ゴールデンラガービール(下面発酵)に合うおつまみレシピ6つ
金色に輝くゴールデンラガービールは、のどごしが良く、日本人好みのキレがあるのが特徴のビールです。スーパードライや一番搾り、黒ラベルなど、各大手メーカーのビールはこのタイプのビールで、ビールの種類や特徴によって合うおつまみも変わってきます。
油たっぷりの揚げ物や、キムチ、肉などで口に残った濃い味を、スカっとして喉ごしの良いゴールデンラガービールで流し込み、リセットするといった食べ方や飲み方をされている方は多いと思います。
もちろん、それもアリです。
私も大好きです!
しかし今回は、料理の味をビールで打ち消するのではなく、ビールもおつまみもお互いの味、風味を高め合い、味わうことができる「レシピ」をご紹介していきます。いわゆる「味のハーモニー」です。
今回の「ゴールデンラガービールに合うおつまみ」は、ずばり調味料にヒントがあります!
それは”シンプルな塩味”。
味付けがシンプルなのでお料理自体は油を使って少しボリュームを出すと良いでしょう。
ゴールデンラガービール×簡単に出来る塩味おつまみレシピを6つご紹介します。
今までとは違った目線のおつまみで、今夜はゴールデンラガービールをたしなむというのはいかがですか?
ゴールデンラガービールに合うおつまみ1.「鶏の手羽先柚子こしょう添え」
はじめにご紹介したいのが、ゴールデンラガービールに合うおつまみは「鶏の手羽先」を使った一品です。
手羽先は揚げてももちろんとても美味しくいただけますが、今回はオリーブオイルの風味を手羽先につけるため、あえてグリルにしてみました。
オリーブオイルの風味と手羽先が持つ旨味だけでも十分美味しくいただけますが、そこに柚子こしょうをプラスすることによって、さらに風味と美味しさがアップします。
ボリュームがあり、ゴールデンラガービールとの相性も抜群!
きっと満足していただける一品になるはずです。
大勢で集まる飲み会でもこのレシピは主役級のおつまみになってくれると思いますよ!
鶏の手羽先柚子こしょう添えの作り方
<材料>
・手羽先(お好みの量で)
・塩 少々
・こしょう 少々
・にんにく 少々
・オリーブオイル 大さじ1~2
・柚子こしょう 少々
手羽先は調理する30分くらい前から、塩、こしょうを振り、下味をつけておきます。
フライパンにオリーブオイル大さじ1~2を入れ、下味をつけた手羽先の皮目を下にして並べていきます。この段階ではまだ火は付けません。
手羽先を並べたらフタをして、火を付け、中火より少し弱めの火加減で、じっくり手羽先に火を通していきます。
途中、火の通り具合を確認し、手羽先の上側の色が変わっていたら、ひっくり返します。この時に、にんにくを入れます。
手羽先に全体的に火が通ったら、お皿に盛り付け、横に柚子こしょうを添えたら出来上がりです!
「鶏の手羽先柚子こしょう添え」レシピ‘S ポイント
このレシピでは、にんにくは最初に入れていません。
そのワケは、手羽先は火が通るのに時間がかかるため。最初からにんにくを入れていると、火を通しているうちに焦げて苦みが出てきてしまうからです。
できればにんにくも一緒に美味しく食べていただきたいので、最初からにんにくを入れず、手羽先をひっくり返すタイミングでにんにくを入れるようにすると、苦みも出ずににんにくの香ばしい風味が手羽先に移ってくれます。
それから手羽先を焼いた後に出た、手羽先の脂分とオリーブオイルは旨味がぎゅっとつまっているので、捨てずに取っておくようにしてください。
次はそれを使ったおつまみレシピもご紹介します。
ゴールデンラガービールに合うおつまみ2.「なすと豆苗炒め」
鶏の手羽先柚子こしょう添えを作った後に、もう一品作ることができるのがこちらのレシピ。
ゴールデンラガービールのメインのおつまみを鶏の手羽先柚子こしょう添えにしたら、何かお野菜を使ったおつまみも・・・という時におすすめです。
こちらは鶏の手羽先柚子こしょう添えで使った肉の旨味をゴールデンラガービールとの相性バッチリの“シンプルな塩味”で整えてみました。
鶏の手羽先柚子こしょう添えと一緒に作ることで、手軽に二品のおつまみが完成するんですよ。
「なすと豆苗炒め」作り方
<材料>
・なす
・豆苗
・塩 少々
・こしょう 少々
まずなすは、細長く切って、豆苗も洗って適当な大きさに切っておきます。鶏の手羽先柚子こしょう添えを作ったフライパンに、なすを入れます。
なすに火が通ったら、豆苗を入れます。
豆苗を軽く炒め、塩とこしょうをしたら完成です。
「なすと豆苗炒め」レシピ‘S ポイント
なすを入れる時には、フライパンは予め熱しておかず、冷めた状態から入れるのがポイントです。
何故かというと、フライパンを熱してしまうと、どうしても焦げやすくなってしまうからです。
なすはじっくりと火を通すことで旨味も出てきてくれますから、じっくりと火を通すのがコツ。
豆苗は火が通りやすいので、豆苗を入れたら、火を止めて、余熱で火を通すぐらいの気持ちでOKです。
ゴールデンラガービールに合うおつまみ3.「新じゃがのクレイジーソルト」
じゃがいもは、ゴールデンラガービールだけでなくビールのおつまみを考える上ではもはや外すことが出来ない食材といっても過言ではありません。
小さくてコロコロとした新じゃがは、皮つきのままいただけるのが特徴です。
ホクホクとした食感と、皮つきならではのじゃがいもの風味でビールとお箸が進んでしまう一品です。
「新じゃがのクレイジーソルト」作り方
<材料>
・新じゃが
・塩 少々(茹でる用と仕上げ用)
・クレイジーソルト 適量
・にんにく 少々
・オリーブオイル 大さじ3
新じゃがは、芽が出ていないか確認し、芽が出ていたらその部分だけ取り除きます。
ボウルに新じゃがを入れ、皮がはがれてしまわないように気を付けながら、水できれいに洗っていきます。
新じゃがの中でも大きさは色々なので、大きい新じゃががあった場合は、半分に切って大きさを合わせます。
鍋にきれいにした新じゃがを入れたら、水を新じゃがが十分にかぶるぐらい入れ、さらに塩を少し多めに入れて火にかけます。
新じゃがの大きさにもよりますが、大体30~40分を目安に茹でていきます。
竹串を新じゃがに通し、すんなりと通ったら中まで火が通った証拠。やけどしないように注意しながら、水気を切っていきます。
フライパンにオリーブオイル大さじ3を入れ、そこに茹でた新じゃがを入れ、皮に焦げ目がつくように、じっくりと炒めていきます。(途中でにんにくも入れます)
仕上げにクレイジーソルトを適量振りかけて、全体に行き渡ったら完成です。
「新じゃがのクレイジーソルト」レシピ‘S ポイント
ほぼ丸のままの状態のじゃがいもなので、塩味がしみこみにくい場合があります。
外側が塩味がするけれど、中の方が少し薄いかもと感じてしまうことがあります。
それを防ぐポイントは、新じゃがを茹でる時に、多めの塩を入れるようにすることです。そうすることで、中まで塩味が入りやすくなるので、食べた時に、中の方の味が少し薄いということも防ぎやすくなります。
ゴールデンラガービールに合うおつまみ4.「じゃがバター粒マスタード」
新じゃがはなるべく早めに使った方が良いのですが、じゃがいもは保存が長くできるため、おうちに常備している方は多いと思います。
そんな便利なじゃがいもを使ったゴールデンラガービールと相性の良いおつまみをもう一品ご紹介したいと思います。
バターと粒マスタードを使ったこちらの一品。粒マスタードの程よい酸味と香ばしさがたまりません。
「じゃがバター粒マスタード」作り方
<材料>
・じゃがいも 大2個
・粒マスタード 大さじ1
・バター 大さじ1
・塩 少々
・こしょう 少々
・サラダオイル 大さじ1
じゃがいもは皮をむき、一口ぐらいの大きさに切っておきます。
切ったじゃがいもを鍋に入れ、塩少々も入れたら、水をじゃがいもがかぶるぐらいまで入れて柔らかくなるまで茹でていきます。
じゃがいもが茹であがったら、水気を切ります。
フライパンに大さじ1のサラダオイルと、バター大さじ1を入れ、そこに茹でて水気を切ったじゃがいもを入れます。
じゃがいもを炒めながら、粒マスタード大さじ1を入れ、粒マスタードが全体的に行き渡るようにからめていきます。仕上げに塩とこしょうで味を調えたらできあがり!
「じゃがバター粒マスタード」レシピ‘S ポイント
じゃがいもは、種類によっては茹でた時に形が崩れやすくなってしまう場合があります。このレシピの場合、形の崩れにくいメイクイーンがおすすめ。
粒マスタードを使っているので、仕上げにこしょうはいらないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、こしょうが良い具合に粒マスタードの風味を引き立ててくれるので、こしょうも忘れずに入れるようにしてくださいね!
ゴールデンラガービールに合うおつまみ5.「ズッキーニとアスパラのチーズ風味フリット」
西洋の天ぷらと呼ばれるフリット。
今回は粉チーズを使って最後に塩をかけていただく、香り豊かなフリットをご紹介します。
これもゴールデンラガービールと一緒にいただくと本当においしいおつまみですよ。
使用する野菜はズッキーニとアスパラ。
ズッキーニもアスパラも揚げることで、野菜のみずみずしさが、ジューシーな味わいへと変化していきます。
野菜が持っているみずみずしさを逃がさない為には、衣をつけて揚げるフリットがおすすめです!
粉チーズとある調味料をプラスすることがこのレシピのポイントです。
作り方の後にある、レシピ‘Sポイントも合わせてチェックしてみてくださいね。
「ズッキーニとアスパラのチーズ風味フリット」作り方
<材料>
・薄力粉 50グラム
・粉チーズ 大さじ1杯
・マヨネーズ 大さじ1杯
・塩 少々
・水 バランスを見ながら足していく
まず、薄力粉と水は冷蔵庫でよく冷やしておきます。
ズッキーニを洗ったら、水気をしっかりと拭き取り、2センチ幅にカットします。アスパラも同様にきれいに洗ったら、水気はしっかりと拭き取り、3~4等分にカットします。
事前に冷やしておいた薄力粉50グラムをボウルに入れ、そこに粉チーズ大さじ1杯、マヨネーズ大さじ1杯、塩少々を入れ、水を加えていきます。
材料はしっかりと混ぜなくても、全体的に混ざったなと思うぐらいでOKです。
そこに、先程カットしたズッキーニを入れ、衣をつけます。
180度に熱した油で2~3分揚げていきます。アスパラにも衣をつけ、3分~4分揚げていきます。
油を切って、塩を上からかけ、お皿に盛り付けたら完成です!
お好みでこしょうを上からかけると、また違った風味がプラスされるので試してみてくださいね!
「ズッキーニとアスパラのチーズ風味フリット」レシピ‘S ポイント
西洋の天ぷらと呼ばれるフリットは、和食の天ぷらとは違い、下味を割としっかりつけておくのがポイントです。
今回は粉チーズとマヨネーズを使用しました。
※マヨネーズはゴールデンラガービールとの相性も抜群の調味料なんです。
粉チーズは商品によっては塩気が強い場合があるので、その場合は、マヨネーズの量を調整してください。
マヨネーズをプラスする理由は、粉チーズだけだと、味の輪郭がはっきりしないからです。
後からマヨネーズをつけていただくという方法もありますが、マヨネーズは加熱することで風味が増すので、はじめからマヨネーズを混ぜてしまった方が良いんですよ。
粉チーズとマヨネーズが混ざった衣に、上から軽く塩をかけていただけばビールがすすむこと間違いなしです!
それから、衣を作る際には、和食の天ぷらの時よりも少しどろっとした形状になるように意識しながら、水を少しずつ加えながら量を調整していってください。(小麦粉と水を混ぜたものを上から落とした時に、ボトッと落ちるようなかたさが目安)
ゴールデンラガービールに合うおつまみ6.「赤ネギの天ぷら」
西洋のフリットをご紹介した後は、やはり日本の誇りでもある、天ぷらも紹介しないわけにはいきません!これもゴールデンラガービールにピッタリのおつまみですよ。
今回ご紹介する天ぷらは“赤ネギの天ぷら”。
一般的に見かけるネギは、上が緑で下が白くなっていますが、赤ネギの場合、ネギの白い部分が赤紫色をしているんです。
一般的なネギとは違い、赤ネギは生のままいただくと辛いので生食には向いていませんが、火を通すと逆に甘みが出てきます。
西洋のフリットとはまた違った代表的な和食の一つ、“天ぷら”もラガービールにぴったり!ぜひご一緒にどうぞ。
※赤ネギが手に入らない場合は、もちろん白ネギでもOKです。
「赤ネギの天ぷら」作り方
<材料>
・赤ネギ(なければ白ネギ)
・小麦粉 1/2カップ
・冷水 1/3カップ
・卵 大さじ1
・塩 少々
まず、ボウルと小麦粉は冷蔵庫にしばらく入れて、冷やしておきます。
赤ネギをきれいに洗い、水気をキッチンペーパーなどで、よく拭き取っておきます。
次に赤ネギを適当な大きさに切ります。
冷やしたボウルに小麦粉を入れ、そこに冷水、卵を入れ、軽く混ぜます。全体的に混ざったら、そこに切った赤ネギを入れます。
180度に熱した油で2~3分揚げ、油を軽くきります。
お皿に盛り付けて、上から塩を振りかけたら完成です。
いかがでしたか?
今回は、日本人が大好きなゴールデンラガービール(下面発酵ビール)に合うおつまみの簡単レシピをご紹介して参りました。
塩味というと、どうしてもシンプルなので、物足りなさを感じてしまうこともあるかもしれません。
でも今回ご紹介したおつまみのように、油を使って少しボリュームアップすることで、素材の美味しさと共にゴールデンラガービールの爽やかさもしっかりと味わえますし、料理とビール共に満足頂ける度合いもぐっとアップするんですよね。
油で揚げたり、焼いたりした食材と塩味のお料理はゴールデンラガービールにはぴったり♪
今回ご紹介したおつまみレシピを参考に、楽しいビールの時間を過ごしてくださいね!