Smoke Beer Factory要町にあるクラフトビールと燻製料理店

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Smoke Beer Factory要町にあるクラフトビールと燻製料理店
池袋駅から地下鉄副都心線・有楽町線で1駅の要町にある、クラフトビールと燻製料理のお店「Smoke Beer Factory」に行ってきました。
Smoke Beer Factoryさんは2015年8月1日にオープンしたばかりのバーで、樽生は8タップ、国産クラフトビールを中心に料理も楽しめるお店です。

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「Smoke Beer Factory」店内の様子

お店に入ると10席ほどのカウンターと、テーブル席がひとつありました。
テーブルは1席しかないのかな?と思っていると、完全個室になっている別室にもテーブルが。貸切もOKなのだそうです。

カウンターの中にはマスターと女性スタッフが2名。女性スタッフの清潔感のある白いシャツがかなり好印象です。

お店に入ったのは21時くらいだったのですが、カウンターには2組のお客様がいました。
2組ともスーツ着用の大人の男性女性という感じで、バーカウンターがよくお似合いです。

気になるお手洗いは男女共同でしたが、広々としていました。
アメニティは綿棒。かわいいドロップキャンディのようなソープやガラスのオブジェなどがあり、少々時間をかけて身だしなみを整えても良さそうな雰囲気でした。

初めてのお店でしたが、わたしもお言葉に甘えてカウンターに席を用意していただきました。


Smoke Beer Factoryのクラフトビールメニューは7種類

クラフトビールメニューは7種類
クラフトビールのメニューは独立したもので、説明がとても丁寧でした。
ビールに合う料理もちゃんと記載してあります。

全てのビールがグラス580円、レギュラーサイズ880円です。

この日用意されていたクラフトビールは7種類ですが、そのうち2つがラオホビールなことにビックリ!

ラオホはドイツ語で「煙」とか「燻煙」という意味。ラオホスタイルのビールには、はっきりとわかる燻製の香りが付いています。

実はSmoke Beer Factoryのお料理は、燻製がメインなのです。
このあと燻製料理を堪能して、マスターの燻製愛に驚かされることになります!


1杯目のビールは「御殿場コシヒカリラガー」

御殿場コシヒカリラガー
御殿場コシヒカリラガーは、富士山の伏流水と御殿場産コシヒカリを使った少し甘みのあるラガービール。お米の上品な甘さがほのかに日本酒を感じさせますが、清涼感があるので、サラサラっと飲めました。

苦味も炭酸もそこまで強くないので、食事の邪魔をしません。
おなかが空いていたので、食事も楽しみたいと思い1杯目はこの御殿場産コシヒカリラガーにしてみたのですが、かなり正解でした。


富士桜ラオホビールで燻製料理をいただきます

こちらは燻製ビールの「富士桜ラオホビール」です。
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少し鼻を近づけると燻煙の香りがフワーっと漂ってきます。
お味はモルトの甘さが際立っていますが、しつこさはありません。
鼻から抜ける香りはやっぱり燻製香です。香りは特徴的ですが、お味はわりとすっきりしていて燻製料理との相性はかなり抜群!

ただ、ラオホビールはかなりクセがあるので、苦手な方はひと口目で受け付けなくなるかもしれません。最初はグラスでのご注文をオススメします。

こちらはお通しです。
お通し

上はタコと大根の燻製、右下は枝豆の燻製、左はキャラメルコーンの燻製!
素晴らしいお通しでした。

このお店「Smoke Beer Factory」の特徴をよく表しているし、燻製にそこまで興味がない方でもこのお通しをいただけば燻製に対するイメージが変わるはず。実際、お味もかなりおいしかったです。

タコと大根の和え物は別に注文したいくらい箸が進みました。枝豆の燻製も甘みがあります。キャラメルコーンは燻煙の香ばしいかおりとキャラメルの甘さが絶妙!
キャラメルコーンを食べたのは久しぶりでしたがこんな形で再会するとは。


おつまみ1.スモーク定番のチーズの燻製です

スモーク定番のチーズの燻製
このチーズ、香りも良いですしほんのり温かくて柔らかくて、絶品でした。
手前の黒コショウも燻製してあります。

チーズの燻製を口に含んでから富士桜ラオホを飲むと、スモークの相乗効果でものすごくまろやかでお互いがおいしくなります。
良いペアリングってこういうことを言うんですね!


おつまみ2.グリーンサラダ

グリーンサラダ
自家製ドレッシングには燻製醤油が使われています。
トマトの酸味にもとうもろこしの甘さにも燻製醤油ドレッシングがよく合いました。
トロッとしているドレッシングがお野菜にしっかり絡んで、野菜をムシャムシャ食べたくなるサラダです!

おつまみ3.ピーナッツの燻製

ピーナッツの燻製
燻製香がたまらない!表面に少しスモークの苦味があるのですが、噛めば噛むほど甘みが出てきてポリポリが止まらないです。


2杯目のビールはバスペールエール

バスペールエールはイギリスの伝統的な上面発酵ビール。
モルトの甘さがほんのりとあり、苦味はそこまで強くありません。
上面発酵ですがそこまでクセはなく、後味はすっきりしています。
Smoke Beer Factoryさんの燻製醤油を使った風味の強いサラダにもよく合います。

燻製があまりにもおいしすぎてしまって、写真を取り忘れてしまいました。

苦味の中に甘さがあり飲みごたえはあるのですが、喉でしっかりキレてくれて食事と一緒にいただいても満足度が高いです。バスペールエールはタイタニック号にも積まれていたらしいですよ!


これは珍しい!お刺身の燻製

お刺身の燻製
手前が普通のお刺身、奥がまったく同じお刺身の燻製です。
食べ比べができるようになっています!

小ぶりですが厚みのあるお刺身は盛り付けもとても美しく、バーカウンターでいただいているとは思えないほど。

お刺身のタコが綺麗だなーと思っていたら、あれ?よく見たらさきほどのチーズにも波状の模様が。

マスターに、和食のお仕事をなさっていたんですか?と聞くと、そうなんですよーと。
お刺身の燻製も、和食のひとつからインスピレーションを得て考案したのだそうです。
燻製って、塩分を入れて水分を抜かないといけないのですが、この作業を普通に生魚に施すと、お刺身とは言えないものになってしまいます。
そこで和食で培った技法を駆使して、このお刺身の燻製を編み出したのだとか。

違いがわかりやすいのはやはり普段口にしているサーモンです。
スモークサーモンとSmoke Beer Factoryのサーモンの燻製はまったく違うものでした。

香りはしっかり燻製なのですが、口の中に広がる脂は鮭のお刺身そのもので、燻しているとは思えないほどお刺身の味わいがしっかりと感じられます。

これだけでもとてもおいしく珍しく面白く、気持ちまでワクワクするのですが、お醤油にもビックリ。
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違いを味わってみて下さいと言って出されたお醤油はふたつ。奥の小皿が普通のお醤油、手前はお醤油を燻製にした燻製醤油です。

燻製醤油で味わうお魚はスモーキーなのにしっかりとお刺身でやわらかい!
わたしはビールとお刺身の相性は時と場合を選ぶと思っているのですが、Smoke Beer Factoryさんのお刺身はビールの進みを良くしてくれました。


最後の1杯はやっぱりパンクIPA

ブリュードッグブルワリーの「パンクIPA」をいただいたのですが、こちらもおいしすぎて写真を取り忘れてしまいました。
おいしいって恐ろしい(笑)

ブリュードッグブルワリーのパンクIPAは、少し大きめの酒屋さんで最近よく見かけます。
パンクIPAはこんなビールです。
⇒ブリュードッグ ブルワリー「パンクIPA」レビュー

やっぱりIPAはおいしいです。この香りをいつでもまとっていたいと思うくらい!
おいしいおいしいと言いながらグビグビ飲んでいたら、やはりIPAがお好きらしいマスターとIPAの香りの話題で盛り上がりました。

ビールのプロと一緒に好きなビールの話をしたり、まだ知らないビールのことを教えてもらえるのはカウンターならではの楽しみ方ですね。


〆は燻製醤油の卵かけごはんといぶりがっこ

最後にいただいたのはいぶりがっこと燻製醤油でいただく卵かけごはんです。
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手前のベーコン、ごま、黒コショウはもちろん燻製してあります!
香ばしいゴマとピリッと刺激のある黒コショウが、まろやかな卵かけご飯のアクセントになって、これだけでかなりご馳走です。

ベーコンも厚めにカットしてあって、やわらかいのに弾力があり、じっくり噛んで味わいました。

もしかしたら、燻製醤油が本領発揮するのはこの卵かけご飯かもしれません。
日本には地域ごとにソウルフードがありますが、卵ご飯は国民食と言っていいくらい全国共通ですよね。

まるで生卵を燻製にしたかのような香りと味わいが白いお米をトロッと包んで、日本人で良かった~と心底思わせてくれます。

こちらはいぶりがっこ
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奥のいぶりがっこの上に乗っているのはクリームチーズ、手前には刻んだいぶりがっことナッツがあえてあるクリームチーズが乗っています。

いぶりがっこは秋田県のお漬物。水分が抜けているはずなのですが、口に含むと甘さがジュワ~っと広がって、なんだか安心します。

なんと、もともと燻製にしてあるいぶりがっこをさらに燻ってあるのだそうです。
これをいただいて良かったと本当に思いました。

クリームチーズはまったくしつこくなく、程よくミルキー。口の中でいぶりがっこの塩分と混ざって相性の良さに驚かされました。

あまりにもおいしいおいしいといいながら食べていたせいでしょうか、マスターがチーズの乗っていないいぶりがっこの試食をそっと出して下さいました。

塩気はちゃんとあるのに甘いんです。大根ってこんなに甘かったんですね!
ありがたく、噛み締めました!


お会計は8,812円でした

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お通し、ビール5杯、お茶1杯、料理5品で合計8,812円でした。
あの素晴らしいお通し、お代わりしたいくらいだったのになんと300円!安い!

苦手なものがあったら教えてくださいと言って下さったり、帰り際はお店の外までお見送りして下さったり、Smoke Beer Factoryは本当に気持ちの良いお店でした。


Smoke Beer Factoryの個人的感想をまとめます

Smoke Beer Factoryさんを知ったきっかけは本当に偶然でした。
違うお店を目指して池袋駅西口から歩いていたらフライヤーを配っていたので、これは!と思って立ち寄ってみたんです。
オープンしてまだ1ヶ月とほんの少しということで、運良くカウンターに座ることができましたが、これからにぎわうこと間違いなしだと思います。


Smoke Beer Factory 地理的感想

地下鉄副都心線、有楽町線の要町駅から徒歩1分とアクセスは良好。
A1から出て、からあげ屋さんの「福のから」の角を入ったえびす通り商店街の数メートルのところにあります。

池袋西口からも歩いて15分少々で行くことができます。
わたしは池袋駅から歩いて行きましたが、道は平坦で歩きやすく池袋のにぎやかな雰囲気と要町周辺の落ち着いた感じを楽しみながら夜のお散歩感覚で歩けました。
要町駅がある要町通りは大通りなので、タクシーも拾いやすそうでした。


Smoke Beer Factory ビールの感想

最近のビアバーの傾向や選ぶ楽しさを考えると、Smoke Beer Factoryさんのビールの品数は多いとは言えないかもしれません。ただ、ペアリングを考えて厳選してあり、Smoke Beer Factoryの食事と一緒に味わうには最高のものを用意してあると思います。

沢山のビールを飲み比べてみる目的なら少し物足りないかもしれませんが、ビールと相性の良い料理を知りたかったり、実際に味わってみるには十分な品揃えだと思います。
ビールの種類で勝負するのではなくお店の特色で勝負する、こういうビアバーもあるという好例ではないでしょうか。


Smoke Beer Factory 食事の感想

わたしは特に燻製が大好き!というわけではありませんが、Smoke Beer Factoryさんの食事をいただいて、燻製のことをもっと知りたいと思うようになりました。
燻製は元々食品の食気保存を目的にした技術ですが、燻すことで食べ物はこうも変わるのかと思い知らされました。

どの料理も丁寧に作ってあり、見た目もとても美しく、ビールとの相性もなかなかのもの。
ビアバーなのにしっかりした食事もいただけるので、空腹で訪ねても満足できます。
燻製というこだわりの中で偏りの無い料理を出してくれるのも嬉しいですね。

「燻製オタクなんです。まだまだ勉強中ですが」とにっこり微笑むマスターの燻製の知識は本当に深いので、燻製が大好きな方はもちろんですが、あまり興味が無い方でも引き込まれると思いますよ!


Smoke Beer Factory お値段の感想

安いと思います。
ビールの価格設定は平均的ですが、料理のお値段が良心的です。
ご飯ものは卵かけご飯だけでしたが、お店を後にするときにはかなりおなかいっぱいでした。お腹も満たされますし、満足度も高いのでお腹を空かせてビールと食事の両方を楽しむことをオススメします。


Smoke Beer Factory スタッフさんの感想

ハンチングをかぶった30代のマスターはオシャレでお若いですが、その所作からはお酒と燻製に対する情熱が伝わってきます。

女性スタッフさんも穏やかにニコニコと微笑みながらビールをサービスしてくれて、大変気持ちの良いお店だと感じました。

どんなにお酒と食事がおいしくても、店員さんの印象で再訪は無いかも・・・と思うお店ってありますよね。
Smoke Beer Factoryはオープン間もないということもあり、ほんの少々ぎこちないところもありましたが、大切な人や上司などにも紹介できるしっかりとしたお店です。


Smoke Beer Factory 店内の感想

カウンター席は隣との距離はわりとゆっくりしていますが、背後の壁との距離が少々近く、お店の奥にあるお手洗いに行く際に、カウンターのお客様にちょっと椅子を引いてもらわないといけないかも。

それから、これから変わるのかもしれませんが、店内は完全に喫煙OKでしたので、タバコが苦手な方は席に着く前にスタッフさんに相談すると良さそうです。

カウンター奥の棚にはウイスキーがズラッと並んでいました。
クラフトビールと燻製に力を入れているお店ですが、ウイスキーも50種類以上あるそうですよ。
自家製の燻製ウイスキーもあるらしいので、再訪してぜひ飲まなければ!


Smoke Beer Factoryの総評

Smoke Beer Factoryの総評
別冊Discover Japan「ニッポンのクラフトビール」に「いま行きたいのはタップ数20以上の店」との記述があります。
たくさんの種類があるのは確かに面白いかもしれませんが、個人的にはそこまで多くなくても良いので行くたびに違うビールがあったり、そのお店にしかない食事と一緒に楽しめるビールがあるお店が好みです。

Smoke Beer Factoryさんの料理はここでしか味わえないものばかりですし、ビールは不定期で入れ替わるそうなので、まさに好みのお店!

何種類ものクラフトビールを次々に味わうタイプのお店ではありませんが、人柄の良いマスターのお顔をもう一度拝見したいですし、再訪間違いなしです。

今後はお店オリジナルのビールを作ったり、デザートにも燻製を取り入れる予定で研究中らしいですよ。
これからがますます楽しみです。

■ Smoke Beer Factory基本情報
東京都豊島区要町1丁目20-15
03-3530-8557
月~曜・日曜:17:00-01:00
金・土曜:17:00-02:00
不定休
地下鉄副都心線・有楽町線「要町」A1出口から徒歩1分
池袋駅西口から徒歩15分


要町のもうひとつのビアバー 「The Cat & Cask Tavern」

要町のもうひとつのビアバー 「The Cat & Cask Tavern」
要町にはもうひとつビアバーがあります。イギリス人のマスターが日本人の奥様と経営しているThe Cat & Cask Tavern(ザ キャット&カスク タヴァーン)です。
こちらは一軒家ビアバーで、住宅街の中にあります。

道が少々わかりづらいのですが、Smoke Beer Factoryから徒歩5分くらいのところにあります。

店内は正にアットホーム!
カウンターにはマスターとのおしゃべりを楽しむ常連さん、テーブル席にはギネス片手にカードゲームを楽しむ外国の方々。

カウンターのモニターと接続された店内スピーカーで熱唱するのはQueen!
ここはイギリス?

こちらのお店に来た目的は、箕面ブリュワリーのセッションスタイルIPA「こざるIPA リアルエール」を飲むこと!
こざるIPA リアルエール
グラスで600円でした。
香りが鮮やかで、リアルエールらしく炭酸はほぼ感じられませんでした。
樽がなくなり次第終了ということでしたが、また機会があればどこかでいただきたいです!

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要町駅から徒歩5分ということでしたが、ちょっと迷って8分くらいかかりました。
一軒家が立ち並ぶ住宅街という場所柄、ご近所の方が訪れるのかな?という印象でした。
真っ赤なポロシャツを着たマスターは日本語もご堪能なので、ビールと会話を楽しみましょう!

この日は運悪く期待していた料理が終わってしまっていたので、食事はいただきませんでしたが、プラウマンズランチなどもあるようですよ!
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土地柄なのかもしれませんが、要町は池袋の喧騒と目白に代表されるような上品さというか物静かさが混在するような街だと感じました。

池袋に勤める大人が多いかと思えば立教大に通う学生の集まりに遭遇したり、目白の学習院に通う子供たちの制服を見かけたり、いろいろな人々とすれ違いました。

通りはにぎやかですが、1本道をそれると静かな住宅街で、その中に個人経営っぽい楽しそうなお店がいくつかあって歩くのが楽しかったです。

徒歩5分圏内に2つもビアバーがある要町、池袋からさらに足を伸ばす価値は大いにあり、これからも大注目です。

Juneやよい

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