大阪市中央区難波の「ニューミュンヘン南大使館」レビュー
「ニューミュンヘン」は、大阪のお初天神通りに1958年に創業したドイツ風本格ビアレストランです。現在までに大阪・神戸に10店舗以上を展開しています。サッポロビールの承認レストランとして質の高いビールを提供されています。管理体制や注ぎ方などの細かな指導を受けているようです。
今回は南大阪の旗艦店である「ニューミュンヘン 南大使館」をご紹介します。
各なんば駅から南海通りを進み右手にSWINGヨシモトビルがあります。
そのビルの2階に「ニューミュンヘン 南大使館」があります。
同じフロアには回転寿司「磯野漁太郎」、3階にはスポーツ用品の「好日山荘」が入っています。
夏場の暑い時期でしたが駅チカということでほとんど汗をかかずに来店できます。
エスカレーターを上がると左手に「ニューミュンヘン南大使館」があります。
店舗の外観は木目・ブラウンを基調としており、ビールの本場ドイツのビアレストランを意識させるものとなっています。ただし店名の電飾は少し昭和なレトロな雰囲気を演出していて若者だけでなく年配層にも入りやすい店構えとなっています。
入口ドア付近では常時店員が待機しており、ドアに近づくとすぐにドアを開けてもらえます。その後喫煙・禁煙の希望を聞かれ、空いている席に誘導されます。
今回は一人でしたので待ち時間なく左側のカウンター席に通されました。
このカウンター席は上がってきたエスカレーターを見下ろす形となっており、入店するお客さんをしっかりと確認できます。また向かいの回転寿司「磯野漁太郎」のお客さんとも向かい合った形となり、目が合ったりして少し恥ずかしいです。しかしビールを飲んで酔ってしまえば気になりません。
カウンターは背の高い椅子が使われていますが、決してコーヒーチェーン店のようなチープなものでなく、木のしっかりとした作りの椅子です。
店頭に掲示されていたお得な情報として、毎月第2火曜日に通常価格561円(税込)の生ビールが280円(税込)になるサービスがあるそうです。
2時間制とはいえ、本格的な生ビールが安価に頂けるということでビール好きにはたまらないサービスと言えるでしょう。またお客様感謝DAYとして毎月29日の「肉の日」に豪州産穀物牛サーロインステーキ(200g)が1,026円(税込)で頂けるサービスもされています。ぜひ「肉の日」にボリューム満点のステーキを食べておいしいビールを飲んでみたいものです。
ニューミュンヘン南大使館 店内の雰囲気
まずは入って目に入るのがビールタンクです。ビールレストランならではの演出です。
見た目の演出だけでなく実際に利用されているとのことでした。
いくつも並ぶビールタンクは圧巻です。ビールを飲む前からテンションがあがります。
店内はどちらかと言うと薄暗い印象ですが、金曜日ということもありお客さんの入りは上々です。若者から年配の方まで幅広い客層です。
ビアレストランでは珍しく分煙に対応しています。一人の場合は外に向いたカウンターに通されますが、残念ながらこちらは喫煙エリアしかありませんのでご注意ください。
店内は広くて箱型と言えるでしょう。ゆったりとした配置でまたパーティションでしっかり区画されていますし、夜だけかもしれませんが照明が少し落とされており冷房も効いていて本当に心地よいビールを楽しむための空間作りがされていました。
こちらは卓上に置かれた和洋幅広い品揃えの季節メニューです。夏らしい涼しい鱧ちりや冷やし担担麺の取り扱いがあるのは意外でした。
夏のおすすめ 販売期間:2015年8月31日まで
鰹と鮪ほほ肉のたたき盛合せ 1,296円(税込)
カマンベールの串カツとグリーンアスパラの一本揚げ 900円(税込)
豪州産穀物牛ロース肉のサラダ仕立て 1,186円(税込)
かんぱちのカルパッチョ 1,058円(税込)
冷やし担担麺(豆乳仕立て) 810円(税込)
千葉県産いも豚自家製ロースハム 950円(税込)
鱧ちり 1,296円(税込)
鱧焼き霜造り 1,296円(税込)
泉州 水茄子 540円(税込)
夏野菜の煮込みと角切りベーコンのピザ 972円(税込)
大和芋とろろの一口揚げ 723円(税込)
千葉県産いも豚のスタミナ味噌焼き 1,015円(税込)
コースターとおしぼりがサービスされましたが、コースターは紙製で再利用されたものでかなり汚れていました。
今回だけのミスかもしれませんが衛生上、あまり良いものではありませんし、良い気もしません。ぜひ改善をお願いしたいものです。
おしぼりはとても冷たく夏場にはうれしいものです。最近では紙製の簡易なおしぼりも多い中、きちんとしたおしぼりがサービスされるところもよいと思います。
ニューミュンヘン南大使館のビールメニュー
まずはビールを注文ということでメニューから選びます。
ビールは大きく4つに分かれています。「地ビール」「エビス」「生ビール」「ビアカクテル」となります。
・大使館ビール(下面発酵中等色のオリジナルビール) 669円(税込)
・ワンサード(エビス黒生ビール1/大使館ビール2) 648円(税込)
・港神戸ヴァイツェン(上面発酵淡色ビール) 669円(税込)
エビス
・エビス スタウト クリーミートップ 400ml 626円(税込) 570ml 831円(税込)
・エビス プレミアム ミックス 626円(税込)
生ビール
・サッポロ生ビール
デラックスジョッキ 1,110円(税込)
大ジョッキ 920円(税込)
中ジョッキ 520円(税込)
レディースグラス 510円(税込)
ピッチャー(中ジョッキ4杯分) 2,040円(税込)
・エビス黒生ビール
大ジョッキ 1,100円(税込)
中ジョッキ 560円(税込)
レディースグラス 550円(税込)
・ハーフ&ハーフ
大ジョッキ 1,100円(税込)
中ジョッキ 560円(税込)
レディースグラス 550円(税込)
ビアカクテル 各620円(税込)
・パナシェ(レモンスカッシュ+生ビール)
・シャンディーガフ(ジンジャエール+生ビール)
・レッドアイ(トマトジュース+生ビール)
・ヴァイツェンレモン(レモンスカッシュ+ヴァイツェン)
・ヴァイツェンオレンジ(オレンジジュース+ヴァイツェン)
ビアカクテルを揃えているところが女性にも指示される理由なのかもしれません。
その他「エビス 瓶ビール」691円(税込)、「サッポロプレミアムアルコールフリー」453円(税込)もあります。
オリジナルビール「大使館ビール」をオーダー
まずは店名にもなっているオリジナルビールである「大使館ビール」をオーダーしました。
綺麗な黄金色のビールが運ばれてきました。色は日本メーカーが発売しているビールに比べて濃い印象です。一口飲んでみると、まずきめ細かい泡がクリーミーでとてもいい香りがします。
さすが看板ビールの風格です。最後まで泡が残っていてクリーミーさがよくわかります。
おつまみ「阿波乙女鶏の唐揚」「グリルソーセージ盛合せ」をオーダー
ニューミュンヘンの一番メニューは「阿波乙女鶏の唐揚」993円(税込)です。
この唐揚の特長はなんと骨付きの状態です。しかし一般的な骨付きフライドチキンのような大きな骨ではなく、小骨程度のものがたくさんついています。
はじめて食べた時は驚きましたが、鶏ガラエキスが肉にしみ込み、一段と美味しさが増すから残しているそうです。創業以来同じスタイルで提供されているとのことです。鶏肉部位はむね肉で脂肪が少なく、女性から年配の方まで召し上がりやすいものとなっています。
実際に「阿波乙女鶏の唐揚」をオーダーしてみました。注文から約10分程度で運ばれてきましたが、なんとこれで一人前のボリューム!バスケット一杯の唐揚を堪能できます。このボリュームであれば2~3人でシェアしてもよいかもしれません。
一緒に小袋で塩胡椒もついてきます。十分に味がついた唐揚ですが後半は塩胡椒で味を変えて楽しむことができます。ちなみに卓上には調味料は配置されていません。個人的には塩や黒胡椒などがあればもっと楽しめると思います。
唐揚1つがこの大きさです。
外はカリカリ、中は身がぎっしりでジューシーな唐揚です。ビールのお供に最適です。
続いて・・・
グリルソーセージ盛合せ 1,382円(税込)
1本ずつの説明はありませんでしたが、良くも悪くも日本人向けの昔ながらのソーセージです。屋台で食べるようなソーセージや、チーズ入りソーセージなど様々。その他のものには味付けはほとんどありませんので、グリルされたものをそのまま頂くか、粒マスタードをつけて頂きます。
ボリュームがありますので、付け添えのキャベツのピクルスがさっぱりして口直しになります。
レモンなども添えられていればさらにおいしく頂けると思います。
本場ドイツではソーセージがビールのお供としてポピュラーなので、ぜひそれぞれのソーセージの説明もお願いしたいところです。ソーセージメニューはほかに「粗挽きソーセージとポテトの盛合せ」831円(税込)もあります。
2杯目のビールは「エビス スタウト クリーミートップ」
続いてのビールは
エビス スタウトクリーミートップ 400ml 626円(税込)
見た目はいわゆる黒ビールですが、日本人向けに作られたというスタウトは香りが芳醇。
麦芽の香ばしさが全面に押し出されています。
しかしさっぱりとした後味なのでごくごく飲めます。黒ビールが苦手な方にはぜひ飲んで頂きたい一品です。黒ビールの印象を変えてくれること間違いなしです。
今回は400mlをオーダーしましたがたっぷり飲める570mlのタイプもあります。
3品目のおつまみは「スペアリブの香味焼き」
スペアリブの香味焼き 1,296円(税込)
もち豚のスペアリブです。
ねっとりしていてしっかりとした味付けの香味焼きでビールによくあうクセが感じられます。
焼きとうもろこしも香ばしくビールが進みます。
お箸で簡単に切れるくらいのやわらかさ。
4切れで最初は物足りない気もしましたが、もち豚のスペアリブということでなかなか腹持ちが良く、また他では食べることのできないもので満足しました。
3杯目のビールは「エビス プレミアムミックス」
エビス プレミアムミックス(税込626円)
引き続きエビスプレミアムです。
こちらはエビスとエビス プレミアムブラックを、同分量でミックスした贅沢なビールです。見た目には濃厚ですが口に入れた時の芳醇な香りの後は後味すっきりで飲みやすいビールです。
泡はまさにミックスされてカフェラテのような渦巻き状になっています。
店員さんにお聞きすると専用サーバで抽出された特別な一杯だそうです。
まさにサッポロのハイブランドを印象づけた一杯となりました。
ニューミュンヘン「南大使館」お会計
お腹いっぱいとなり、ビール3杯、料理3品を注文して総額5,592円(税込)となりました。
サラリーマンの一人飲みとしては少し高額気味となりましたが、テーブルチャージもなく、何と言っても上質でハイクラスなビールと、うまいビールにぴったりな料理を堪能できたのでコストパフォーマンスは良いと思います。
ビアレストランというとサラリーマンばかりだと思っていましたが、20歳代から50歳以上の女性まで男女問わず幅広い世代の客層で驚きました。
ニューミュンヘンはサッポロビールをメインにサービス展開されていますが、ビールだけでなく店の雰囲気や「阿波乙女鶏の唐揚」に代表されるような料理に合うメニュー作りに力を入れられている印象でした。
ビアレストランですが、ビールだけではありません。ワイン、日本酒、焼酎、梅酒、ウィスキー幅広いお酒を取りそろえられています。
まさに酒飲みにはたまらない品揃えとなっています。
ワインはボトルでの提供ももちろんハウスワインをグラス提供もしてくれます。
メニューも洋食だけでなく、刺身や寿司も提供されています。
このあたりは外国人の方々にも喜ばれるかもしれません。
居酒屋のようなお茶漬け、焼きおにぎりといったメニューも揃えられていて〆にぴったりとなっています。
ニューミュンヘン「南大使館」の店内は常に活気があり、話し声がかき消されるほどの音量。ただし騒ぎ立てるような若者が多いわけでなく箱型のホールのせいもあり、話声が通る感じです。オーダーも声を張る必要がありましたが、雰囲気はとてもよく、おいしいビールを飲んで大声を出して楽しいひとときでした。
今回はディナータイムにニューミュンヘン「南大使館」を利用しましたが、ランチもされているそうでぜひランチも訪問したいと思います。
ニューミュンヘン「南大使館」は、客席数も多く一人はもちろん、大人数の宴会まで幅広く利用できるビアレストランと言えるでしょう。
★訪問日:2015年7月24日(金)19:20~
店名:ニューミュンヘン 南大使館
所在地:大阪府大阪市中央区難波千日前12-35 SWINGヨシモトビル 2階
TEL:06(6631)8827 FAX:06(6631)7840
営業時間:11:30~22:30 ランチタイム(11:30~14:00)※ラストオーダー22:00
定休日:年中無休
総席数:400席 宴会最大人数:200人
クレジットカード:VISA、MASTER、JCB、DinersClub、AmericanExpress
駐車場:無し
・最寄りの駅・交通手段
大阪市営地下鉄なんば駅、南海電鉄難波駅 徒歩5分
近鉄なんば駅 徒歩7分
JR難波駅 徒歩10分