サントリークラフトセレクト「スペシャルビター」を飲んだ感想
サントリークラフトセレクト「スペシャルビター」は、夏に飲みたい苦さが際立つビール!
軽く飲めるボディを支える苦味と香りのバランスは、さすがプレモルを産んだサントリーです。
この夏だけの限定販売ですので、見かけたら迷わずお試しを!
サントリークラフトセレクト 「スペシャルビター」の基本情報
醸造所名:サントリー
原産国:日本
アルコール度数:5%
原材料:麦芽、ホップ
ビールスタイル:スペシャルビター
内容量:500ml
カロリー:42kcal/100ml
参考価格:290円
サントリークラフトセレクト 「スペシャルビター」の味や風味
<外観>
濁りはなく透明度の高い琥珀色です。
泡もほんの少しだけ色づいています。
泡立ち泡持ち共に素晴らしく、あまり神経を使わずに適当に注いでもきめ細かい泡ができました。
<飲む前の香り>
ホップの香りはありますが、フワーっとかんきつ類が香ってくる感じではなく、どちらかというと穏やかな白葡萄の香り。やさしい香りです。
<飲んだ時の香り>
こちらも良いですね。すこし甘みを含んだ爽やかな柑橘類の香りに変わりました。
<サントリークラフトセレクト 「スペシャルビター」の味>
とにかく苦い!
苦さが素晴らしいと思えるのはビールの醍醐味ですが、夏の暑さと湿度の条件によってはあまり苦味が濃すぎても日本の気候には向いていません。
スペシャルビターは、日本人が好むギリッギリの絶妙の苦さに持ってきたという感じで、ウマいです。
苦味が際立っているので、冷やしすぎると他の味わいを感じるのは難しいかもしれませんが、旨みもしっかりあります。
後口にも苦味がわりとしっかり残りますが、嫌な後味ではありません。
<サントリークラフトセレクト 「スペシャルビター」の飲みやすさ>
苦いビールが好きな方にとっては、「にがーい!でもウマーイ!」とゴクゴクいけると思いますが、ビールの苦さがニガテなんです・・・という方にとってはまさにニガテなビールストライクだと思います(笑)
ハッキリ言います。
スペシャルビターは好みが大きく分かれるビールです。
<サントリークラフトセレクト スペシャルビターに合いそうな料理>
辛いものが欲しくなりますね~!
山椒でしびれたい♪
唐辛子の辛さはもちろん、わさびも良いと思います。
スパイスがたっぷり効いた羊の串焼きなんかもとても良さそうです。
サントリー・スペシャルビターをメインにするなら、シンプルなペペロンチーノで。
ソースたっぷりのお好み焼きのように濃いものにも負けない味わいもあります。
サントリークラフトセレクト公式サイトでは餃子オシでした。餃子も今すぐ食べたい!
http://www.suntory.co.jp/beer/craftselect/food.html#special-bitter
★★★★☆
サントリークラフトセレクト 「スペシャルビター」のレビュー
参りました!
大手メーカーが本気で作ったクラフトビールは、ここまでおいしいのか・・・と思い知りました。
まずピルスナーとは違う、透き通ったあめ色のような見た目。これだけでかなりおいしそうなんですよ!
ほんのりと琥珀色に色づいたきめ細かい泡はかなり数分置いた状態でも残っていました。
鼻を近づけると優しくフルーティな白葡萄の香りがします。
白ワインのような高貴な感じではなく、親しみやすいとても穏やかな香りです。
しかし、この見た目と香りに油断するなかれ。
口に含むといきなりホップ由来の苦さがやってきます。それもかなりしっかりと。
さすがスペシャルビターの冠だけあって、後味までしっかり苦い!
苦さを残しながらも後味はスッとキレていきます。
気取っていないプレミアムなスペシャルビター
香り、風味、後味、どれも考え抜かれているのですが、さらに秀逸なのがこのスペシャルビターには「特別感」が一切無いこと。
ここ結構重要ですので詳しく説明しますね。
サントリークラフトセレクト・スペシャルビターは、希少性の高いホップを使ってあったり、ホップを投入するタイミングが練られてあったりと開発から完成までにものすごい手間がかかっています。
にもかかわらず完成した1本のビールは、休日のランチ、普段の食卓など、「わたしたちのいつもの生活」にマッチするように完全に計算され尽くしているんです。
スペシャルビターには、特別なビールでありながら気取っていない、そんな作り方ができるのはサントリーだからというメーカーのsプライドすら感じます。
スペシャルビターは、夏に飲みたいビール。
この夏何度も食卓に上ることになりそうです!
サントリークラフトセレクトって何?
世界の代表的なビアスタイルを日本の食卓で気軽に楽しめるようにサントリー流に開発・製造したプレミアムシリーズ、それがサントリークラフトセレクトです。
2015/5/12に第一弾として「ペールエール」「ブラウンエール」が発売され、「スペシャルビター」「メルツェン」が2015/7/21に販売開始。
そして、2015/10/6に「ザ・パンプキン」発売予定です。
ペールエールとブラウンエールは残念ながら終売となっており、現在販売しているスペシャルビターとメルツェンも限定醸造で、なくなり次第販売終了となります。
サントリークラフトセレクト「スペシャルビター」のこだわり
日本人でも飲みやすいように作られていますが、限定醸造だけあってそれぞれに譲れないこだわりがあります。
スペシャルビターの特徴はなんといってもホップの苦味。苦味を作るために北米産ビターホップが一部使用されています。
そして、香りを演出するシトラホップ。後味で感じる柑橘系の爽やかさはこのシトラホップによるものが大きいそうです。
製法としてのこだわりは「レイトホッピング」
麦汁煮沸工程が終わる間際やその後のここぞ!のタイミングでホップを投入することで、香りがしっかりと残り、シャープさを伴うキレが生まれます。
クラフトビールとクラフトセレクト
サントリークラフトセレクトは、日本のみならず世界で楽しまれている「クラフトビール」を当然ながら意識したシリーズです。
しかし、クラフトビールを愛飲している方の中には、「大手が作るクラフトビール」というコンセプト自体に疑問を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
アメリカで始まったクラフトビール文化が日本に上陸してから現在まで、日本国内でのクラフトビールの明確な定義はありません。
しかし、なんとなく小さな工房で職人さんが手作りしてるのがクラフトビールという雰囲気は共通認識としてあると思います。
クラフトビール界に大手が参入することを好ましく思わない現実もあるかと思いますが、大手の参入はクラフトビール文化発展のきっかけ作りや底上げに繋がるという見方もできます。
サントリーがクラフトセレクトシリーズを「サントリーが作るクラフトビール」と言わずに、多種多様なビアスタイルを気軽に楽しめる「サントリー クラフトセレクト」というコンセプトと名称にしたのはなぜでしょう?
サントリークラフトセレクトにわたしはフロムサントリーによるクラフトブルワリーに対する配慮と敬意、そして共存の可能性を感じました。
コンビニで購入できるクラフトビール
サントリークラフトセレクト・スペシャルビターは、特に温度が低すぎると苦さ以外の味わいと香りが分かりにくいと思います。
人によっては苦さはあるけど新鮮味や苦さ以外の特徴が薄いと感じるかもしれません。
しかし、わたしはあえてその部分を「こだわりいっぱいだけどエレガンス気取っていない」と高く評価したいと思います。
今回のサントリークラフトセレクト・スペシャルビターの購入元は近所のコンビニです。
専門書が出るほどの奥深さもクラフトビールの魅力ですが、会社帰りにいつものコンビニでサクッと購入して、お風呂上りにプシュッと楽しむ、そんなテイストのクラフトビールがあっても良いはず。
サントリークラフトセレクトはまさにこっちのタイプのビールです。
サントリークラフトセレクト・スペシャルビターは限定醸造です。
今しか味わえないこの苦味を、餃子と一緒にぜひどうぞ!