ベルギービール「スクールモン修道院 シメイブルー」飲んでみた

PR

ベルギービール「スクールモン修道院 シメイブルー」飲んでみた
日本で購入できるベルギービールで、もっとも有名とも言っても良いシメイの「シメイブルー」を飲んでみました。
シメイブルーは、ベルギービールパブや酒屋さんでもよく見かけるビールですが、実は自宅で熟成させることも可能なとても珍しいビールなんです。

スポンサードリンク

スクールモン 「シメイブルー」の基本情報

銘柄(商品名):シメイブルー
醸造所名:スクールモン
原産国:ベルギー王国
アルコール度数:9.0%
原材料:大麦モルト、ホップ、スターチ
ビールスタイル:トラピスト
内容量:330ml
カロリー:記載なし
参考価格:525円


スクールモン 「シメイブルー」の味や風味

<外観>
濃いアンバーです。透明度はほぼありません。
注ぎ方によってはもっと透明度が増します。
「シメイブルー」外観

泡もしっかりと小麦色です。
泡は粒がひとつひとつしっかりしていて、柔らかな弾力があります。
「シメイブルー」泡
3分ほど時間がたった状態です。
泡が落ちていますが、まだまだ残っています。

<飲む前の香り>
赤ワインのようなフルーティさとスパイス香を感じます。
酵母の香りと若干のアルコール臭もあります。
複雑で華やかな香りです。

<飲んだ時の香り>
葡萄のように深いコクのある香りが広がります。
口に含んでいるだけで酔ってしまいそうなくらいアルコールが強いです。

<シメイブルーの味>
熟成させた果汁のような落ち着いた甘さがあります。
味も香りも果物を思わせます。余韻からも酵母を感じます。
炭酸は穏やかですが、麦芽の苦味と一緒になって口の中を刺激します。

<シメイブルーの飲みやすさ>
チョコレートを連想させるようなコクがあり、フルーティな風味はある意味女性好みかもしれませんが、香りからアルコールを感じるくらい高アルコールビールなので、飲みやすくはありません。
もともとグビグビ飲むようには作られていないので、ゆっくり味わいましょう。

<シメイブルーに合いそうなおつまみ>
ブルーチーズやナッツのように、味は濃くないけど豊かな風味があるものをいただきたくなります。赤ワインを使ってあるやや酸味があるソースも合いそうです。

ブラックペッパーをきかせてある肉料理も良さそうですね。
強い風味や香りに負けないので、意外なところでたまり醤油や燻製も良いかも。

<総合評価>
★★★★★(星5つ)


スクールモン 「シメイブルー」のレビュー

スクールモン 「シメイブルー」のレビュー
シメイブルーは1948年にクリスマスビールとしてお祝い向けに生まれました。最初は季節限定でしたが、評判が良くリクエストも多かったことから通年醸造するようになりました。

このエピソードを知らなくても、シメイブルーをひと口飲めば冬の寒い日においしく飲めるビールであることがわかると思います。
この落ち着いたアンバーと深いコクは夏よりも冬がよく似合います。

しっかりと焙煎したモルトのコクと苦味、甘口の赤ワインを思わせる深みと酵母の風味がたまりません。高いアルコール度数のビールですが、この味わいが欲しくなりついたっぷりと口に含んでしまいます。

炭酸は穏やかですが喉や舌で感じるピリピリは長く続きます。このコントラストがとても魅力的です。

シメイブルーの独特な味わいは、干し葡萄で作られた天然酵母パンに似ているかもしれません。じっくり寝かせて焼いた天然酵母パンを両手でふたつに割ったときに立ち上る湯気の香りを感じます。

フルーティで少し酸味があり、ほんのちょっとピリッとしたスパイシーさもあります。

シメイブルーは瓶内で二次発酵させて作られるビールで、熟成するということはこういうことなのか、とよくわかる味わいです。

今回試したのは2015年のシメイブルーですが、より熟成させるために封を開けずに寝かせておいて5年後に楽しみたくなりました。

100年後も作られているであろうこのビールを嗜好品としていつでも飲めるわたしたちは、本当に幸せだと思います。


スクールモンとは?シメイブルーとは?

シメイブルーの醸造所であるスクールモンは、ベルギーの修道院です。
修道士はビールの製造にも携わっています。そして、ビールで得た収益は社会事業や地域活動にあてられています。

トラピストビールは修道院で作られる伝統的なビールで、トラピストビールを作る醸造所はベルギー内に6ヶ所あります。
スクールモンはそのうちのひとつ。

シメイブルーは熟成させるごとに味が変化するヴィンテージビールで、シメイの中でも最高峰と言われています。

使われている水は修道院内にある井戸から汲まれる天然水。
シメイブルーは瓶内で二次発酵される自然熟成ビールで、賞味期限は5年とかなり長いです。
vin


ベルギービール「シメイブルー」をおいしく飲むには?

シメイブルーのような高アルコールビールは日本のビールのようにしっかり冷やしてグビグビ飲むタイプのビールではありません。
10℃~12℃くらいの常温でゆっくり味わいながらいただきましょう。

乱暴に取扱ってしまうと酵母が瓶の中で浮遊してしまうので、グラスにそそぐときはゆっくりと。濃厚な味わいですが、フルーティでハーブのような芳香を感じることもできます。
液体と泡の見た目、香り、風味、全てを楽しんでください。


シメイブルーとシメイ・グランドレゼルブ

330mlサイズはシメイブルーですが、750mlのラージボトルは「シメイ・グランドレゼルブ」になります。
サイズ、名称は変わりますが中身はシメイブルーと同じビールです。
栓がコルクで作られているので自宅で長期保存したいときはこちらの方が向いていると思います。
製造年ごとに飲み比べてみたり自宅で熟成させるのも面白そうですね。


シメイブルーに合うつまみはチーズ?

シメイといえばビールのイメージですが、スクールモン修道院ではチーズも作っています。
それが「シメイ ア ラ ルージュ」です。
このチーズ、原料にホップが使われていて仕上げの段階で、シメイビールでウォッシュしてあるんです。

外側は苦味や華やかな香ばしさがあり、内側はむちっとしていて、焼くとトロ~っとよく溶けます。

チーズに合うお酒はワインだけではありません。シメイ ア ラ ルージュも相性良しです。
シメイ ア ラ ルージュのラベルには見慣れたCHIMAYの文字が書かれていますので、すぐわかると思います!


専用グラスで楽しむベルギービール

cap
ベルギービールは、醸造所ごとにオリジナルのグラスがありベルギービール専門店に行くと、様々なグラスで各銘柄を楽しむことができます。
シメイのグラスはキリスト教の儀式でワインを注ぐ聖杯型です。

初めてシメイの聖杯型グラスを手に持ったときに、口の広いグラスになみなみと注がれたビールはズッシリと重く、飲みにくいと感じたのですが、実はとても計算されたグラスだったんです。

口の広さは豊かな香りを存分に楽しむためのもので、平らになっているのはジョッキのようにグイッと傾けて一気に飲むことを防ぐため。
香りも味わいもゆっくり楽しめるように設計されているんです。

理屈がわかるとなぜかビールがさらにおいしくなります!
シメイは日本国内でも比較的購入しやすいベルギービールですので、ブルー、レッド、ホワイトの3種類を制覇してみてくださいね。
Juneやよい

スポンサードリンク

このページの先頭へ