ビールに合うヘルシー(低カロリー)おつまみレシピ5選
ビールのおつまみをいくつかご紹介しておりますが、「ビールを飲むのなら、カラ揚げやラーメンなどの脂っこいおつまみが良い」という人はかなり多いです。
確かにガッツリ食べられる揚げ物や炭水化物が全面に主張したようなおつまみは、日本で主流のキンキンに冷やした方が美味しいとされるラガービールにはとてもよく合いますよね。
しかし、その一方で、健康に気を使う方が多くなってきた昨今、おつまみは「ヘルシーなものがいい」とおっしゃる方も多くなってきました。
ビール環境が変化している?
しかし現在、コエドビールや常陸野ネストビールを筆頭に、日本各地でつくられるオリジナルビール=地ビールの人気が高まっています。
と同時に、世界各国のビールを輸入したビールカフェやビール博物館などが大賑わいするなど、まさにビールブームのまっただ中とも言われている時期の昨今。
そんな中、『ビールのある場の雰囲気を楽しむ』といった従来のビール環境は、『ビールそのもののテイストを楽しむ』という風に変化してきているようです。
その変化に伴って、これまでのように脂っこさや塩っ気第一だったおつまみにも、ヘルシー感やあっさりとした味わいのような“ビールを引き立てる味”への変化を期待する声も。
そこで今回はこちらでも、多様になったビールを自宅でも楽しめるよう、ヘルシーなのにビールの引立て役にもなる、そんなおつまみをご紹介したいと思います。
もちろんヘルシーおつまみ=低カロリーなので、カロリーが気になるダイエット中の方の晩酌にもオススメですよ♪
それでは早速レシピの紹介に移りましょう。
ヘルシーなビールのおつまみ1「もやしで作る☆みそカルボナーラ風」レシピ
ヘルシーで栄養満点、それでいて調理するのにも経済的にも手ごろな食材と言えばもやし。
このもやしを使ったおつまみの第一弾として、まずはもやしを使ったカルボナーラ風の料理をご紹介します。
カルボナーラはパスタの中でも非常に人気の高い料理ですが、炭水化物とたっぷりのベーコンやオイルを使う、どうしても高カロリーになりがちな料理なので、カロリーが気になる方は敬遠してしまわれるようです。
このもやしカルボナーラのおつまみは、高カロリーなカルボナーラの良いとこ取りをしているので、パスタを使ったカルボナーラのように濃厚なのに、カロリーは半分以下に抑えられますよ。
ちなみに、テフロン加工のフライパンを使用するのもポイントです。必要以上に油を使う必要が無くなるので、できるだけ低カロリーに抑えたいという方は常備しておきましょう。
■このおつまみに合うビールのスタイルの参考■
・ストロングエール
・シュヴァルツ
・ドゥンケル など
<材料>
・もやし:1袋
・アスパラガス:2~3本
・エリンギ:2本
★生クリーム(無ければ牛乳でも可):50ml
★白味噌:大さじ2杯
★粉チーズ:大さじ1杯
・塩:適量
・ブラックペッパー:適量
もやしで作る☆みそカルボナーラ風」作り方
1. 主に使う食材はコチラ。
もやしはよく洗って水気を切り、エリンギとアスパラガスは一口サイズに切ります。
2. テフロン加工されたフライパンを弱火で温めます。
3. フライパンに、アスパラガスとエリンギを入れて弱火で炒めます。
4. 野菜の水分が出てしんなりしてきたら、もやしと分量外の水(20~30ml程度)を入れて中火~強火でサッと炒めます。
5. その間に、ボウルに★(上記材料)を入れてカルボナーラソースをつくっておきましょう。
6. 炒めた野菜を、ソースと絡めます。
お好みで、塩やブラックペッパーで味を整えてください。
7. 皿に移せばできあがりです。
どんな味?
パスタを使った本格的なカルボナーラの味に劣らない、しっかりとした濃厚さが味わえるおつまみでした。日本でも手に入りやすいシュヴァルツ(黒ビールと呼ばれるもの)は、
もやしと共に手軽に買えるビールなので、まずはシュヴァルツとの組み合わせからお試しください。
基本的に、コクのあるビールやクセの強いビールと合わせるのが良いでしょう。
※もやしのシャキシャキ感が好きなら、炒める際の水を極力少なくし、逆にしっとりさせたいのならもっと入れてみましょう。
ヘルシーなビールのおつまみ2「焼きそば風焼きもやし」レシピ
もやしを使ったレシピの2品目は、1品目よりもさらにヘルシーさに磨きをかけた焼きそば風のおつまみです。
ソースや塩、青のり、小エビなど、いつもの焼きそばのトッピングを使って、自分の好きな焼きそばに近づけるようアレンジするのがコツですよ。
使用するお野菜も、キャベツや玉ねぎ、人参などの常備野菜でOK。とにかく焼きそばをイメージしながら手間暇かけずにササッとつくりましょう。
■このおつまみに合うビールのスタイルの参考■
・ラガー
・ヴァイツェン
・アメリカン
・ライトエール など
<材料>
・もやし:1袋
・キャベツ:2~3枚
・厚揚げ:1枚
・ごま油:大さじ1杯
・にんにく:2片
★ウスターソース:大さじ2杯
★しょうゆ:小さじ1杯
・塩:少々
・黒コショウ:少々
・青のり/小エビ/紅ショウガ/天かすなどお好みで
「焼きそば風焼きもやし」作り方
1. フライパンにごま油を引き、スライスしたにんにくを入れて加熱します。
2. にんにくから良い香りがしてきたら、薄く切っておいた厚揚げを入れて焼きます。
3. 厚揚げがこんがりときつね色になるまで炒めると、風味が出て美味しくなりますよ。
4. 厚揚げに色が付いたら、ざく切りにしたキャベツを入れて強火でサッと炒めます。
5. キャベツがしんなりするまで炒めましょう。
6. 次に、丁寧に洗い水気を切っておいたもやしを入れ、蓋をします。
30秒~1分ほど加熱し、もやしをしんなりさせましょう。
7. ★(上記材料参照)を混ぜ入れ、最後に塩と黒コショウで味を整えます。
8.皿に移し、お好みでトッピングを加えれば完成です。
どんな味?
このレシピではソース焼きそば風にしたので、ほんのりとした甘みと弱めのスパイスが効いたお祭り屋台風の焼きそばのようでした。
もやしのシャキシャキした食感が、柑橘系のライトボディなビールと合い、ゴクゴク進ませます。ビールは完全に冷やした状態でスタンバイしておきましょう。
ヘルシーなビールのおつまみ3「サルサソースがけ豆腐サラダ」レシピ
もやしを使ったおつまみの2品目は、1品目とは真逆のとてもあっさりした豆腐サラダです。
と言ってもいわゆる“冷奴”と同じ要領でつくれるサラダなのでとても簡単。
市販のサルサソースとお好みのサラダ系野菜を刻むだけで、グローバル冷奴に変身!
サルサソースによって辛味に変化が出るので、お取り寄せするなどし、いろいろな種類のサルサソースを試してみるのも楽しいですよ。
このおつまみに使う豆腐のオススメは、木綿より絹豆腐。
ツルっとしたなめらかな食感がシャキシャキの野菜とよく合います。
■このおつまみに合うビールのスタイルの参考■
・ラガー
・ベルジャンホワイトエール
・ピルスナー など
<材料>
・絹豆腐:1丁
・サルサソース(市販のものでもお手製のものでも可):適量
・ゴーヤ(にがうり):3分の1本程度
・ナス:4分の1本程度
・しょうゆ:小さじ2杯
・塩:少々
サルサソースがけ豆腐サラダ作り方
1. 主な材料はこれだけ。
ナスとゴーヤを丁寧に洗います。ナスは皮ごと薄切りに、ゴーヤは種を取り除き薄切りにします。
2. 1を適量の塩で塩もみした後、水にさらしておきましょう。野菜の栄養が抜け出してしまうので、5分以内にとどめておきます。
3. 絹豆腐を人数分に切ります。崩さないよう、厚めに切ると良いでしょう。切った豆腐は器に移しておきます。
4. 2の野菜の水気を切ります。
ざるで水気を切ったらよく絞り、ボウルに入れてしょうゆを混ぜましょう。
5. 豆腐に4の野菜と、適量のサルサソースをのせれば完成です。サルサソースの辛さをみながら、のせる量を調整してください。
どんな味?
スパイシー冷奴は、いつもの和風冷奴よりも、さらにビールが進むようなクセになる味でした。サルサソースの辛味が、苦味や炭酸の効いたビールの本来の味を引き立てます。
苦味や酸味のあるビールの味、そしてサルサソースの辛味を楽しめる大人な方にオススメですよ。
ヘルシーなビールのおつまみ4「簡単カレー味のスンドゥブ」レシピ
豆腐レシピの2品目は、豚肉やひき肉などを一切使用しない、低カロリーなスンドゥブ風のスープです。
低カロリーと言うと、コクの無さや舌触りの悪さをイメージしてしまうかもしれませんが、
このレシピは本物のスンドゥブのような、辛味と奥行きを感じることのできるテイストに仕上がっています。
1品目と違い、このレシピでは木綿豆腐を使うのがオススメ。
畑の肉=大豆の味が感じられる食べごたえのある木綿豆腐を使うことで、ヘルシーなスープをボリュームアップさせることができます。
■このおつまみに合うビールのスタイルの参考■
・スタウト
・インペリアルスタウト
・へレス
・アビィ など
<材料>
・木綿豆腐:1丁
・ナス:3~4本
・中華顆粒ダシ:小さじ2~3杯
★ごま油:小さじ2杯
★カレー粉(オールミックスなど):大さじ2杯
★一味唐辛子:適量
・粉チーズ:適量
・塩:適量
(つくり方)
1. 鍋にたっぷりの水を入れます。
2. ナスをきれいに洗い、乱切りにします。鍋に入れて加熱しましょう。
3. ナスがしんなりしてきたら、木綿豆腐を手でちぎりながら入れましょう。
4. 沸騰したら灰汁を取り、中華顆粒ダシと塩を入れて味付けします。
5. ★(上記材料参照)をよく練り混ぜ、鍋の中で溶かします。辛味が足りないときは、一味唐辛子の量を増やしましょう。
6. 最後に粉チーズを振り掛けてよく混ぜます。
7. 器に盛ったら完成です。
どんな味?
辛くてクセになるのに、コクがあり食べやすいスープになっていました。味の濃いビールや、アルコール度数の高いビールとの組み合わせがオススメです。
一味唐辛子をたっぷり入れているので、体がとっても温かくなります。
暑い季節にはスタウトやペールエールのようなモルトの香りを感じるビールと共に。
寒い季節には、アビィなどのアルコール度数が高いビールを、冬の常温に近い温度でそのまま飲むのが良いでしょう。
お好みで香ばしくコクのある味わいを楽しむも良し、麦の濃厚な甘みを楽しむも良し、なおつまみです。
ヘルシーなビールのおつまみ5「ササミのキャベツ蒸し」レシピ
最後に紹介するのは、ダイエット食材の定番、鶏のササミを使った低カロリーおつまみです。どれだけ低カロリーになるかというのは、鶏肉の他の部位と比較して見れば一目瞭然!
例えばササミが100gあたり約100kcal程度なのに対し、鶏モモ肉は約2倍の200kcal、手羽先だとさらに上がり約210kcalと、同じ量を食べたときの差が段違いだということが分かります。
ちなみに、ビールのお供にピッタリということで居酒屋では鶏皮の揚げ物などが大人気ですが・・・
鶏皮のカロリーはササミの約5倍!!
鶏皮が大好きだという方も、鶏皮+揚げ物油で500kcal以上はあるぞと見積もっておきましょう。
少し長くなりましたが、こちらのレシピではササミを使用するだけでなく、ノンオイルの調理法を取り入れているので油分のカロリーもダウンさせています。
その上、こちらで紹介するレシピではササミをジューシーに食べられるポイントを押さえているので、ヘルシーという言葉に躊躇してしまう方も、ぜひお試しください。
■このおつまみに合うビールのスタイルの参考■
・ブラウンエール
・ヴァイス
・ボック など
<材料>
・鶏肉ササミ:好きなだけ
・キャベツ:4~5枚
・酒:大さじ3杯
・塩:少々
・しょうゆ麹:30g~50g
・梅干:3個
ササミのキャベツ蒸しの作り方
1. フライパンに、きれいに洗ったキャベツを敷き詰めます。
2. その上に、ササミ肉を並べ、軽く塩をふりましょう。
3. 酒を入れてフライパンを弱火にかけます。
4. その間、ボウルにしょうゆ麹とちぎった梅干を入れて適当に混ぜます。
5. 混ぜた4をササミ肉の上にかけます。
6. 分量外の水(50ml程度)を入れ、中火~強火で蒸し焼きにしましょう。
7. 途中で様子を見ながら火の通りを確認します。ササミ肉に中まで火が通っていたらOK。
8. お皿に移したらできあがりです。
どんな味?
キャベツを下に敷いた状態で蒸し焼きにすることで、水分がより蒸発しにくくなるので、ササミがほど良く水気を保ったまま焼け、ジューシーな食感になっていました。
またしょうゆ麹の力によってササミがモモ肉のようにやわらかくなるので、非常に口当たりが良くなっていました。
しょうゆ麹はしょうゆのように塩気がきつ過ぎないので、梅干しの塩気と混ざり合いほど良い味になりますよ。
見た目に反して、マイルドで小麦の味がしっかりするビールやブラウンビールとの相性も◎。