青いビール!?網走ビール「流氷ドラフト」レビュー
北海道の空・海・流氷をイメージした青いビールの網走ドラフトは見た目から面白いコンセプトビール!1度飲んでみたかったオホーツクブルーの流氷ドラフト、満を持してのレビューです!
網走ビール 「流氷ドラフト」の基本情報
醸造所名:網走ビール
原産国:日本 北海道網走市
アルコール度数:5.0%
原材料:糖化スターチ・麦芽・ナガイモ・ホップ・クチナシ色素
ビールスタイル:発泡酒
内容量:330ml
カロリー:記載なし
参考価格:560円
網走ビール 「流氷ドラフト」の味や風味
<外観>
青い!とにかく青いです!
爽やかなスカイブルーというよりは海の深いところのような青さ。
グラスを目の高さに持ってくると、海の断面を見ているような神秘的な気分になります。
泡の色もちょっと楽しみだったのですが、グラスの影響で思っていたよりも早く消えてしまいました。真っ白ではなく、ほんのり青かったです。
<飲む前の香り>
香りはあまり感じません。
ホップやモルトの香りを楽しむタイプのビールではないようです。
<飲んだ時の香り>
やはり香りはあまりないです。
どちらかというと甘い香りがしますが、モルト由来なのか?と言われたらちょっと違うような。
<流氷ドラフトの味>
爽やかです!清涼感があるというか、見た目を裏切らないお味ですね。
キツくは無いのですが、酸味もあります。
スッキリしていますが甘みもあり、炭酸も強すぎないのでグイグイ飲めるタイプのビールだと思います。
<流氷ドラフトの飲みやすさ>
飲みやすいですが、本格的なビールを楽しみたい方には物足りなさがありそうです。
違うタイプのビールとして楽しみましょう!
<流氷ドラフトに合いそうな料理>
この見た目と清涼感のある味わいから、軽いものが良いと思います。
フルーツの盛り合わせなども良さそうですね。
メインは避けて、乾杯の1杯やデザートと一緒にいただきましょう。
★★★☆☆
網走ビール 「流氷ドラフト」のレビュー
流氷ドラフトをいただくときは必ずグラスに注ぎましょう!この青が見られないのは残念すぎますから!
その場にいる全員が「わー!青いっ!」と言うこと間違いなしです。
網走ビール公式サイトの流氷ドラフト写真が神々しいくらいの青(というか蛍光水色?)だったので、まぁここまでは明るくないだろうと思いつつもけっこう期待していたのですが、思っていたよりもかなり落ち着いた深海ブルーでした。
お味の方はちょっと難しいです。
まず、「本格的」「伝統的」なビールとは全く違ったアルコール飲料ということをわかった上で飲まないと、流氷ドラフトの味わいをビールっぽくないとマイナスにとらえてしまうかも。
見た目から既にビールっぽくは無いので、新しさや意外性を楽しんで。
穏やかな酸味と少し舌に残る甘さがあり、ライムを搾りたくもなります。
そういう意味では、自分流の飲み方ができる可能性を秘めたビールとも言えそうです。
ただ、この口の中に残る甘さはちょっと気になります。
冷たいうちに飲みきろうと思っていたのですが、この青さをもっと見ていたい気分に負けて、グラスの底から立ち上る泡を眺めていたらぬるくなってしまいました。
甘さは、温度が上がるとさらに増してきます。
グラスもよく冷やして冷たいうちに飲みきることをオススメします。
価格もあまり求めやすいとは言えませんが、特別な日やパーティーなどシーンを選べば最高に楽しめるビールになりそうです。
せっかくの「青」なので、夏の暑いうちに飲んでみてください!
日本中に受け入れられた網走ビール「流氷ドラフト」の青
流氷ドラフトという名前のイメージどおりの青は、天然クチナシ色素の色です。
原材料のナガイモは泡持ちを良くするために使われています。ナガイモが泡持ちを良くしてくれることを提案したのは東京農大の永島教授です。
網走ビールは東京農大の技術指導と研究をもとにして設立されて作られたブルワリーで、オホーツクブルーの「流氷ドラフト」、ローズヒップを使用した「はまなすドラフト」、春の緑のような「知床ドラフト」など、個性的で地域の特徴を活かしたビール開発を積極的に行っています。
流氷ドラフトは2008年の2月から発売されているのですが、半年後の9月には10万本も売れた大・大・大ヒット商品。
日本地ビール協会によると、夏の3ヶ月で6キロリットル売れたら人気商品と言って良いとも言える地ビール業界において、10万本(33キロリットル)という販売数はまさに大ヒットなのだそうですよ。
地域と大学がひとつになって作った流氷ドラフトは名実ともに北海道を代表するビールになったと言えるのではないでしょうか。
流氷ドラフトはホンモノの流氷使用したビールです!
流氷ドラフトは名前だけではなく、仕込みにはオホーツク海の本物の流氷が使われているんです。
流氷を飲むってすごく不思議な気持ちですが、流氷仕込みのビールって他にあるのでしょうか?それだけでも試してみる価値は十分にあると思います。
大袈裟ですが、ちょっと流氷を見たことがあるような気分にもなれます(笑)
そして、網走に行ってみたくなります!
流氷ドラフトは酔いにくい?
流氷ドラフトのアルコール度数は5%。一般的なピルスナーと同じくらいの高さなのですが、この青さを見ていると、不思議なことにあまり酔いがまわりません。
ビールの見た目が酔い心地に影響することを初めて知りました!
カラフルだけど中身のある「地ビール」を作るこだわり
流氷ドラフトは青、はまなすドラフトはルビーレッド、知床ドラフトは緑・・・、網走ビールではこだわりを持ったカラフルビールを造り続けています。
大変残念ながら酒税法の定義で定められた原料以外の材料を副原料にすると、ビールではなく発泡酒に分類されてしまいます。
そのため流氷ドラフトをはじめとする「北海道の四季シリーズ」は発泡酒となっていますが、しっかりとした地ビールです。
網走ビールの製品には日本では珍しい「三釜方式」と伝統的なドイツの製法「デコクション方式」が用いられています。
デコクション方式は2つの釜があれば可能なのですが、三釜方式で3つ目の釜を使うことにより北海道を代表する素材を加えたり、特徴を表現する副原料をプラスすることができるのです。
網走ビールさんは「ビールはどんな素材でも副原料になりえる」と考えているそうです。その柔軟な姿勢と研究開発の結果生まれたのが10万本も売れた他にはない青いビールの流氷ドラフトなので、網走ビールのこだわりを貫く姿勢には脱帽です!
網走といえば?なビールもラインナップ入り
網走ビールが作る黒ビールが「監極の黒」
見た目は真っ黒で重厚ですが口当たりはまろやかな正当派スタウト。
流氷ドラフトや監極の黒を含むセットも販売されています。
網走ビールの製品はカラフルで珍しいだけの地ビールではありません。中身があるから愛されている本当の意味の「地ビール」なのです。
次に購入するときは網走ビールのセットを購入して飲み比べをしてみたいと思いました。
流氷ドラフトはどこで買える?
網走ビールさんの製品はネット通販も行っていますが、今回は池袋ショッピングパーク(ISP)にある北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ」さんで購入しました。
こちらには流氷ドラフトだけでなく北海道限定の「サッポロクラシック」も販売していました。
鮭とば系の北海道らしいおつまみも充実なので、北海道のアンテナショップを見かけたらぜひ立ち寄ってみて下さいね。