黒ビールに合うおつまみレシピ5選

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黒ビールに合うおつまみレシピ5選
缶ビールの登場以来、より身近な飲み物になったビールですが、ここでは、いつも何気なく飲んでいるビールの美味しさを一層引き出していくための必須アイテムとして、ひとつひとつのビールスタイルに合ったおつまみを紹介していきたいと思います。

手の込んだものからサッとつくれるものまでいくつかご紹介しますが、そのどれもが、ビールを飲む幸せを一段と膨らませるものになっていますので、ぜひお試しください。

今回は、黒ビールに合うおつまみを紹介していきましょう。

一言で黒ビールと言っても実は“シュヴァルツ”や“スタウト”とで味も黒色の濃さも違ってきます。

どちらも共通するのは麦芽を焙煎した苦味、コクそして甘味があるのが特徴です。
つまり味覚がフル活動できる「強い」という表現がされるビールです。
こちらでは一般に浸透している『黒ビール=味は濃厚でコクが感じられる』というイメージの黒ビールを想定してレシピを作成しています。


<目次>

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<黒ビールのおつまみを作るポイント>
この定義の黒ビールに合わせるおつまみには、やはり黒ビールのドッシリとした強さ(重厚さ)に負けないような、クセの強いメニューがおススメです。

下に、黒ビールの良さを引き立てるおつまみを作るポイントをまとめてみました。

・ひとクセある食材を使う
・こってり&オイリーに
・コクを出す
・濃厚な味わいに
・ビターな甘みをプラス

今回はこの五つのポイントを押さえた五つのレシピを紹介したいと思います。
まずはクセのある食材を使った料理として、“モツ”を使ったレシピを見てみましょう。


黒ビールに合うおつまみレシピ「モツ煮込み」

黒ビールに合うおつまみレシピ「モツ煮込み」
豚や牛の小腸や大腸、つまり内臓を合わせたものがモツです。
同じモツ料理でも、モツ煮込みは豚モツ、モツ鍋は牛のモツを使うことが多いようですが、ご家庭でつくられる場合にはどちらでもOK。
そもそも安くて噛みごたえ=満足感のあるモツを野菜の切れ端と一緒に煮込む手軽さこそがモツ煮込みの魅力のひとつですから、牛か豚かで悩まずつくってすぐにビールと合わせる。ここが一番大事なところですね。

モツ煮込みづくりのポイントは、

①生姜やネギなどご家庭にある薬味を使って臭みを消すこと
②できれば長時間煮込むこと

の二点です。

①で臭みを取るということは、モツのクセを除くこととは異なります。
モツのクセはダシとして料理全体に行き渡りますので、安心して臭み取りをしてください。

時間が無い場合は②のポイントは省いても構いませんが、柔らかくなるまで煮込むと食べやすくなるだけでなく、モツのダシが染み出でることで黒ビールに合ったコクが出てきます。

<材料:4~5人分>
・モツ(豚や牛):200~300g
・人参:中2本
・玉ねぎ:中1個
・こんにゃく:1丁
・キャベツ:大きめの玉4分の1個分
・生姜:2片
・ごま油:小さじ2杯
・砂糖:大さじ2杯
・しょうゆ:60ml
・本みりん:大さじ1杯
・味噌:大さじ3杯
・酒:20ml

「モツ煮込み」の作り方

1. 沸騰したお湯にモツを入れて下茹でし、流水で洗います。(下茹で済みのものはサッと洗いそのまま使用します。)
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2. 鍋にごま油を引き、モツと、くし切りにした玉ねぎ、食べやすい大きさに切った人参を入れてじっくり炒めます。
10分ほど中火で炒めましょう。

3. 玉ねぎの色が変わったら、みじん切りにした生姜と、ザクザク切ったキャベツ、砂糖を加えて1~2分ほど炒めます。
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4. 鍋に、分量外の水(材料がひたひたになる程度まで)を入れましょう。
沸騰するまで強火にかけます。時折灰汁を取り除いてください。

5. その間に、こんにゃくを一口サイズにちぎります。
写真のように、スプーンを使ってちぎるとスピーディに作業できますよ。
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6. 鍋が沸騰したらこんにゃくを入れ、弱火~中火で15分煮込みます。
一旦火を止めて、★の調味料を全体に混ぜます。
※調味料の量は、野菜や水の量に合わせて適宜調整してみましょう。

その後再び弱火にかけ、時間があれば最低1時間、時間が無ければ20~30程度煮込みましょう。

※さらにこの後一晩寝かせておけば、より美味しいモツ煮込みができますよ。

7. 器に盛って召し上がってください。
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どんな味?

今回ご紹介したのはしょうゆベースのモツ煮込みですが、コクのある味噌を使用したことで味に奥行が出ています。
また砂糖や本みりんが多めの甘めの仕上がりなので、和風テイストながらも黒ビールの苦みにマッチします。



次は、オイリーさやこってり感を重視したおつまみです。

黒ビールに合うおつまみレシピ「さんまのスープパスタ」

黒ビールに合うおつまみレシピ「さんまのスープパスタ」
自家製のさんまの煮物でも、缶詰のさんま煮でもどちらを使ってもOK。
脂ののった魚の代表=さんまと、脂肪分が多くそのままでも美味しいココナッツミルクの意外な相性が面白い、黒ビールにピッタリのパスタになっています。

黒ビールに合わせたいクリームベースのパスタスープですが、生クリームや卵黄、バターを使って丁寧に下準備するのはとても面倒ですよね。

このレシピのように、煮汁ごとココナッツミルクと合わせれば、面倒なスープベースをつくる手間も省けます。(そのためにも、ココナッツミルクはそのまま食べられる無漂白タイプのものを選びましょう。)

骨まで食べられるさんまの煮付けの作り方のレシピも記載しておきましたので、お料理好きな方ならぜひお試しください。

<さんまの煮付けの材料>
・さんま:適量
・生姜:2片
・しょうゆ:40ml

・酒:70ml
・水:130ml
・本みりん:20ml


さんまの煮付けの作り方

1. さんまの頭を落とし、腹を割って内臓を取り除きます。
2. 腹を開き、さっと水洗いしましょう。
3. 圧力鍋にスライスした生姜を入れます。
4. その上に、ぶつ切りにしたさんまと★を全て入れます。
5. 蓋をして加熱し、圧がかかったら弱火にして15分。
6. 圧が抜けたら完成です。

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<パスタの材料:2人分>
・ロングパスタ:120g
・さんまの煮付け(煮汁も使用):自家製なら2匹分/缶詰なら1缶分
・キャベツ:6分の1個分
・ぶなしめじ:半袋程度
・ココナッツミルク:100g
・粉山椒:お好みで


さんまのスープパスタ作り方

1. パスタを茹でておきましょう。スープを吸ってふにゃふにゃになるので、アルデンテがおススメです。キャベツとぶなしめじをは食べやすい大きさに切り、フライパンに入れます。
2. フライパンに分量外の水30mlを入れ、蓋をして蒸し焼きにします。
3. 野菜がしんなりしたら、さんまの煮付けを煮汁ごと入れましょう。
4. 2分ほど強火にかけ、水分を飛ばします。
5. 弱火にし、ココナッツミルクを入れて全体に絡めます。とろみが出てきたら火を止めましょう。

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6. お好みで、粉山椒を混ぜます。
7. お湯を切ったパスタと絡めれば完成です。

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どんな味?

辛く煮付けたさんまと甘くコクのあるココナッツミルクの味が調和して奥深い味わいとなり、全体的にオイリーながらも表面的な味にならず、黒ビールに負けない料理になっていました。
さんまの臭みもココナッツミルク特有のクセで消えるため、さんまの煮付けそのものの美味しさも純粋に楽しめます。
またココナッツミルクやさんまの植物由来の脂肪分が、オイリーな料理全般に見られるしつこさを緩和してくれているので、黒ビール一杯を飲む間に十分食べ切ることができました。



それでは次に、コクを出せるおつまみを紹介します。


黒ビールに合うおつまみレシピ「味噌煮込みうどん」

黒ビールに合うおつまみレシピ「味噌煮込みうどん」
味噌煮込みうどんのルーツは諸説ありますが、一説によると、現在愛知県となっている尾張の地方では、赤味噌をベースにした味噌汁にすいとんやうどんを入れて食べる習慣があったようです。

そんな一庶民の食の知恵が、今では立派な伝統料理となっている味噌煮込みうどんのルーツとなっているということです。

その味噌煮込みうどんも、黒ビールに合うおつまみのひとつになります。
味噌煮込みうどんが黒ビールに合う理由は、使う味噌の種類にありました。

実は他の地方にもいくつか近似した料理はあるのですが、
愛知県味噌煮込みうどんに限っては、八丁味噌などの豆味噌を使った汁で煮込むことに特徴があります。
そしてその豆味噌をたっぷりと使った汁で煮込むうどんだからこそ、麺にコクが染み込み、黒ビールに負けない味の奥深さを出すことができるのです。

<材料:約4人分>
・うどん(乾麺でも生麺でも/あればきしめん):400g
・玉ねぎ:大きめ半分
・人参:2本
・ぶなしめじ:1袋分
・小松菜:1束
・鶏肉(手羽元や肩肉、モモ肉など):250g程度
・サラダ油:小さじ2杯
・ダシ汁:400ml
・八丁味噌:大さじ2杯程度
・しょうゆ:小さじ2杯
・酒:大さじ3杯
・砂糖:小さじ2杯
・小ネギ:お好みで
・卵:お好みで


味噌煮込みうどん作り方

1. 大きめの鍋にサラダ油を引きます。30秒程度加熱し、鶏肉を入れましょう。
うどんは、乾麺ならあらかじめ茹でておきます。生タイプならサッとお湯で洗いザルに置いておきましょう。
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2. 鶏肉に火が軽く火が通ったら、皿に上げておきます。
3. 同じ鍋に、くし切りにした玉ねぎ、乱切りにした人参、小房に分けたぶなしめじを入れて炒めます。
4. 野菜がしんなりしてきたら、ダシ汁を加えて煮ましょう。
5. 灰汁を取りながら、沸騰させます。
6. 人参にくしを刺して、スッと通るほどやわらかくなればOK。適当な長さに切った小松菜と肉を入れて中火で煮込みます。
7. 肉に火が通ったら、★とうどんを入れて約5分煮込みましょう。

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8. うどんに味が染み込んだら完成です。
お好みで生卵や小ネギをかけて召し上がってください。

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どんな味?

様々な具材から出たうま味が溶けあい、それを味噌が上手くまとめているので、まろやかでコクのある味になっていました。
また、麺を一緒に煮込むことで麺のでんぷん質がスープに溶け込むことでとろみ感を出し、
より濃厚に感じることができます。
濃厚ながらも、野菜が多く舌触りはあっさりしているため、黒ビールと共に食べ進めても胃もたれするようなどぎつさは全く無く、何杯でもおかわりできてしまうほどです。



それでは、四つ目のポイントである濃厚さを意識したおつまみの紹介に移ります。


黒ビールに合うおつまみレシピ「ビーフシチュー」

黒ビールに合うおつまみレシピ「ビーフシチュー」
ビーフシチューと言えば、ビールではなくワインと合わせるというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

意外なことに、濃厚なデミグラスソースに肉本来のうま味や肉汁がしっかり詰まった赤身肉を使うビーフシチューだからこそ、黒ビールとの相性も非常に良いメニューなんです。

ビーフシチューと黒ビールは、互いの濃さや香りの良さを打ち消すこと無く見事にマッチします。黒ビールに合うビーフシチューをつくるポイントは、

①煮込みにワインではなくビールを使う
②薄切り肉ではなくブロック肉を使う

という二つ。

本格的にビーフシチューをつくる際には赤ワインを加えて肉の臭みを取ることが多いですが、ビールを使うことで黒ビールを飲みながら食べるおつまみとしても違和感のないものにします。

またビールの力で肉がやわらかくなり、まるでとろけるように肉質が変化するので、肉のうま味がシチュー全体に行き渡り黒ビールに合う濃厚なシチューになります。

このように、濃厚さがポイントの黒ビールに合うビーフシチューをつくる場合は、肉汁の詰まったブロック肉を使用しましょう。

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<材料:約4人分>
・牛ブロック肉(バラ肉、すね肉、モモ肉など):300g~400g
・玉ねぎ:1個
・人参:1本
・じゃがいも:適量
・セロリ:4分の1本
・ビール:約350ml
・トマト缶:150g
・はちみつ:大さじ2杯
・ウスターソース:大さじ2杯
・しょうゆ:大さじ2杯
・塩:少々
・サラダ油:大さじ2杯


ビーフシチュー作り方

1. 鍋に油を引き、肉を入れて焼き目を付けます。

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2. 玉ねぎの半分はみじん切りに、半分はくし切りにしておきましょう。

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肉を取り出し、みじん切りにした玉ねぎとセロリを入れて炒めます。

3. 玉ねぎが飴色になってきたら、人参とくし切りにした方の玉ねぎを入れて炒めます。
4. 軽く炒めたら、分量外の水を加えて煮ます。
5. 人参がやわらかくなったら、じゃがいもを加えて灰汁を取りながらさらに煮ます。
6. じゃがいもに火が通ったら、肉とビールを入れて弱火で20分ほど煮込みます。
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7. 最後に★で味を整え、しばらく煮込めば完成です。
すね肉なら3時間以上、バラやモモなら2時間程度煮込むと、より美味しくトロトロのビーフシチューになりますよ。

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どんな味?

肉と野菜のうま味が上手く溶け合った濃厚な味に仕上がりました。
肉のうま味が黒ビールのうま味とよく合うので、相乗効果により互いの味が引き立ちます。


黒ビールに合うおつまみレシピ「マンゴーのチョコレートソースかけ」

黒ビールに合うおつまみレシピ「マンゴーのチョコレートソースかけ」
黒ビールの特徴として忘れてはならないのが、苦味と香ばしさです。
製法段階で大麦が焙煎されたことによって、黒ビールは通常のビールよりも香ばしい風味が出ています。
そんなロースト感やコーヒーのような苦味には、カカオの含有率の高いブラックチョコレートがピッタリ。
黒ビール+チョコレートの組み合わせには、ビタースイートという言葉が見事に当てはまります。
今回はコクのあるフルーツとしてマンゴーを使用しましたが、パインやバナナ、メロンなどのなめらかで比較的主張するフルーツを使ってみても良いでしょう。

<材料:マンゴー1個分>
・板チョコレート:半分
・牛乳:大さじ3杯
・マンゴー:1個


マンゴーのチョコレートソースかけ作り方

1. マンゴーをお好みの形にカットします。
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2. 板チョコレートを適当に割り、耐熱容器に入れます。
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3. 2に牛乳を加え、500wの電子レンジで約1分半加熱しましょう。
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4. 3のチョコレートソースが固まらない内にスプーンなどでよくかき混ぜます。
5. チョコレートソースを、カットしておいたマンゴーにかければできあがりです。

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どんな味?

マンゴーの、フレッシュさとまったり感を併せ持った南国系フルーツ独特の特徴がチョコレートの甘みでより引き出され、どちらの食材の良さも打ち消されることなく両方楽しむことができました。
黒ビールの香ばしさや苦みもまた、マンゴーとチョコレートの二つの食材の甘みをより引き立ててくれました。


黒ビール&おつまみをもっと美味しくするコツ

黒ビールに合う五つのおつまみを紹介して参りましたがいかがでしたでしょうか。

黒ビールに合わせるためには、クセ、オイル、コク、濃さ、そして甘みがポイントとなることをお伝えしましたが、実はこれ以外にも重要なポイントがあったんです。

それは、色を楽しむことです。
赤や黄色の食材は食欲を増進させ、青は減退させる効果は有名ですが、これと同じように、黒という色にも料理の味に奥行を出すという色彩効果があります。

黒ビールと言えば小麦色ではなく黒ですね。
この黒い色に合わせておつまみにも黒を意識した食材を使ってみると、黒ビールの奥深い味わいとよく馴染む美味しいおつまみがつくれますよ。

この基本となるポイントを覚えておけば、いつでも黒ビールに合ったおつまみがアレンジできること間違いナシ!

イカスミやゴマ、海苔など、黒ビールの黒をイメージしながらお試しあれ。

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