガーデンに行ってきた

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パルクレストラン「ラインアウエ」と併設のビアガーデンに行ってきた
ドイツ・ボン市の中央を流れるライン川沿いにラインアウエ公園があります。ラインアウエ公園はボン市民の憩いの場。週末にはバーベキューやピクニックを楽しむ人々で賑わいます。バーベキューのおともはもちろんビールです。またフリーマーケットや花火大会、ビール祭りなどいろいろな催し物も行われています。

このラインアウエ公園にあるレストランが「パルクレストラン ラインアウエ」です。パルクは「公園」という意味です。オープンエアなビアガーデンが併設されていて、夏の間、乾いた喉を潤す人々が多く訪れます。

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ボン中央駅からは地下鉄66番でBad Honnef行きに乗って9駅。約10分で最寄り駅の「Rheinaue」に着きます。バスなら610番、Pappelweg行きに乗って同じく9駅。約10分で最寄りバス停の「Ludwig-Erhard-Alle」に着きます。地下鉄、バス、どちらの駅からも10~15分ほど歩きますが、景色がいいのでいい散歩になります。公園は自然がいっぱいで動物が散歩している姿も見られます。

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オープン時間が適当なラインアウエのビアガーデン

オープン時間が適当なビアガーデン

わたしたちのお目当てはビアガーデンです。夏は外でビールを飲むのが美味しいですよね。ウキウキと散歩がてら歩いてお店に向かうと、あれ、開いていない……。見回してみても誰もいない。お店の基本情報や写真を見てお分かりいただけるように、土曜日は12時から営業しているはずなのです。我々が訪れたのは13時過ぎ。いまはハイシーズンの夏。夜になるとジャズイベントも行われる予定なのに。

なにやら準備中の店員さんを見つけて聞いてみると、「今日は15時からオープンだよ~」と言われました。めっちゃいい笑顔で。ネットにも看板にもどこにも告知はありません。

よく「日本と似ている」と言われるドイツですが、ヨーロッパの中では比較的日本に似ている、という程度でこういうことがよくあります。

開けてくれといっても開かないものは開かないので、あきらめて隣接のレストランに向かうことにしました。海外に住むといろんなことに許しの幅が広がります。他のドイツ人の人もお店が閉まっていたので驚いていました。わかりますよ、その気持ち。


「パルクレストラン ラインアウエ」へ

パルクレストラン ラインアウエ

隣接されているパルクレストラン ラインアウエ。というか、パルクレストラン ラインアウエに併設されているのがビアガーデンなのですが、利用頻度は圧倒的にビアガーデンの方が高いので、レストランが併設されている印象です。実は3年住んで今回初訪問です。

景色もよく、料理も美味しいと評判で結婚式のパーティなども行われています。コースメニューが50ユーロ(7,000円弱)と、このあたりではやや高めの値段設定のせいか、年配の方が多く、のんびりと食事を楽しんでいらっしゃるのをよく見かけます。子連れのファミリーや若い人たちはビアガーデンを利用しています。店内は繊細な装いで、落ち着きがあります。

パルクレストラン ラインアウエ店内

上の写真は結婚パーティの準備中です。観光客の人はほぼ皆無。英語メニューはないようです。探したら出てくるのかもしれませんが、聞いてみたら店員さんが思案顔をしていたので、無理させるのも悪いなと思いドイツ語メニューをもらいました。店員さんは基本ドイツ語です。片言の英語は通じます。屋内は禁煙、テラス席はすべて喫煙可能です。


ラインアウエでは生ビール2種類、瓶ビール1種類が楽しめる

メニューを見ると7種類のビールが書かれているのですが、うち4種類はアルコールフリー。車で来る人が多いからか種類が多い気がします。


ジオンケルシュ(Sion Kölsch)

ジオンケルシュ(Sion Kölsch)
まずは最初はケルンで作られている地ビール、ケルシュです。これはジオン醸造所で作られているジオンケルシュ(Sion Kölsch)。ケルシュはケルン地方で作られるビールの総称です。

いろいろな醸造所があり、独自のホップやハーブを配合してオリジナルのケルシュを作っています。

ジオンケルシュは上面発酵のフルーティな仕上がり、爽やかなホップの香りがさっぱりとしていて、ぐいぐい飲めてしまいます。がつんと来る苦味がジオンケルシュの特長で、このクセのある味がたまりません。

あっさりとしたケルシュの中でも、どちらかといえばピルスナー寄りの味です。ドイツで注文する場合には「ケルシュ」というよりも「コルシュ」という方が通じる気がします。


ラーデベルガーピルスナー(Radeberger Pilsner)

ラーデベルガーピルスナー(Radeberger Pilsner)

こちらはラーデベルガーピルスナー(Radeberger Pilsner)。ジオンケルシュとラーデベルガーには「vom Fass」と書かれています。「vom Fass」は「樽から」という意味で、生ビールのことを表しています。ピルスナータイプのビールは生が人気ですね。

ラーデベルガーはドイツの北の方にあるドレスデンの、さらに北東にあるラーデベルグで作られているビールです。ドイツで最初のピルスナービールとも言われています。淡く透きとおった黄金色に比べて、味はどっしりと深みを感じさせます。こちらも苦味が心地よく、ビール好きが好むビールだと思います。

もう1つのビールはホフブロイ ヴァイツェンビール(Hofbräu Weizenbier)ですが、こちらはのちほど。この店では瓶から注がれて出てきます。ヴァイツェンビールは瓶の最後に残る酵母が美味しいので、樽ではなく瓶で提供する店も多いです。


ラインアウエでお料理2品を注文

ゲブラーテネス ポウランデンブルストフィレット

お料理は2品注文。一品はGebratenes Poulardenbrustfilet(ゲブラーテネス ポウランデンブルストフィレット)(14.8ユーロ)。焼いた鶏胸肉というような意味ですが、Poularde は卵巣を除去して太らせた雌鶏なのだそうです。

あっさりとした鶏胸肉はほどよい焼き加減でとってもジューシー。ドイツの料理は基本焼き過ぎなのに(完璧を期してるのだと思います)、この鶏肉は硬すぎず、けれどしっかりとした健康的な歯ごたえが絶妙です。

グレイビーソースも、鶏肉の旨みが詰まっていました。添えられている「バニラとオレンジのバター」をおそるおそる試してみたら、これもまた鶏肉によく合う! 不思議なことに鶏肉の甘みが引き立つようでした。

ライネス ランプステーキ フォン アルゼンチニッシェン アンガス リント

もう一品はKleines Rumpsteak vom Argentinischen Angus Rind(クライネス ランプステーキ フォン アルゼンチニッシェン アンガス リント)(16.8ユーロ)。アルゼンチン、アンガス牛のランプステーキです。クライネスは「小さい」という意味ですが、どう見ても小さくない。こちらも絶妙の焼き加減で、ぺろりといただきました。

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料理に先立ち、パンもサーブされます。オリーブオイルと塩をつけて食べるのですが、このオリーブオイルが美味しい! 日本のものより鮮度がいいのか、ヨーロッパのオリーブオイルはクセがなくあっさりとしていてパンが進みます。これだけでビールのおつまみになりそうです。


アルコールフリービールVita Malzbier を注文

アルコールフリービールVita Malzbier

せっかくなのでアルコールフリービールの中からVita Malzbier(フィタ マルツビア)も飲んでみました。大麦の麦芽ビールだそうです。燻製されたような香ばしい薫りのする、気の抜けかけたコーラというような味です。

甘いものが好きな人にはいいかもしれません。ドイツではビタミンやミネラルを補給する目的でアルコールフリービールを飲むようなので、たしかにこれなら飲みやすいなとは思いました。でもわたしは苦いビールが好きです。


「ラインアウエ」(一軒目)お会計

「ラインアウエ」(一軒目)お会計

お会計はラーデベルガー2杯、ジオンケルシュ1杯、フィタ1杯、料理2品で46.60ユーロ。6,400円ぐらいです。軽めのメニューから選んだ料理でしたが、お腹いっぱいになりました。これでコース料理なんて頼んだらどうなるんでしょうか。チップも含めて50ユーロ支払いました。

チップの支払い方についてはこちらの記事に書いてあるのでどうぞご覧ください。
⇒ドイツのボン市にあるBrauhaus Bonnsch(ブラウハウス ボンシュ)に行った感想


いざビアガーデンへ

ビアガーデン

レストランで食事を終え、公園をぶらぶら散歩して腹ごなしをし、15時、満を持してビアガーデンに向かいました。すでに人が入っています。

こちらはレストランに比べてサービスが簡素です。ビールは注文を取りに来てくれますが、食事は屋台で買います。屋台での注文の仕方については最後でご説明します。


ビアガーデンのビールは4種類

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ビールはラーデベルガーピルスナー、ジオンケルシュ、ホフブロイ ヴァイツェンとイェバーの4つです。イェバーは苦味の美味いドライなビールですが、歩いて喉が渇いたので私は飲みやすいラーデベルガーピルスナーを、夫は好物のホフブロイ ヴァイツェンを注文しました。

注文するときは一つなら「アイン」、二つなら「ツヴァイ」といい、ビールの名前はカタカナ発音でいいのではっきりと言いましょう。さきほども書きましたが「ケルシュ」は「コルシュ」と言う方が伝わりやすいです。

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さて、日本でも比較的手に入りやすいホフブロイです。ドイツ南部バイエルン地方の小麦ビールであるヴァイツェンビールはフルーティな香りとバナナにも似た甘さが特長。

冷やさずに飲むことも多く、料理の脇役というよりも、これそのものが主役というようなしっかりとした飲みごたえです。

実際、ドイツ人はなにも食べずに1~2時間かけて一杯のヴァイツェンビールを飲んでいたりします。たしかに一杯でかなりお腹に溜まります。

ヴァイツェンビールの中でもホフブロイは華やかな香りが素晴らしく、これだけでも楽しめます。果物のような甘さと滑らかな口当たりは女性に人気がありそうです。

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こちらのブラウハウス ボンシュの記事でも書きましたが、甘い匂いがすると蜂が寄ってくるのでコースターで蓋をしています。ホフブロイはロゴもかわいくていいですよね。


ビアガーデンにてお会計

お会計はビールを持ってきてくれるたびにその都度支払います。ラーデベルガー、ホフブロイともに4ユーロで計8ユーロ支払いました。チップは渡さなくても大丈夫。何度も頼んだ時などにはチップを渡している人もいます。

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料理はクナックヴルスト(後述)という料理を注文しました。これは6.50ユーロ。飲み物代と合わせても14.5ユーロ、約2,000円です。レストランよりも手軽に楽しめます。ほとんどドイツ語しか通じませんが、数と商品名が言えれば注文できるようになります。ドイツの雰囲気を楽しめる絶好のスポットなので、観光客の人にもオススメです。


屋台での注文の仕方とメニュー表

屋台での注文の仕方とメニュー表

屋台はまったくと言っていいほど英語が通じません。もちろん英語メニューもないので、こちらで紹介したいと思います。買い方は、ビールと同じく、一つなら「アイン」、二つなら「ツヴァイ」といい、続けてメニューの名前をカタカナ発音でいいのではっきりと言います。

ピザを注文するなら「アイン ピッツァ マルゲリータ、ビッテ」で通じます。「ビッテ」は「Please」と同じです。これさえつけておけば、英語ほど丁寧語の表現に注意しなくても大丈夫です。気楽でいいですね。

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・Pizza(ピッツァ)
マルゲリータ(7.00ユーロ)、サラミ(8.00ユーロ)、トンノ(ツナ)(8.00ユーロ)があります。時間がかかるメニューです。

・Elsässer Flammkuchen(エルゼッセル フラムクーヘン) 8.00ユーロ
こちらの記事でもご紹介したフラムクーヘンです。エルゼッセルはドイツ語で「アルザス地方」です。

・Spiessbraten(シュピースブラーテン) 7.50ユーロ ※
焼き豚に似た食べ物です。炭火で炙るので香ばしくて美味しいです。祭りの屋台などでもよく見かけます。

・Grosse Knackwurst(グロッセ クナックヴルスト) 6.50ユーロ ※
クナックはドイツ語で「パリッと、ポキッと」というような意味で、ヴルストは「ソーセージ」。皮がパリッとしたソーセージです。ここでは茹でて調理していました。わたしたちが注文した料理がこれです。

・Thüringer Rostbratwurst (チューリンガー ローストブラートヴルスト)6.50 ※
チューリンゲン地方のソーセージには頭に「Thüringer」がつきます。細長くハーブが入っているのが特長。スーパーなどでは蛇のように輪にして売られていることもあります。ローストブラートヴルストは「焼きソーセージ」という意味です。

・Knackige Saisonsalate(クナッヒゲ サイゾンザラート) 6.50ユーロ
ぱりっとした新鮮な季節のサラダ、というような意味です。バゲットがついてきます。

・Bayerischer Wurstsalat(バイエリッシャー ヴルストサラート)6.50
ソーセージ、チーズ、玉ねぎを細切りにして、みじん切りのピクルスと和えたサラダです。日本で出る青野菜のサラダを想像していると驚くかも。

・Chili con Carne(チリコンカン) 6.00ユーロ
アメリカ料理のチリコンカンです。お豆とトマトのスープっぽいです。

・Halber Hahn(ハルファー ハーン) 5.50ユーロ
ハルファーは「半分の」。丸々一羽の鳥を半分に切って焼いたものです。バゲットとバターがつきます。よく街中のインビス(軽食屋)でも売ってます。

・Herzhafte Gulaschsuppe(ヘルツハフテ グラーシュズッペ) 5.00ユーロ
ヘルツハフテは「愛情たっぷりの」みたいな意味ですかね。グラーシュはハンガリーから伝わってきたスープです。ドイツでもよく食べます。

・Grosse Currywurst (グロッセ カリーヴルスト) 4.50ユーロ
こちら(http://beer-chikara.jp/archives/603)の記事でもご紹介したカリヴルストです。だいぶ簡素になっています。

・Pikante Nachos(ピカンテ ナチョス) 4.00ユーロ
トルティーヤを焼いてぱりぱりにしたメキシコ料理。サルサソースかチーズディップか選べます。サルサソースを付けるなら「ミット サルサ」、チーズディップなら「ミット ケーゼ」で通じます。

※付け合わせをザワークラウトかポテトサラダか選べます。ザワークラウトを付けるなら、「ミット ザワークラウト」、ポテトサラダなら「ミット カトーフェルンサラット」と言います。


Parkrestaurant Rheinaue(パルクレストラン ラインアウエ)お店の基本情報

名前:Restaurant RheinAue
住所:Ludwig-Erhard-Allee 20, 53175 Bonn
電話番号:0228–37–4030(日本からかける場合は国番号49 )
営業時間:
【レストラン】
朝食:9:30~12:00、食事12:00~14:30(日曜・祝日は15:00まで) 、18:00~22:00(秋・冬季は21.30まで)
【ビアガーデン】
月~金 16:00、土曜日 12:00、日・祝日 11:00
定休日:なし。クリスマス、イースターは随時休み。

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