南信州ビール「オクトーバーフェスト」

オクトーバーフェストと名のつくビールはやっぱり秋に楽しみたいビールです。
今回は駒ケ岳醸造所の期間限定ビール「南信州ビール オクトーバーフェスト」レビューをお届けします。
今年の南信州ビール オクトーバーフェストを飲めるのは今だけ！
かなり楽しみです！

駒ケ岳醸造所 「南信州ビール オクトーバーフェスト」の基本情報

駒ケ岳醸造所 「南信州ビール オクトーバーフェスト」の味や風味

＜外観＞

深い麦色です。泡はあまりありません。

＜飲む前の香り＞
ほんの少しホップの爽やかさも香りますが、しっかりと香るのはローストした麦です。麦の甘い香りに期待がふくらみます！

＜飲んだ時の香り＞
香ばしい麦と干しぶどうのような甘さを含んだ深い香りが広がります。
とても香り高いビールです。

＜南信州ビール オクトーバーフェストの味＞
焼きたてのトーストのような香ばしさがありますが、苦味はほぼありません。
南国フルーツを思わせるような甘さがとても深いです。
炭酸をほぼ感じないので、濃く淹れた紅茶を思わせるフレーバーもあります。

＜南信州ビール オクトーバーフェストの飲みやすさ＞
アルコール度数ややや高く濃厚な味わいなので、ごくごくイケるような飲みやすさはありません。じっくり味わっていただきましょう！

＜南信州ビール オクトーバーフェストに合いそうな料理＞
わたしはこのビールを飲んで、「あー、ソース系のおつまみが欲しいっ！」と思ったのですが、なんと信州とソースには繋がりがありました。
ちょっと感動（笑）
いちばん最後にソースを使った超簡単おつまみレシピを詳しくご紹介します。
炭酸が穏やかで温度が上がってもおいしくいただけるので、洋酒のようにチビチビとおつまみなしでいただいても良いと思います。

駒ケ岳醸造所 「南信州ビール オクトーバーフェスト」のレビュー

南信州ビール オクトーバーフェストは、秋だけ楽しめる期間限定ビールだけあって、この時期が本当によく似合います。

少し肌寒いかな？という季節に、深い色とコク、高めのアルコールをじっくり味わえば、ビールが似合う大人になったなぁと実感できるのではないでしょうか。

普段、こがね色のビールを飲みなれている方は、こんなビールもあることに驚かれると思います。

この香りと味わいの深さは4種類の麦によるもの。コクがあるビールの代表と言っても良いくらいどっしりとした深みがあります。

麦芽とホップというシンプルな素材からこんなにも複雑な香りと甘味が生まれるのか！とうならずにはいられません。

クラフトビールがお好きな方にもぜひ味わっていただきたいです。
オクトーバーフェストは、ドイツのレシピでは下面発酵で作られるのですが、南信州ビールオクトーバーフェストは上面発酵で醸造されています。

カラメルのような甘さと麦から生まれるパンのような香ばしさは、贅沢で絶品です。
それでいて爽やかな飲みごたえも持ち合わせているのは駒ヶ岳醸造所さんの技術力の高さだと思います。
ビールの奥深さが本当によくわかる1本でした。

オクトーバーフェストビールって何？

ドイツでは冷蔵技術がなかった時代、夏の暑い期間はビールの醸造が禁止されていました。
そこで、夏の暑さに耐えられるようにアルコール度数高めのビールを醸造して夏にも飲めるようにして秋の収穫祭に残ったビールを楽しみ、新たなビールを作るということが行われていたのです。

オクトーバーフェストビール（別名メルツェン）は3月に醸造されてひと夏を越せるビールとして醸造されていましたが、現在では秋に販売されるビール全般が「フェストビール」と名づけられていることが多く、スタイルも伝統にこだわらずオリジナルと言えます。

南信州ビール オクトーバーフェストのような苦味を抑えたモルトをしっかり感じられるビールは、真夏の炎天下よりも少し涼しくなってきたと感じる季節が本当によく似合います。
温かいものをつまみながら、トーストのような麦の香ばしさや甘いカラメルの風味を感じたいですね！

南信州ビールさんの駒ケ岳醸造所

駒ケ岳醸造所さんは標高800メートルの中央アルプス駒ケ岳山麓にあります。
香りが豊かなエール系のビールを中心に6種類の定番ビールと6種類の季節限定ビールを醸造しています。（2015年10月現在）
期間限定ビールは2ヵ月ごとに変わりますので、毎年その時期だけのビールを楽しむことができます。

ビールの9割以上は水なので、規模に関わらずどのブルワリーも水にはとてもこだわっています。

駒ケ岳醸造所の南信州ビールで使用されている水は中央アルプスの雪解け水を含む地下水。
地下120mから汲み上げられるこの水を使って作られる南信州ビールオクトーバーフェストはアルコール度数高め、キレよりもややしっかりめのコクを感じられる仕上がりになっています。

超簡単に作れるおつまみ Welsh Rarebit（ウェルシュ レアビット）

信州名物のひとつが「ソースかつ丼」ってご存知でした？駒ヶ根には駒ヶ根ソースカツ丼会もあり、食による町おこしも盛んに行われています。

南信州ビールの直営レストラン「味わい工房」でもソースかつ丼が提供されていて、駒ケ岳醸造所によくあう食事として人気です。

そこで、ウスターソースを使った南信州ビール オクトーバーフェストによく合う簡単なおつまみ、Welsh Rarebitの作り方をご紹介します。

Welsh Rarebitはイギリスの家庭料理なのでレシピはいろいろありますが、簡単に言うと、イギリス版のチーズトースト。ウスターソースを使うのがポイントです。

本格的に作るなら、チーズはかたまりのチェダーチーズをすりおろしてください。
ビールを飲みながらもっともっと簡単に作りたいなら、食パンにバターとマスタード、ウスターソースを塗って溶けるチーズをのせてカリッと焼くだけでも良いんです。

わたしがフードコーディネーターさんから教わったのはこっちの簡単レシピだったのですが、これだけでも思わず笑顔になるくらいおいしかったですよ！

日本で作られたドイツ発祥のフェストビアと一緒にいただくイギリスの伝統料理、この組み合わせは邪道と言われるかもしれませんが、いつか本場でいただくソースかつ丼を想像しながら楽しむ南信州ビールオクトーバーフェストは最高でしたよ！

南信州ビールオクトーバーフェストは気取らない食事とも相性良しなので、ぜひお取り寄せして「今年だけの味」を楽しんでくださいね。