レッドビールに合うおつまみレシピ5品

今回ご紹介するのは『レッドビール』に合うおつまみレシピです。
そのままでも十分に美味いレッドビールですが、レッドビールの味をより引き立たせるおつまみレシピを5品ご案内します。
<目次>
レッドビールとは?
レッドビールとは、主にベルギーの西フランダース地方で製造されているビールの一スタイルのことで、『フランダース・エール(または、フランダース・レッド・エール)』という名称で親しまれています。
レッドビールに使われている麦は通常の麦とは異なる“赤い色をした大麦”で、これを元にしながら、フルーツや糖類などで色味や風味を変えたりすることも行われているそうです。
その見た目からは“赤ワイン”を連想させるほどですが、ルビーのような濃い赤色から、銅のような茶色、麦わら帽子のような薄い麦色まで多くの違いもあります。
味は酸味と甘みがしっかりあり、フルーティなのが特徴です。
食前酒や食後酒としてもオススメです。甘いフルーツやチーズとも相性バッチリです。
レッドビールに合うおつまみの条件
ここまで見てきたことから、レッドビールに合わせるおつまみとして、
・酸味と合うもの
・甘味とマッチするもの
・赤色を効果的に使えるもの
などを取り入れた食材でつくるおつまみをお勧めしたいと思います。
今回もこの条件を基本にしながら、レッドビールに合うおつまみを五品紹介していきますので、レッドビールに興味があるという方はぜひご覧ください。
それではレシピの紹介に移ります。
まず最初に紹介するレシピは、レッドビールの赤色に合わせたおつまみです。
レッドビールに合うおつまみ「トマトの酸っぱいじゃがサラダ」
赤という色は食欲や情熱を引き出す色だとされています。
つまり、真っ赤なトマトを使ったサラダは、楽しい飲み会のスタートを切る前菜にピッタリだということ。
また、トマトにはうま味成分の“グルタミン酸”がたっぷり含まれていますので、乳酸菌の力を借りて醸造されたレッドビールの奥深い味わいも引き出せます。
加えてトマトの魅力を語るとすれば、いつも使い慣れている食材だけに、おつまみづくりにも手間暇がかからないということです。
洗ってヘタを取るだけで、脇役から主役までどんな料理にも変身してくれるトマトを使えば、焦らず美味しいおつまみが簡単につくれてしまいますよ。
そんなトマトを使ってサラダをつくってみましょう。
見た目は普通のポテトサラダを基調としながらも、トマトとレモン汁で酸味を利かせたひとクセありなサラダです。
甘いデザート的なレッドビールですが、酸っぱいサラダをおつまみに付ければ立派な食前酒にもなりますよ。
<材料:3~4人分>
・トマト:2個
・じゃがいも:大きめ3個
・青大豆(他、ミックスビーンズなどそのまま食べられる豆):大さじ2杯
・ヨーグルト:大さじ3杯
・レモン汁:小さじ2杯
・塩:少々
・ブラックペッパー:少々
・粉チーズ:お好みで
「トマトの酸っぱいじゃがサラダ」作り方
1. じゃがいもをきれいに洗い、ラップで包んで電子レンジで加熱します。目安は800wで3分半ほど。
じゃがいもがやわらかくなるまでには時間がかかります。ご家庭の調理器具に合わせて調整してください。
2. 加熱後、じゃがいもの皮を剥きましょう。かなり熱いので気を付けてくださいね。
3. 2のじゃがいもをボウルに入れ、マッシャーや木べらで粗くつぶします。
4. 別のボウルで、青大豆とヨーグルト、レモン汁をよく混ぜます。
これを、3のじゃがいもと混ぜましょう。
5. 味を見ながら塩で下味を付けたら、皿に盛ります。
6. 上から、一口サイズに切ったトマトとブラックペッパー、粉チーズをかければできあがりです。
どんな味?
じゃがいものホクホクとしたやさしい食感とヨーグルトのなめらかな舌触りが絶妙にマッチし、そこにレモンとトマトの酸味が入ることで全体の味をキリッと引き締めていました。
ヨーグルトの乳酸菌の味わいはもちろんですが、じゃがいもの甘みとトマト&レモンの酸味が、穏やかな酸味をもつレッドビールにとてもよく合っていました。
レッドビールに合うおつまみ「赤いフルーツのゼリー」
次に紹介するおつまみづくりのポイントも、レッドビールの赤色を意識することです。
これに加えて、フルーツの甘みを有効活用することで、レッドビールに元々含まれる甘味とマッチさせることができています。
とは言え、レッドビールの甘味はチョコレートやバナナ、マンゴーなどの甘さとは別物ですから、柑橘類やスイカ、キウイフルーツなどの、果汁感と爽やかさがほど良いフルーツを使いましょう。
そのようなフルーツをゼリーとして閉じ込めることで互いの良さをかき消すことなく甘さや酸味をブレンドさせることができますよ。
今回つかったフルーツはスイカ。
旬のスイカなら砂糖要らずで甘いゼリーになりますが、キウイフルーツや柑橘系のフルーツをご使用の場合には適宜お砂糖を加えてください。
<材料:大きめ4個分程度>
・すいか:6分の1カット程度のもの
・ゼラチン:8g
・熱湯:50ml
・レッドビールや炭酸水:お好みで
赤いフルーツのゼリー作り方
1. すいかを適当なサイズにカットします。
2. 切ったスイカを鍋に入れます。
3. 火を付けたら弱火~中火にし、木べらなどですいかを潰しながら加熱します。
4. 10分~15分ほど加熱し、すいかがドロドロ状になってきたら火を止めます。
5. 画像のように下にボウルを置き、ザルで4のすいかを濾して果汁を400ml取り出します。
6. 次に、ゼラチンをふやかしましょう。分量の熱湯にゼラチンを全て入れ、よくかき混ぜて溶かします。
7.ゼラチンが溶けたら、5のすいか果汁に混ぜてゼリー液をつくります。
8. ゼリー液を器や型に流し入れ、粗熱を取ったら冷蔵庫で冷やし固めます。
9. 食べるときは、上にレッドビールやその他炭酸水などをかけて食べてもシュワシュワとして美味しいですよ。
どんな味?
すいかを煮詰めたことにより、すいかの持つ自然な甘みを強く感じさせることができる一品になっていました。
すいかの甘みとなめらかでツルりとしたゼリーの舌触りが意外な組み合わせとなり、食べる人に驚きを与える不思議な面白さのある食感となっています。
今回はレッドビールをかけたもの、そのままのものと二種類の食べ方を試してみましたが、レッドビールをかけたすいかゼリーでは、レッドビールが本来持つビール特有の苦みが浮き出てくることで大人の味に。
そして、すいかゼリーのみのものは、レッドビールの深くやさしい味を引き出してくれていました。どちらもオススメできる食べ方です。
レッドビールに合うおつまみ「カマンベールチーズのフルーツココット」
チーズとレッドビールの相性は抜群。
レッドビールの発酵の際に用いられている乳酸菌は、チーズやヨーグルトなどの乳製品にも使用されていますね。
乳酸菌のマイルドな酸味は、お酢やレモンとは異なりとても独特の風味を併わせ持っていますから、食材によっては合わせにくいものも少なくありません。
しかし、乳酸菌を使った食品同士の相性はとても良くなるのです。
ここでは、その中でもレッドビールに合う乳製品として挙げられるカマンベールチーズを使ったおつまみを紹介致します。
濃厚でとろけるような味わいのカマンベールチーズにジャムで甘さを加えましょう。
まろやかなカマンベールチーズが、レッドビールの酸味を融合して、コク・酸味・甘味のどれもがレッドビールと溶け合うおつまみになりますよ。まさに、ビールとおつまみのマリアージュ!が感じられるおつまみです。
ジャムのオススメはイチゴジャム。
元々レッドビールと相性の良いイチゴですが、シーズン以外の季節には手に入りにくいものです。イチゴジャムならいつでも購入できて、しかもカマンベールの塩気にも馴染みます。
<材料:カマンベールチーズ1個分>
・カマンベールチーズ:1個(約100gのもの)
・パイナップル:適量
・イチゴジャム:大さじ1杯
・バターorオリーブオイル:少量
・牛乳:50~80ml
・全卵:1個
「カマンベールチーズのフルーツココット」作り方
1. 全卵をボウルに割り入れ、泡だて器で溶きほぐします。
2. 溶き卵に牛乳を加え、さらによく溶きます。
3. 溶かしバターかオリーブオイルを、カマンベールチーズの全面に付けます。
4. 直火OKの耐熱容器(無ければホイルで型をつくってもOK)を用意し、そこに3のカマンベールチーズを置きます。
5. チーズの周りに適当にカットしたパイナップルを並べます。
6. 最後に、2を流し入れます。
7. グリルに入れて、弱火で8分、強火で2分焼けば完成です。
8. 熱い内にチーズを割り、その中にジャムを混ぜて召し上がってください。
どんな味?
カマンベールが焼かれたことで中のチーズがとろけ、より濃厚でマイルドな味を感じることができるおつまみとなりました。
そこにパイナップルとイチゴジャムのスッキリとした甘みが加わり、口いっぱいに濃密なコクが広がります。
フルーツを切りカマンベールチーズと焼くだけという非常に簡単なステップでできあがるおつまみは、時期を問わず、どんなシチュエーションの家飲みでも重宝しますよ。
レッドビールに合うおつまみ「ブルーベリーのタルト」
醸造所によってはさくらんぼやイチゴなどのフルーツ系フレーバーを使用することもあるレッドビールですから、ベリー系・チェリー系統の甘酸っぱさを感じさせる果実を合わせてみても良いでしょう。
今回ご紹介するのはブルーベリーのタルトですが、他にもさくらんぼやアメリカンチェリー、ラズベリーやクランベリーを使ってみるのもオススメです。どれも手に入りにくい時期には、冷凍フルーツを使ってみましょう。
冷凍フルーツは、生のフルーツに比べて風味が少ないのが難点ですが、生のフルーツよりも思いっきり使えるので、全体の味は贅沢になります。
ここでは、手づくりですが“ほぼ混ぜるだけ”の簡単なタルト生地のつくり方もご紹介します。一度つくっておけば、つくる量に合わせて使えるのでとても便利です。お砂糖の分量も自分で変えられるので、ダイエット中の方にも出せますね。
<タルト生地の材料>
・薄力粉:250g
・無塩バター:120g
・砂糖:10g~70g※甘めの生地が好きか嫌いかで調節できます。仕上がりに大きな差はありません。
・全卵:1個分
・水:小さじ2杯
・塩:ひとつまみ
タルト生地の作り方
1. 室温に戻しておいたバターをボウルに入れます。冬季など、すぐに溶けない場合は電子レンジに入れ、低めの温度で30秒程度加熱しましょう。
2. バターがつぶせる程度までやわらかくなったら、ふるっておいた薄力粉と塩を混ぜたものを入れます。全体を両手で掴むようにしながら、小さなカタマリをつくります。
握り過ぎて捏ねないように注意しましょう。
3. 別のボウルに卵と水を入れ、泡だて器を使ってよく混ぜ合わせます。
4. 3と砂糖を2のボウルに入れて、全体をにぎるように混ぜます。
5. 生地がまとまってきたら、三~四回折りたたんでラップで包みましょう。
6. 冷蔵庫に入れて、半日~一晩寝かせておけばすぐに使える生地になりますよ。(お急ぎの場合も最低1時間は寝かせてください。)
すぐに使わない生地も、ラップに包んだまま冷凍庫で保存しておけばOK。
ブルーベリータルトの材料:パウンド型1個分
・パウンド型:1個
・タルト生地:適量
・ブルーベリー:100g~150g
・牛乳:80ml~
・全卵:1個
・薄力粉:大さじ4杯
・砂糖:大さじ2杯
ブルーベリータルトの作り方
1. ブルーベリーをやさしく洗います。
2. ボウルに牛乳・全卵を入れ、泡だて器でよく溶きほぐします。そこにふるった薄力粉を加えてドロドロにします。
※薄力粉は水気のない別のボウルに入れ、泡だて器などでサラサラとかき混ぜておけばダマがなくなります。
3. ラップで挟んだままのタルト生地を麺棒などで伸ばしたら、パウンド型に広げて敷き詰めます。生地の底の方は、フォークを使って穴を開けておきましょう。
4. 生地に、1を流し入れます。パウンド型の大きさによって、牛乳の量を増減してみてください。
5. そこに、洗ったブルーベリーの内4分の1の量を入れます。
6. 180℃に予熱したオーブンで、25分焼きましょう。
7. ブルーベリージャムも作っておきます。
耐熱皿に、残しておいたブルーベリーと砂糖を入れて軽くつぶします。
ラップをして電子レンジで加熱し、ジャム状になればOKです。
8. タルトが焼きあがったら、生のブルーベリーと7のジャムをかけましょう。これでブルーベリータルトの完成です。
どんな味?
タルト生地とブルーベリーの果汁により、サクサクとフワフワした食感が一度に楽しめるおつまみでした。ブルーベリーのジューシーで酸味も含んだ甘みで、べっとりとせず飽きのこない食べ口に。
レッドビールの種類によっては今回のタルトよりも甘いので、タルト自体をもっとデザート感覚で食べたい方は、お砂糖やジャムを多めにトッピングしてみましょう。
レッドビールに合うおつまみ「ワッフルのサラダサンド」
サクサクでほんのりと甘いワッフルを使った前菜風のおつまみです。
スモークサーモンの塩気とワッフルの甘み、玉ねぎのシャキシャキとした食感が新しい、レッドビールのような甘い味わいのビールに合うレシピですよ。
使うのは、手づくりしたワッフルでも、お店で買ってきたワッフルでもどちらでもOK。自家製の場合は、いつもよりもお砂糖の分量を控えめにしましょう。
このおつまみは切って挟むだけの簡単な手順で済みますが、せっかくつくったおつまみです。サクサクのワッフルが湿気でべちょべちょに・・・なんていうことのないためにも、
①玉ねぎの水気をしっかり切っておくこと
②すぐに食べること
という二つのポイントを守ってくださいね。
<材料:2人分>
・ワッフル(手づくりor市販のもの):手の平サイズ2枚
・スモークサーモン:5~6枚
・玉ねぎ:5分の1個程度
・レモン汁:小さじ1杯
・塩:少々
「ワッフルのサラダサンド」作り方
1. 玉ねぎを薄くスライスします。
2. スライスした玉ねぎは、3分程度塩水にさらして辛味を抜きましょう。玉ねぎがシャキシャキ感を保ちながら適度にしんなりして、食べやすくなります。
新玉ねぎやサラダ玉ねぎなどの甘めのものは、お好みでそのまま使用します。
3. 玉ねぎの水気をキッチンペーパーなどで切りましょう。
4. 玉ねぎをボウルに入れ、レモン汁と塩で薄く下味を付けます。
5. 皿に直接ワッフルを1枚置き、上に4の玉ねぎ、スモークサーモンをのせます。
6. もう1枚のワッフルを重ねれば完成です。
お好みで、マヨネーズや粒マスタードを付けて召し上がってください。
どんな味?
塩気と甘みのコントラストを強く感じることができるおつまみでした。
だからと言ってワッフルの甘みとサーモンの塩気がそれぞれ孤立するのではなく、
お互いが上手く融合することで、全体をレッドビールのお供として上手くまとめています。
サクサクワッフルとシャキシャキ玉ねぎの食感が一度に楽しめるのも、このおつまみの特徴です。