シュレンケルラ「ラオホビール メルツェン」を飲んだ感想
今日お届けするレビューはシュレンケルラ醸造所の「ラオホビール メルツェン 」です。
ラオホは煙という意味。
その名のとおり燻製ビールの「ラオホビール メルツェン 」の味や風味を正直にレポートしていきたいと思います!
シュレンケルラ 「ラオホビール メルツェン」の基本情報
醸造所名:シュレンケルラ
原産国:ドイツ バンベルグ
アルコール度数:5.1%
原材料:ホップ、大麦麦芽、酵母
ビールスタイル:ラオホ
内容量:500ml
カロリー:記載なし
参考価格:548円
シュレンケルラ 「ラオホビール メルツェン」の味や風味
<外観>
アイスコーヒーと同じくらいかなり濃いブラウンです。
泡もはっきりとわかるくらい色づいています。
いつもどおり注いだだけですが、この泡です。泡立ちはかなり豊かでクリーミーです。
泡がすでにおいしそう!
<飲む前の香り>
モルトの香りもありますが、最初に感じるのはやはりスモーキーな香り。
煙を鼻から吸いこんだような強烈さではないですが、グラスに鼻を近づけると燻製香がはっきりわかります。
<飲んだ時の香り>
飲んだ時の方が煙を感じます。
熟成させたたまり醤油のような深みもあります。
<ラオホビール メルツェンの味>
燻製香は特徴的ですが、麦芽の甘みやコクがしっかりと土台となって全体を支えています。
いぶした木の香りを一瞬苦味と間違えそうになりますが、苦味はとても穏やか。
スタウトのようなモルトをしっかり焙煎した雰囲気はありません。
<ラオホビール メルツェンの飲みやすさ>
最初はかなりビックリすると思いますが、口に運ぶたびに広がっていく香りといぶしの風味はお好きな方は好きだと思います。
どこまでも個性的な香りと味なので飲みやすいとは言えませんが、ビールそのものの味わいはとても穏やかで深いので、1度好きになったら何度も飲みたくなりそうです。
<ラオホビール メルツェンに合いそうな料理>
燻製ビールにはやっぱり燻製料理!
自宅でいただくならスモークチーズやスモークサーモンなどが入手しやすいですが、「缶つまシリーズ」のかき燻製油漬けやほたて燻製油漬けなどでも気軽に燻製を味わえます。
カツオのたたきなど、火を通して醤油で味わう料理やタレで焼いた焼き鳥などの甘辛醤油味も合うと思います。
★★★★☆
シュレンケルラ 「ラオホビール メルツェン」のレビュー
このビールの特徴はやっぱり「いぶし」です。
香りからも舌からもしっかりとした燻製香や燻製風味を感じます。
燻煙がビールの中に溶け込んでいるような味わいで、ホップの爽やかな香りはほぼ感じられません。
しかし、最初の何口かは燻煙の風味しかわからないかもしれませんが、飲みなれてくるとビールらしい後口までしっかり残る苦味や酸味、甘みなどもわかります。
シュレンケルラ 「ラオホビール メルツェン」を飲むとき、わたしたちはつい燻製という特徴に注目してしまいがちですが、強烈な煙さを感じるのがラオホビールの飲み方というわけではないと思います。
ブナの木を燻してモルトを乾燥させているので、他のビールと比較したらもちろん燻製香があるのですが、ラオホビール メルツェンはそれだけではないんです。
燻製の特徴をモルトの力強さがしっかりと支えているので、ただ珍しいだけでなくビールという飲み物として十分に味わえる骨太の1杯です。
この奥深い味わいは燻製香も含めて日本の冬によくあうと思います。
どこまでも「木」を感じる落ち着きとこの香りは、いろいろなビールを飲みなれている上級者向けかもしれませんが、スモーク食品と一緒にいただけばこのペアリングでしか味わえない、まだ知らないおいしさを感じることができます。
ラオホビール メルツェンは世界のビール、クラフトビールを楽しむ上で、1度は飲んでおきたい銘柄です。まずは基本に忠実に、燻製食品を用意して楽しんでみてください。
ラオホビールの作り方
燻製ビールであるラオホビールですが、一体何をどうやって燻しているのでしょうか。
発芽を終えた大麦を乾燥させるときに釜の下の方でブナの木を燃やして、その煙が麦芽に絡むことで麦芽が燻製麦芽となります。
ラオホビールの作り方を簡単にご説明します。
1.大麦を水につけて発芽を促します。
水に浸しては空気に当てるという作業が何度も繰り返されます。
2.水分を含んだ大麦を発芽させます。
麦芽をかき混ぜながらまんべんなく空気に触れさせるということを7日間かけて行います。
3.麦芽の発芽を止めて乾燥させます。
モルトが入った釜の下でブナの丸太を燃やし、煙の香りを麦芽にうつします。
ここがラオホビールのポイントです。
4.麦芽を細かく砕き、水と混ぜます。
温度を管理することで麦芽糖液を作ります。
出来上がった麦芽糖液をろ過して不要物を取り除きます。
5.釜からタンクに移し煮沸します。ホップはこのときに何度かにわけて加えます。
6.麦芽液をかき混ぜさらにしっかりと不要物を取り除きます。
出来上がった麦芽液を冷まして酵母を入れ、発酵を促し熟成させます。
燻製ビールの歴史
シュレンケルラ醸造所で燻煙を発生させるために使われている木は3年以上も寝かせてしっかり乾燥させたブナの丸太です。
モルトを燻す燻製ビールの技法は、紀元前1世紀には既に行われていたのだそうです。
元々は燻製香をモルトに移すためではなく、乾燥釜を使う技法がまだなかった時代にモルトを乾燥させるために行っていた技術でした。
乾燥釜は18世紀頃から徐々に広まり始め、19世紀の半ばには一般的になります。その結果、燻煙がモルトにつくことで生まれるラオホビールは減っていきました。
シュレンケルラは現代でもその伝統的な技術を守り続けている醸造所のひとつなのです。
ラオホビール メルツェンにあうおつまみは燻製!
ラオホビールと一緒にいただきたいおつまみは、やっぱり燻製です。
チーズの燻製、スモークサーモン、強めに燻製してあるベーコンやウインナー、鴨肉の燻製などが本当に良くあいます。
燻製ビールに燻製食品を合わせるとやりすぎなのでは?と思いそうですが、お互いの燻製香や風味が口の中で良い風に混ざり合って、なんとも言えない大人の味わいが生まれます。
燻製食品特有の深みのある穏やかな塩分もビールのおつまみに最高です!
たくさん用意する必要はありませんが、スモークチーズなどはコンビニでも取扱っていますので、ぜひ一緒にいただいてみてくださいね。
ラオホビールはおいしいの?
お好みによります・・・と言ってしまっては元も子もないですが、やはり好みよるところは大きいと思います。
個人的に、ラオホビールは1度飲んだら好きな人はハマるというよりも、何度か飲むうちに味わいがわかってきて好きになるというタイプのビールだと感じています。
以前、バーテンダーに「クセの強いチーズは3回食べるとおいしさがわかる」と言われたことがあります。
最初は強烈すぎてとても味わうことができないチーズでも、3回食べるうちに慣れておいしいと言われている理由がわかるということだそうです。
ラオホビアもこの考え方に通じるものがあると思います。
1本が500mlとやや多めですが、まずは1杯試してみてくださいね。