ビアホール「キリンシティ」なんばCITY店

「キリンシティ」は、キリンシティ株式会社が運営するビアレストランです。関東を中心に直営店が30店舗以上、フランチャイズ店舗を合わせると40店舗近く展開しています。
その名のとおり、キリンビール直営店として質の高いビールを提供されています。管理体制や注ぎ方など「ビアマイスター制度」なる社内資格制度を確立し提供されています。
今回は大阪にある「キリンシティ　なんばCITY店」に行ってきたのでレポートします。

場所は南海電鉄　難波駅に直結した商業施設「なんばCITY」の南館地下1階にあります。
地下1階と言っても実際には半地下のような場所にありますので、少しわかりにくいです。すぐに隣がトイレですので、トイレサインを目印にされればたどり着けます。

しかしトイレはきちんと離れていますので、トイレが視界に入ることはありませんし、匂いや音も全く気になりません。逆にビールをたくさん飲んだ場合もすぐにトイレに行けるので好立地と言えるでしょう。

店頭には色々なビールを紹介する看板が設置されています。
少しごちゃごちゃした印象を受けますが、黒板やポスターは洗練されていてド派手さはありません。

やはりこの時期は数年前に話題となった「フローズン＜生＞」タイプをオススメしています。
夏場の暑い時期にはかき氷を食べる間隔で頂ける商品となっています。
POPは黒板やポスターだけでなく液晶モニターを使った掲示もされておられました。

キリンシティなんばCITY店の店内

店内は入ると金曜の夜だったせいか、満席で１０人程度の宴会が数組行われていたり、２～３人程度のテーブルが１０組以上いらっしゃいました。さすがに１人の客はいなかったですが、小さい丸テーブルが用意されているので１人でも安心して訪問できます。

通されると清潔なコースターと紙おしぼりがサービスされました。

早速ビールをオーダーすべくメニューを見るとたくさんのビールが。
まず目に飛び込んできたので「達人ブレンド」と呼ばれる店一押しの一品。
何でもこの生ビールは「３回注ぎ」と呼ばれる特別な注ぎ方をしているようで提供されるまでに４分程度かかります。

この「達人ブレンド」はブラウマイスターと一番搾りスタウトを７対３の比率で注いでいるいわゆるハーフ＆ハーフなビールです。キリンシティではこの比率を黄金比として紹介しています。

オーダーして４分後、達人ブレンドが運ばれてきました。一般的な飲食店の場合は生ビールや瓶ビールはすぐに運ばれてきますので、正直この４分も苦痛に感じるほどでした。しかし１杯目のおいしさは格別なことでしょう。

グラスの下にはビールの種類が書かれた紙製のリングがつけられていて、すぐに今飲んでいるビールが何かわかるようになっています。ひと口飲んでみますと、強烈な苦み。しかしふたくち、みくちと進むにつれてあと味スッキリで非常に飲みやすくぐいぐい飲める印象の一杯。最初にオーダーして損はない一杯であるといえます。

写真では泡部分が多いように見えますが、この泡がまたおいしい。苦みは強いのですが香ばしい香りを楽しめます。４分の待ち時間のせいか、１杯目はすぐに空いてしまいます。

すぐに料理をオーダーしようとメニューを見ましたが、こちらはメニューが多いのが特徴です。

”こがね鶏”のチキンバスケットをオーダーします。
ビアレストランでのいわゆる「から揚げ」はその店を象徴するメニューだと思うので楽しみです。

こがね鶏のチキンバスケット　880円

少し待っているとから揚げが運ばれてきました。アツアツでから揚げだけでなくチップスも添えられていてビールに合う事間違いなしです。実際に食べてみるとかなりスパイシーでビールが進みます。

かなりスパイスが強いのでスパイス苦手な方はご注意ください。外はカリカリで中はジューシーなのでまさにビールレストランを代表する素晴らしいメニューだと言えます。
レモンも添えられており、味に変化をつけて食べることができます。

チップスは味があまりついていないので、交互に食べてビールを飲めば飽きることなく完食できます。
このような配慮はやはりビールを専門に提供しているキリンシティだからこそできるものだと思います。

花咲がに　こぼれ甲羅盛り　1,380円

少し豪華な奮発したいと思いオーダー。甲羅一杯に蟹身が盛り付けられていてオイルとビネガーをつけて頂く一品。正直冷凍を解凍したものなのか、水っぽくおいしくありませんでした。
塩気も中途半端でビールにも合わず。これは少し失敗でした。

身はしっかりとしたボリュームがあるので問題ありませんが、正直１人で食べきるのはつらく感じました。また冷凍なので甘みが少なく味が単調になりがちですので、カニみそやソースにバリエーションがればよかったのかもしれません。

夏メニューとして期間限定で提供されていたようですので商品としての完成度は低いのかもしれません。
ぜひこの値段で提供するならそれなりのクオリティでメニューを作ってもらいたいです。

次のビールが来るまで時間がありますので、ビールに関する説明がたくさんメニューにありますので、これらを見て期待を高めるのも楽しみ方の一つかもしれません。

一番搾りスタウトとキリンラガーのハーフアンドハーフ

次のビールはハーフアンドハーフです。
一番搾りスタウトとキリンラガーのハーフアンドハーフです。こちらはラガーが入っているためか、かなりスッキリした味わい。しかし一番搾りスタウトが入っているのでコクがあり、とてもおいしいビールです。女性にもおすすめな一品です。

クリーミーな泡がいつまでも壊れません。とても香ばしくビールを楽しむことができます。
最初のころは泡を食べているのでは、と錯覚するほど泡が壊れません。

次のオーダーは　あか牛の旨塩焼き　1,380円

熊本のあか牛を使ったメニュー。赤身とは思えないクオリティー。程よい塩加減も絶妙でビールも進みます。少し値段が高いですが、オーダーして損はない一品です。

付け合わせはフライドポテトと焼き玉ねぎ、西洋わさびです。このわさびはかなり辛いです。しかしお肉と一緒に食べるとちょうどよい辛さになります。お肉は噛めば噛むほど旨みが出ておいしいです。
醤油ベースのたれですが、九州の甘い醤油のような旨みのあるもの。
焼き玉ねぎは素材の甘みが焼くことで凝縮された感じ。

この一皿でいろんな味が含まれていてビールのお供に最適です。お肉もそうですが焼き玉ねぎは１個丸ごとオーブンで焼かれているため、これだけで十分料理として完成されています。

赤身とはいえ焼いて硬いのではなく、旨みが凝縮された感じ。わさびと甘い醤油ベースのたれとも合うのでビールが進みます。

次は夏の定番のフローズンです。見た目に美しく女性にうけること間違いなし。デートや飲み会ではさぞかしオーダーされることでしょう。

一番搾りフローズン＜生＞ハーフ＆ハーフの2/3サイズ

オーダーしたのは、一番搾り　フローズン＜生＞ハーフ＆ハーフの2/3サイズです。ビールをいろんな種類楽しみたいけど、量が多くておなかがいっぱいになってしまうという方に2/3サイズは最適です。2/3サイズと言ってもこのボリュームなので少ないことはありません。

フローズンという名前のとおり泡が凍っていて、飲んでもその泡が壊れることはありません。ビール部分は飲めるように凍っていませんが、凍った泡と一緒に飲むとかなり冷たく感じられます。

夏の暑い季節に最適な一杯です。しかしビール好きには香りや苦みなどが凍っていることで抑えられており、ビールらしさは失われていると感じる方もいるかもしれません。

キリンシティではそのほかさまざまなドリンクを提供しています。

今回は頂いておりませんが、キリンシティでは定番のキリン　ハードシードルは女性にも最適な甘くてフルーティー、微炭酸なドリンクです。会話しながら軽く飲むには最適な一品です。もちろん黒ビールの代表格、ドラフトギネスも提供されています。

お会計

今回は以上で\5320-（税込）となりました。１人飲みとしては少々高めですが、本格的なビールと多彩なメニューで十分に楽しめます。

キリンシティなんばCITY店の店員さんのサービスはよく常に巡回をしてくれていて、空いた皿はすぐに下げてくれますし、ビールグラスが空きそうになったり、メニューを広げたらすぐにオーダーに取りに席に来てくれますので、大勢の話し声の喧騒のなか、怒鳴るように店員さんを呼びつけたりする必要はありません。

またほかのビアレストランと比べて女性率が高いように思いました。
これもキリンというビッグネームの安心感や、豊富なメニューを取り揃えていることにほかなりません。

箱型で大人数での宴会からデート、１人飲みまで多彩なシーンで使えるビアレストランと言えるでしょう。

キリンシティ　なんばCITY店お店情報