世界のビール博物館 グランフロント大阪店の辛口レポ
「世界のビール博物館 グランフロント大阪店」はワールドリカーインポーターズが2013年4月に大阪梅田エリアの「グランフロント大阪」内商業施設にオープンさせた大型ビール専門店です。
「世界のビール博物館」は国内に3店舗展開しており、この「グランフロント大阪店」と「東京スカイツリー・ソラマチ店」、「横浜店」となっております。
ビールの品揃えはなんと250種類以上で、まさにビールの博物館というべく、ドイツ、ベルギー、イギリス、アメリカ、チェコといった有名なビール原産国における数十種類の樽生ビールをはじめとしたラインナップをうたっています。
「世界のビール博物館 グランフロント大阪店」は大阪のキタと呼ばれるエリアにある駅直結の「グランフロント大阪」北館地下1階にあります。同じ会社が運営している「世界のワイン博物館」も併設されており、一帯が同じような雰囲気であり、すぐに場所はわかります。ビールを飲んだあとワインを飲みにはしご酒なんてことも可能です。
「世界のビール博物館 グランフロント大阪店」の店内の雰囲気
「世界のビール博物館 グランフロント大阪店」の店内は樽蔵を意識したというヨーロッパ調の落ち着いた内装ですが、地下のため若干暗い印象です。このあたりは照明色を変えるなど改善の必要があると思います。天井が若干低いため改善方法も限られそうですが、店の印象にも関わると思います。
席数を確保するためか、テラス席のようなものも設けられていますので入りやすい印象です。
休前日などは立地からしてたくさんのサラリーマン、OLで賑わうことでしょう。
ただしオーダーには一苦労かもしれませんし、通行道路ですので人目が気になる方はご注意ください。
「世界のビール博物館 グランフロント大阪店」ビールランキング
まずはメニューでビールを選びます。
これだけたくさんのビールがあると選ぶのも一苦労です。
そこは工夫されていて、ランキング一覧がメニューに掲載されていますので、はじめての場合はこちらを参考にビールを選ばれてもよいと思います。
他のテーブルの女性客ですが店員が丁寧にオススメビールなどを教えてくれていました。これだけのビールを取り扱う専門店なので店員のビール知識もかなりありそうです。ちなみに初来店時には説明を受けるシステムのようです。※筆者は初訪問でしたが、説明はなかったです。
No.1 ヨークシャー ゴールデン
No.2 メルリン チェルニー
No.3 バイク キルトリフター
No.4 ブルックス ゾット
No.5 ホフブロイ ヴァイスビア
ビール1杯目はNo.1の「ヨークシャー ゴールデン」の250ml
1杯目はNo.1の「ヨークシャー ゴールデン」の250ml \800-(サービス料別、税別)をオーダー。
オーダーからサービスされるまでは1,2分といったところ。十分待てる時間です。
このビールの味ですが、苦みが控えめで後味スッキリな飲みやすいビールです。ぐびぐびいけますので一つ大きめのサイズの330ml \980-(サービス料別、税別)をオーダーしてもよいでしょう。
「世界のビール博物館 グランフロント大阪店」には、こんなにたくさんのビールの種類があるのですが、一見しただけではビールの種類はわからないです。最近ではよく見かける立て札やメモなどの工夫があると嬉しいですよね。このような工夫がビールの価値を高めて飲む人の満足度に繋がっていくのかなあ、と思います。
続いてフードをオーダーします。
訪問時はキャンペーンで5種類のフードがお安く頂けるという企画を行っていました。さすがビール専門店で、ビールに合いそうな品揃えです。しかし大好きな「唐揚げ」がないのがちょっと残念。
本場ではソーセージやフィッシュアンドチップス、ポテトフライがよく食べられると思いますので、このあたりは日本人感覚で「唐揚げ」も揃えてほしいところです。(個人的な感想です)
またご飯物などもありませんので、お腹を満たしたい場合は、パスタやポテトなどをチョイスする必要があります。
ローストチキン ハーフ
ローストチキン ハーフ \900-(サービス料別、税別)をオーダーしました。10分程度でサービスされてきますが、ハーフサイズでも鶏半身で十分食べ応えがあります。味付けは普通の塩味でレモンと普通塩が添えられています。ちなみに鶏1本は\1,500-(サービス料別、税別)で提供されていますので、2,3人で訪問時はシェアしてもよいでしょう。
味は淡泊なので適量の塩とレモンでさっぱりいただけます。焼き加減も焼きすぎず、身がとても柔らかいので、フォークとナイフでどんどん頂けます。最後は手で骨をしゃぶりつく形になりますが、それも一興でしょう。
皮目は香ばしく焼かれていてビールに合いますが、後半は味に飽きてきますので、普通塩だけでなくミネラルが多めの岩塩など味のバリエーションを生むような付け合わせなどあったらさらに良かったかもしれません。
樽生ビールの「ホフブロイ」醸造所のビールラインナップ
ドイツ直輸入 樽生ビールの「ホフブロイ」醸造所のビールラインナップ。かなり重厚な味わいを予想させます。
・ホフブロイ オリジナルラガー
・ホフブロイ ドゥンケル
250ml \750- 330ml \950- 1,000ml \2,800-(サービス料別、税別)
「ミュンヘナー ヴァイスビア」の250ml
「ミュンヘナー ヴァイスビア」の250ml \750-(サービス料別、税別)をオーダー。
一口目に印象はかなり香りが強くクセのある感じ。見た目が明るめで、飲み進めると甘みを感じることができ、香りと味で十分満足できるもの。まさに飲み応えのある一品。ぜひオススメしたいビールです。
香りがしっかりしているのはやはり生ビールだからこそかもしれません。
泡のきめの細かさもポイントで泡も香る、素晴らしいものです。
ビール好きには最適ですが、ビールが苦手な人にはオススメできません。また濃い味のフードがほしくなりますので、このあたりもうまく組み合わせれば楽しめるでしょう。
アメリカンステーキ \1,800-(サービス料別、税別)をオーダー
ビールに合うものと言えばチキンだけでなく、牛肉。
ソーセージのバリエーションは充実していますが、牛肉料理は数が少なめ。今回は牛肉のステーキをオーダーしました。
真ん中にはにんにくバターがたっぷり添えられています。牛肉はレア状態ですが火は入っています。
アメリカンステーキの印象として少し硬いかなと思っていましたが、かなり柔らかく食べやすいものです。一切れずつが大きく、出来ればこちらもフォークを提供してほしかった。
もちろん柔らかいので歯で十分噛み切れます。食べ応えは二重丸です。
ソースは甘みのあるソースで不思議と日本のお好み焼きソースに違いものを感じました。
にんにくバターは食べ進める内に溶けて味に変化をもたらします。飽きることなく完食できる一品です。
溶けるまで少し時間がかかりましたので、冷蔵していたものを仕上げに乗せている感じです。できればもう少し早く溶けるようにしてもらいたいと思いました。
またにんにくがダメな方はにんにくバターを付けずに食べればにんにく臭はしません。
鉄板でサービスされますが、ジュージューという感じではないので恐らくオーブンで焼かれているのかもしれません。中は焼きもやしは入っていて添え物として良いバランスです。
しかし鉄板の大きさに割に詰め込んだ印象がしますので、もう少し大きめの鉄板を使ったほうが高級感を演出できるかもしれません。テーブルの広さやオーブンのキャパの問題もあるかと思いますが。
「世界のビール博物館 グランフロント大阪店」でベルギービールを注文してみました
やはりビールと言えばベルギービール。ということで「ヒューガルデン ホワイト」をオーダー。
ちなみにベルギーには100を超える醸造所があるそうで、1,000種を超えるビールが作られているとのこと。ちなみに日本では1,000を超える酒蔵があるそうです。
ヒューガルデン ホワイト 250ml \950-(サービス料別、税別)。見た目はその名のとおり白濁していて軽い印象です。飲んでみても非常にフルーティーなビールです。
上面発酵ビールと呼ばれる高温で発酵させたビールが前面で押し出ております。
飲まれた方によってはかなり甘く感じられて、ビアカクテルな印象を持たれるかもしれません。
直後のデザートビア的な飲み方でも十分満足できるものです。
ビールが苦手な女性でも飲めるくらいの甘みがあります。
こちらのビールは日本ではアサヒビールが取り扱っているようで分類は発泡酒になるようです。
値段も手頃になればそのうち日本のコンビニで気軽に買えるようになるかもしれません。
カマンベールのオイル漬け
カマンベールのオイル漬け \560-(サービス料別、税別)をオーダー。比較的素早くサービスされます。
味ですが、チリパウダーが大量に振りかけられていてかなり辛いです。確かにビールがほしくなりますが、肝心のカマンベールの味を殺してしまうほど。カマンベールチーズというとクセのあるチーズでビールに合う印象ですが、このカマンベールチーズがマスカルポーネ並みの淡泊さなのです。
次はビールをオーダーしたいと思います。
とにかくビールの種類は多いです。
このなかで肉に合うビールを探します。
それぞれメニューには番号がふられていて番号でもオーダー可能です。
このメニューを眺めながらビールを飲むのも楽しいです。全部の種類を制覇するには何日かかることか。
チュニジアの「セルティア」250ml \1,100-(サービス料、税別)をオーダー
チュニジアの国民的な銘柄とのことで期待できそうです。なんと言っても羊肉料理を引き立てる味わいとのことでアメリカンステーキにも合うことでしょう。
グラスへはテーブルで店員さんがよい形で注いでくれます。価格だけのことはあり、スペシャル感を演出してくれます。注いでくれるのは黒服を着た男性でなく、派手なストライプシャツを着た店員です。恐らく「世界のビール博物館 グランフロント大阪店」の接客担当だと思いますが、ビール知識も豊富で笑顔で接客してもらい、気持ちがよかったです。
このビールの場合は1本全量をグラスに注ぐことはできず、少しだけ残りました。
一口飲むとかなり軽い感じで飲みやすいです。しかし後味には苦みも残り、まさに肉料理に合う銘柄です。がぶがぶ飲みしながら肉を食らうには最適な味わいであると思います。チュニジア料理と言えば香辛料がきいた魚料理なども有名ですが、そういった強めの味にも負けないポテンシャルを持ったビールです。
「世界のビール博物館 グランフロント大阪店」お会計
お会計ですがテーブル会計で店員に声をかけます。
今回は一人で\8,149-とかなり高額になってしまいました。この要因はサービス料が10%かかるためです。立地を考えると仕方ないのかもしれません。また様々なビールの在庫を取りそろえておかなければならず、その分のリスク在庫分も価格に反映されているように思いました。料理については日本人好みの定番メニューが少なくソーセージやポテトなどのメニューがメインでした。
接客ですが、目が合えばテーブルまで来てくれますし、大声で怒鳴るような必要はありません。
「世界のビール博物館 グランフロント大阪店」のホームページでは女性店員がメインな印象ですが、この日はたまたまか男性店員しか見かけませんでした。
フードメニューですが、「ムール貝のビール蒸し」や「ブランボラーク」というチェコのじゃがいものパンケーキなどなじみのないものもあります。このあたりはオーダーして試す価値はあります。
しかし全体的にメニューのバリエーションは少なめな印象。このあたりはさらなる商品開発を期待したいところです。
この日は比較的空いていましたが、店員は男性のみ。地下なので少し落ち着いた印象です。テーブル席だけでなくスタンディングバーのような立ち飲み席もあるようです。
「世界のビール博物館 グランフロント大阪店」に併設されているショップではビールを購入することも可能です。ご自宅やプレゼントにもめずらしいビールが喜ばれることでしょう。
大阪においては梅田エリアで立地もよく、箱型で大人数でのパーティーでも利用できます。
「世界のビール博物館 グランフロント大阪店」は、多彩なシーンで使えるビアレストランと言えるでしょう。
世界のビール博物館 グランフロント大阪店 基本情報
所在地:大阪府大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪ショップ&レストラン 北館B1
TEL:06-6371-6968 FAX:06-6371-7068
営業時間:11:00~23:00(L.O.22:00)
定休日:なし
総席数:350席
駐車場:有(グランフロントお客様駐車場)
カード:可 (VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners)
公式サイト:http://www.world-liquor-importers.co.jp/osaka/osaka_beer/
最寄駅・交通手段:JR大阪駅、地下鉄梅田駅、阪急電鉄梅田駅、阪神電鉄梅田駅